関係者たちの“自白”が注目を集める

 2022年4月14日、Twitter上で“#あれ実は私なんです”というハッシュタグが盛り上がりを見せています。

 これは「じつはあの仕事を手掛けていたのは私でした」というようなかたちで、さまざまな自分の仕事や行ったことを紹介するツイートにつけるタグ。その一部を紹介します。

#あれ実は私なんです(Twitter)

『エヴァ』零号機風掃除機

 たとえば、ジオラマ作家の情景師アラーキー/荒木さとし氏は、当時デザイナーとして務めていた会社のサイクロン掃除機をデザインした際に、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の零号機をモチーフにした(しかも会社にはナイショであった)と吐露。並べて見てみると、「確かに……」と思うデザインとなっています。

『カードキャプターさくら』魔法陣

 テレビアニメ『ローゼンメイデン』シリーズの松尾衡監督が、『カードキャプターさくら』で行った魔法陣の作成方法を解説しつつ紹介。

『美少女戦士セーラームーン』

 元アニメ背景家で現在は画家・作家の保坂有美氏は、テレビアニメ『美少女戦士セーラームーン』の影絵風イラストを紹介。

『モンスターハンター』の声

 ゲームネタでは、元カプコン所属で『モンスターハンター』シリーズに長く携わった小嶋慎太郎氏が、ゲームに登場するキャラクターに自分で声を当てていたとツイート。『モンスターハンター4G』の大長老も小嶋氏だったとか(小嶋氏は同作のプロデューサーを担当)。

 かつてカプコンでは“開発者がキャラクターの声を収録する”という事例が往々にしてあり、同じく、かつて同社で『モンスターハンター』シリーズに関わっていた作編曲家の小宮山優子氏も「『モンスターハンターポータブル2』、『モンスターハンターポータブル2G』の女性ハンター6番」について思い出しつつ紹介していました。

ちょっと違うピーチ姫

 マンガ『アオバ自転車店』シリーズの作者である宮尾岳氏は、『スーパーマリオブラザーズ』のピーチ姫イラストを手掛けた際に、当時はピーチ姫に公式イラストが少なく、自身でデザインを起こした公式グッズとして発売されたが、後に偽物扱いされたという悲しい思い出を披露(笑)。

ロトの剣や天空シリーズの武具デザイン

 さらに、元アニメスタジオGAINAXに所属で、現在は設定デザインよろず工房たまや代表である玉谷純氏は『ドラゴンクエスト』シリーズの武具デザインについて、当時の経緯を改めて紹介しつつ明かしています。

 とは言えこれらは各アカウントのいわば“自称”で、また、昔を思い出しながらしている話も多いため、すべてのツイートが正確だという裏付けがあるわけではないのですが、同ハッシュタグにはそのほか「ブロッケンマンを応募して採用された」、「ラーメンマン対ブロッケンマンの試合開始からラーメンにして食うとこまでの原画を担当した」、「『ワールドヒーローズ』ラスプーチンの究極奥義“秘密の花園”を描いた」など興味深いエピソードが多くつづられているので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

そのほかにもこんなツイートが……