2022年9月15日~18日に開催中の東京ゲームショウ2022(TGS2022)。ThirdverseとMeta Questでは、新作マルチプレイVRタクティカルシューター『X8(エックスエイト)』が出展されており、試遊することができたのでその模様をリポートする。
自分が別の世界のヒーローになった気分に
『X8』は、今冬にリリース予定のマルチプレイVRタクティカルシューター。Meta Quest 2、PC向けVRに対応しており、最大で10人対戦が可能となっている。
ゲームは、いくつもの世界のヒーローたちが分解されてなくなってしまった自らの世界を復元するために“ゲームエンジン”を巡って争うといったもの。プレイヤーは、ヒーローになって、さまざまな能力や銃などの武器を駆使して戦うことになる。
そんな、『X8』だが、今回の試遊では、スタッフがプレイ方法を説明してくれるいわゆるチュートリアルと実際にほかのプレイヤーとの対戦ができるふたつのパートで構成。
筆者は、VRゲームというものにあまり縁がなく、プレイしたことがほとんどなかったので、VRがどのようなものかを感じながら、操作を説明してくれるのはありがたいところだ。
まずは、使用するヒーローを決めるところから。今回のプレイでは6人のヒーローを選ぶことができたが、おすすめを聞いたところ、“サライ・リ”がおすすめということでこのヒーローでプレイすることに。
また、本作では、自身の利き腕が設定でき、それによって、操作が反転するので、利き腕による有利不利はないようだった。
ほかのプレイヤーとの対戦では、どの武器を使うかや能力の使用どころが重要になる。銃などの武器はふつうのゲームでは、弾がなくなったらボタンひとつでリロードができることが多い。しかし、本作では、弾がなくなった弾倉を捨てて、その後、自身の肩あたりに手を持っていき、弾倉を掴んでから、銃に装着してやっとリロードとなる。
銃を撃つときにも、片手で撃つより両手で銃を持って撃つと射撃がぶれにくい、さらに銃を目線の高さまで上げて、射撃に正しい姿勢になればなるほどぶれにくくなるなど、本当にその場にいるような体験が可能だ。
銃以外の武器は、銃を持っている腕の手首付近に手を持っていけば、ナイフを取り出せ、腰あたりだとブレードを取り出せる。
能力は、銃を持っていないほうの手でトリガーボタンを押すと、画面上に表示される玉を光っている順番になぞることで、能力を発動できるようになる。能力は、壁のようなシールドを設置するものや範囲内に自動でダメージを与える罠のようなものなどさまざま。慣れるまでは発動するのに少し時間がかかってしまうが、便利なものが多いのでうまく使いこなしたい。
これらを駆使して、プレイしてみると、ボタンひとつでいろいろなことができたほかのゲームとは違い、かなり難しい。しかし、自身の動きのひとつひとつがゲーム内の行動に直結しているので、まさにその場にいるような感じで遊べるのが本作の特徴。慣れるまで操作は難しいが、操作することの数はそこまで多くないので、試遊時間のあいだにどんどん慣れてきているのが自分でもわかるくらいシンプル。
今回の試遊では、ほかのプレイヤーとの対戦のみのプレイだったが、製品版ではほかのモードも用意されるとのことなので、どのようなものができるかに期待したい。