ウクライナに本拠地を持つゲームスタジオのFrogwaresが、新作プロジェクト『Project Palianytsia(仮題)』が開発進行中であることを公表した。今夏に正式発表を予定しているという。
The war keeps going. And so do we. A new game is in the works. A new story is being told.
Read all the details bel… https://t.co/z6aP6dA27F
— Frogwares (@Frogwares)
2022-05-19 23:00:34
Frogwaresはシャーロック・ホームズを題材にした推理アドベンチャーゲームシリーズなどで知られるスタジオ。スタッフの安全確保のための移転に追われたり、最新作『シャーロック・ホームズ チャプター・ワン』Xbox One版の発売延期を決断するなどロシアによるウクライナ侵攻の煽りを受けているなかで、それでも実現可能なプロジェクトとして本作を選択したのだという(本来の次回作は別のものだったらしい)。
ゲームについては4枚のコンセプトアートが公開されているほか、作品のテイストとして、クトゥルフものや同スタジオの旧作『The Sinking City ~シンキング シティ~』などの“エルドリッチ・ホラー”スタイルと、シャーロック・ホームズゲームのヴィクトリア朝のミステリをミックスしたようなものになることが明かされている。
一方でこの作品は依然として戦時下での制約がある中での開発となるため『The Sinking City ~シンキング シティ~』や『シャーロック・ホームズ チャプター・ワン』のようなオープンワールドゲームにはならず、よりクラシックな直線的に進行するゲームになるようだ。
ちなみにプロジェクト名である“Palianytsia”(パリャニツィア)とは、ウクライナのパンのこと。いわく「ロシア人にとって発音のダークソウル」な単語らしく(公式声明より)、現地ではウクライナ市民に扮したロシア兵を見分けるための発音テストに使われているのだとか。