『テイルズ オブ』シリーズのマザーシップタイトル第5作は“君と響きあうRPG”
いまから19年前の2003年(平成15年)8月29日は、ニンテンドーゲームキューブ用ソフト『テイルズ オブ シンフォニア』が発売された日。
『テイルズ オブ』シリーズのマザーシップタイトル第5作としてニンテンドーゲームキューブで発売された『テイルズ オブ シンフォニア』(翌年の2004年9月22日にはプレイステーション2にも移植)。
メーカー呼称のジャンル名は“君と響きあうRPG”で、お人好しの熱血漢である主人公・ロイドが幼なじみのコレットとともに、滅びゆくシルヴァラントを救う旅に出るという内容でした。
コレットはドジっ娘のかわいい女の子なのですが、じつはシルヴァラントの“神子”。彼女が天使となることで世界は救われるのですが、その天使化が進んでいく描写がとても重いものでした。
ロイドたちが旅のなかで精霊を解放するたびにコレットが天使の力を手に入れ、光の羽を手に入れて空を飛べるようになりますが、味覚や痛覚などの人間としての感情を失っていってしまいます。
最後には声や感情も失っていき……もうゲーム画面を直視できなかったですね。
仲間キャラクターも個性的なキャラクターが多かったですが、自分は12歳のまま成長が止まり、感情を失ってしまった少女・プレセアが好きでしたね。ロイドたちとの出会いによって感情を取り戻した彼女ですが、どこかズレていて天然で毒舌っぽくなっているところがおもしろくて好きです。
また、ゼロスに関しても思い出深いです。テセアラの神子であるゼロスと凄腕の傭兵であるクラトスのどちらか一方しか仲間にすることができないので、選択肢に迷いました。物語的には、ゼロスを救うほうがハッピーな展開になるのですが、クラトスも渋くて格好いいキャラクターなのでパーティに加えたかったんですよね。ごめん、ゼロス……。
戦闘に関しては360度に展開するML-LMBS(マルチライン・リニアモーションバトルシステム)を採用。これまでの平面的なバトルにはなかった新しい戦略性が生まれました。また、大人数で敵を攻撃する“ユニゾン・アタック”も搭載されており、派手なバトルが楽しめました。
個人的に忘れられないのがジーニアスというキャラクター。けん玉のような武器で戦う姿(詠唱のとき、実際にけん玉をして自分の集中力を高めている)が斬新で印象的でした。
ちなみにストーリー部分を楽しむのであればバンダイチャンネルなどの動画配信サービスでOVA『テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION』をチェックするのもアリかと。クオリティーが高いので、原作をプレイしたけどアニメ版は観たことがないという人もぜひ。
※本記事は、2020年8月29日に掲載した記事を再編集したものです。