“超次元サッカー”のド派手な技に感動
いまから14年前の2008年（平成20年）8月22日は、ニンテンドーDS用ソフト『イナズマイレブン』が発売された日。
『イナズマイレブン』はレベルファイブによるクロスメディアプロジェクトのひとつで、ゲーム版は収集や育成などのやり込み要素をたっぷり詰め込んだRPG。
筆者はアニメ版を途中から視聴し、泥臭くてアツいストーリーにドハマリし、その続きとなるストーリーをゲームの続編である『イナズマイレブン2 脅威の侵略者』で体験。ゲームもおもしろすぎてハマッてしまい、ストーリーはすでにアニメで知っているものの、初代である『イナズマイレブン』もプレイしました。
その後もシリーズを追い続け、アニメ『イナズマイレブン アレスの天秤』の発表のタイミングで、ついに念願の日野晃博社長にお会いしてインタビューをすることができました。ずっと趣味で追いかけ続け（仕事で原稿もちょいちょい書いていましたが）、大会に参加して小学生にボロ負けしたりと、いろいろと思い出深い作品だったので、感慨深かったです。
そんな『イナズマイレブン』ですが、炎をまとったり時を止めたりとド派手な技が見どころ。よく「サッカーじゃない」とネタにされますが、『イナズマイレブン』はそもそも“超次元サッカー”だからいいんです！ 自分はリアルのサッカー経験もありますが、一方で『キャプテン翼』や『シュート！』のような必殺技の出てくるマンガもすごく好きでのめり込んでいたので、『イナズマイレブン』の世界観もすんなり受け入れることができました。
自分は少年時代に『キャプテン翼』のネオ・タイガーショットや『シュート！』のダブルヒールをこっそり練習していましたが、『イナズマイレブン』世代は鬼道に憧れてマントをつけて練習したり、主人公の円堂に憧れてキーパーに転向する少年たちが多かったとか。続編である『イナズマイレブンGO』は“化身”という力が守護霊のような姿で現れる新要素が追加されましたが、当然のように“化身ごっこ”が流行したそうです。
初代『イナズマイレブン』のストーリーは、部員不足で試合もできない弱小の雷門中サッカー部のキャプテンである円堂守が仲間たちとともに“フットボールフロンティア”の優勝を目指すというもの。
最初に登場する帝国学園との試合で、20対0という圧倒的な不利になる展開はインパクト抜群でしたし、そんな状況でも諦めない円堂の姿は胸を打ちました。
帝国を地区予選の決勝で破ったあと、世宇子中という神のチームが帝国をあっさりと倒してしまったり、帝国のキャプテンである鬼道が雷門に転校して、ともにチームメイトとして世宇子との戦いに臨んだりとワクワクしっぱなしの展開でした。
キャラクターも個性豊かで円堂や鬼道、エースストライカーの豪炎寺修也のようなメインどころのほか、気の弱いDFの壁山塀吾郎や影が薄い影野仁などといった脇を固めるキャラクターにもしっかりドラマがあったところも好きなポイントでした。
ゲームはタッチペンを使って選手を移動したり、パスをしながらゴールを目指す形式。敵と接触したときやシュートをするときはコマンドで行動を選択することになります。選手と技には風・林・火・山の属性が存在しており、4すくみの関係になっています。ストーリーをクリアするだけなら選手のレベルを上げてパラメーターを底上げすればゴリ押しできますが、対人戦だと、この属性がかなり重要でした。
選手はスカウトで増やすことができますが、なんと登場する選手は1000人以上！ アニメ版と違って自分だけのチームでフットボールフロンティアの優勝を目指せるところがアツかったです。敵のチームは狼男やキョンシーなどオカルトっぽい人物が揃った尾刈斗中学校や忍者のような外見の戦国伊賀島中学校など、個性豊かなメンバーばかりなので、試合が終わったあとにスカウトしたくなるんですよね～。なお、人気投票で1位になったことでインターネットで話題になった五条さんこと五条勝は帝国学園のメンバーで、もちろん彼もスカウトできます（笑）。
本作をプレイするならニンテンドー3DSの『イナズマイレブン1・2・3!! 円堂守伝説』がオススメ。本作のほかにも続編である『イナズマイレブン2 脅威の侵略者』の『ファイア』『ブリザード』、『イナズマイレブン3 世界への挑戦!!』の『スパーク』『ボンバー』『ジ・オーガ』も収録されているので、たっぷり遊べます。
現在、最新作『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』が制作されています。延期が続いてファンはやきもきしているかもしれませんが、きっといいものができると信じて、旧作をプレイしながら気長に待ちましょう！
『イナズマイレブン1・2・3!! 円堂守伝説』ダウンロード版の購入はこちら※本記事は、2021年8月22日にアップした記事を再編集したものです。
［2022年8月22日15時5分記事修正］
記事初出時、『イナズマイレブン1・2・3!! 円堂守伝説』の紹介部分でセールに関する情報を記載をしておりましたが、対象期間に誤りがあり、既に終了しているため、該当の文章を削除しました。読者並びに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
