2022年5月13日、スクウェア・エニックス・グループは2022年3月期の決算を公式サイトにて発表した。
売上高は3652億円、営業利益は592億円、経常利益は707億円の利益を計上した。連結業績としても前期比で増収増益となっており、売上高およびすべての段階利益で過去最高の通期業績を達成しているとのこと。
資料によると、デジタルエンタテインメント事業では、2021年12月に発売された『ファイナルファンタジーXIV』(FF14)の拡張パッケージ『暁月のフィナーレ』の販売が大きく寄与し、前期比で増収増益。
HDゲームとしては『ニーア レプリカント ver.1.22』や『OUTRIDERS』などの複数の新作タイトルを投入するも、大型タイトルを投入した前期に及ばずという結果に。スマートデバイス・PCブラウザなどは『ドラクエウォーク』や『シノアリス』などの既存タイトルが相場地合いが弱かったが、会計方針の変更などにより前期比で増収となっている。
資料に記載されいている全地域のディスク販売本数は計847万本、ダウンロード販売本数は計3066万本となっている。
2021年3月期においては感染症拡大防止対策として、店舗を臨時休業とした影響から営業損失となっていたが、当期では前期比で増収しており、黒字転換となっている。グラフではV時回復を見受けられる。
そして出版事業は、2022年4月の発表で600万部を突破した『その着せ替え人形は恋をする』などもあり、前期比で増収増益。デジタル販売好調に加え、紙媒体の販売が堅調とのこと。
ライツ・プロパティ等事業は、『ファイナルファンタジー』や『ニーア』シリーズなどの有力IPの新規キャラクターグッズ販売が好調で、前期比で増収増益。こちらには『FF14:暁月のフィナーレ』のコレクターズエディションなども含まれているという。
中期事業戦略の進捗としては、IPエコシステムの強化やWithコロナ時代に対応した事業構造の最適化。中でも目立ったのは海外の複数スタジオ及び一部IPの売却だ。こちらの詳細は下記記事をチェックしていただきたい。
また新規領域への挑戦として、『資産性ミリオンアーサー』のNFTビジネスの実績&手応えを踏まえ、2ndシーズンの制作決定などを発表している。