2022年3月4日、ついにリリースを迎えた、ドライビングゲームの決定版とも言える『グランツーリスモ7』。本稿では、ゲームを進めるうえで知っておきたいこと、そしてマスターすれば間違いなくタイム短縮が期待できる、超基本的なドライビングテクニックを解説していく。
ゲームの進めかた編
- 自分の腕前に合わせた難易度とアシストを設定しよう!
- カフェで出されるお題(メニューブック)をクリアーしてゲームを進めよう!
- メニューブックNo.30クリアーまでで解放される要素
- ルーレットチケットの使いどきは?
- クルマをチューニングする優先度は?
ドライビングテクニック編
- 重視すべきはライン取り
- 早め、強めのブレーキングを心掛ける
ゲームの進めかた編
『グランツーリスモ7』は自由度の高いゲームなので、プレイヤーのみなさんにアレコレ指図するのは無粋というもの。しかし、ゲームを始めるにあたり「これくらいは知っておくといいよね」ということがあるのもまた事実。そこで、まずはゲームを進めるうえで役立つ、基本的な知識をお届けしよう。
自分の腕前に合わせた難易度とアシストを設定しよう!
カーライフシミュレーターである本作は、「クルマのある生活をバーチャル空間で楽しく過ごす」ということが最大の楽しみ。言い換えれば、速く走れることは必ずしも絶対的な正義ではないのだ。もちろん、腕前が上がってタイムを短縮していけるよろこびはぜひ体験してほしいところだが、「運転が苦手」という人でクルマを集めたり、さまざまなクルマのウンチクを見て楽しむことも、また本作の楽しみかたのひとつとなっている。
だからこそ、本作には“レース難易度”のほかに、強力な“アシストセッティング”の項目が用意されている。とくに“オートドライブ”項目の“ブレーキ+ステアリング”の機能をオンにすれば、「次のコーナーは右だからなんとなく右!」という感じでステアリングを切れば、アクセル全開の状態でも勝手に減速し、コースアウトしないようにある程度制御してくれるのだ。もちろん、自動運転のようにハンドルから手を離していても(ステアリングに入力しなくても)自動的に曲がってくれるほどに強力な制御ではないが、運転が苦手な方はぜひ活用していただきたい。


ゲームを始めてから、あるいはレースごとでもアシストセッティングは調整できるので、難易度と合わせて自分の好みに合わせて調整していき、「がんばれば1位を獲れる!」くらいの感じで遊ぶとストレスがなくていい。
カフェで出されるお題(メニューブック)をクリアーしてゲームを進めよう!
ゲームは、3台の日本のコンパクトカーのうち1台をもらうところからスタート。そのクルマに乗って本作初登場の施設“カフェ”に行くと、メニューブックがもらえる。メニューブックはいわゆるクエストのようなもので、指定された2~3台のクルマを集めればオーケー。お題のクルマはすべて、コンパスマークが付いたレースに出場し、既定の順位以上を獲得すればもらえるようになっている。
そして、メニューブックに掲載されたクルマをすべて集めてカフェに行けば、めでたくクリアー。施設や新たに走れるサーキットが開放される。そして、つぎのメニューブックをもらって、新たなレースやイベントへ挑む。このループをくり返していくのが本作の基本的なゲームの進めかたになる。

レースには出走条件が定められているものが中心で、多くは特定の国のクルマ、あるいは車種が条件になっている。こと序盤は、カフェで渡されたメニューブックをクリアーしていけば、つぎのレースの出走条件を満たすクルマが自動的に手に入ることが大半。クルマを買うのはお気に入りのものが見つかったとき、というイメージで進めるといいだろう。

なお、序盤で解放されるライセンスだが、オールブロンズでも構わないので、せめて国内A級くらいまでは早い段階で獲得しておきたい。プレゼントカーがもらえることも理由のひとつだが、何よりライセンスをクリアーすることでドライビングへの理解が深まり、結果的に速く走れるようになるからだ。

メニューブックNo.30クリアーまでで解放される要素
先にも述べた通り、本作ではメニューブックをクリアーしていくことで、さまざまな要素が解放されていく。以下では、メニューブックNo.30までで解放される要素をまとめた。ちなみにここまで進めても、つぎのメニューブックに挑戦するためのクルマは、ほとんどプレゼントカーで賄える。買わなければならないクルマは1~2台なはずだ。
<メニューブックとクリアー時に解放される要素>
メニューブックNo.1 コレクション「日本のコンパクト」
パビリオン「ライセンス」オープン
メニューブックNo.2 「ライセンス」で腕を磨け
パビリオン「チューニングショップ」オープン、グッドウッド/イギリス コースオープン、ブランズハッチ/イギリス コースオープン
メニューブックNo.3 コレクション「ヨーロッパのクラシックコンパクト」
パビリオン「ブランドセントラル」オープン、ハイスピードリンク/日本 コースオープン
メニューブックNo.4 選手権「ハイスピードリンク・トラックデイ」
筑波サーキット/日本 コースオープン、鈴鹿サーキット/日本 コースオープン
メニューブックNo.5 コレクション「日本のFFスポーツ」
報酬のみ
メニューブックNo.6 クラシックカーをチューンしよう
アルザス/フランス コースオープン、サルディーニャ・ロードトラック/イタリア コースオープン
メニューブックNo.7 コレクション「ヨーロッパのホットハッチ」
パビリオン「スケープス」オープン、パビリオン「GTオート」オープン
メニューブックNo.8 「GTオート」で洗車しよう
東京エクスプレスウェイ/日本 オープン
メニューブックNo.9 選手権「東京ハイウェイパレード」
パビリオン「スポーツ」オープン、パビリオン「マルチプレイ」オープン
メニューブックNo.10 コレクション「日本のFRスポーツ」
ディープフォレスト・レースウェイ/スイス コースオープン
メニューブックNo.11 「ヨーロッパのホットハッチ(フランス)」
報酬のみ
メニューブックNo.12 選手権「プチ・クルス・ド・フランス」
パビリオン「ミッション」オープン
メニューブックNo.13 「ミッション」にトライしよう
ブルームーン・ベイ・スピードウェイ/アメリカ コースオープン、ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ/アメリカ コースオープン、ウィロースプリングス・レースウェイ/アメリカ コースオープン
メニューブックNo.14 コレクション「マスタング」
デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ/アメリカ コースオープン
メニューブックNo.15 コレクション「カマロ」
報酬のみ
メニューブックNo.16 「スケープス」で愛車の写真を撮ろう
トライアルマウンテン・サーキット/アメリカ コースオープン
メニューブックNo.17 選手権「トライアルマウンテン・カップ」
パビリオン「レジェンドカー」オープン、富士スピードウェイ/日本 コースオープン、オートポリス/日本 コースオープン
メニューブックNo.18 コレクション「日産のスポーツカー」
マウントパノラマ/オーストラリア コースオープン、京都ドライビングパーク/日本 コースオープン
メニューブックNo.19 コレクション「日本のラリーベース車」
報酬のみ
メニューブックNo.20 「カスタムウィング」を見せてくれ
報酬のみ
メニューブックNo.21 選手権「アジア・オセアニア選手権」
レッドブル・リンク/オーストリア コースオープン、ドラゴントレイル/クロアチア コースオープン、ニュルブルクリンク/ドイツ コースオープン
メニューブックNo.22 コレクション「BMW M3」
報酬のみ
メニューブックNo.23 コレクション「アルファロメオ」
報酬のみ
メニューブックNo.24 サーキットエクスペリエンスでコースを学べ
モンツァ・サーキット/イタリア コースオープン
メニューブックNo.25 選手権「ヨーロピアン選手権」
コロラドスプリングス/アメリカ コースオープン
メニューブックNo.26 コレクション「フォード」
スペシャルステージ・ルートX/アメリカ コースオープン
メニューブックNo.27 コレクション「シボレー」
報酬のみ
メニューブックNo.28 ワイドボディのアメリカ車を用意しよう
インテルラゴスサーキット/ブラジル コースオープン
メニューブックNo.29 選手権「アメリカ大陸選手権」
報酬のみ
メニューブックNo.30 入手したポルシェを強化しよう
スパ・フランコルシャン/ベルギー コースオープン
※データには先行体験版で調査したものが含まれています。
ルーレットチケットの使いどきは?
デイリーワークアウトを達成したとき、そしてメニューブックをクリアーしたときなど、ことあるごとにもらえるルーレットチケット。多くの場合、その報酬はクレジットだが、ときにはパーツやクルマそのものなどがもらえることもある。
ここで気になるのは、クルマのパーツ。「もしかして、いま乗っているクルマのものになっちゃう?」なんて疑問も沸くだろう。結論から言えば「関係ない」だ。筆者が運よくパーツを獲得した例で言うと、乗っているクルマはR32 GT-Rだったにも関わらず、もらったチューニングパーツはまだ所有していないシロッコ Gr.4のレーシング・マフラーだった。というわけで、ルーレットチケットは手に入れたそばから使っていくといいだろう。

ただし、注意点がひとつ。当たったパーツはガレージの“チューニングパーツ”に収められるが、それを削除しても参考価格に相当するクレジットは手に入らない。その場で消え去ってしまうので、当たったものは大事に持っておこう。
クルマをチューニングする優先度は? セッティングってイジるべき?
ゲームを進めてチューニングショップがオープンされると、「クルマをチューニングしなければ勝てないレースになってくるぞ」という合図。それまでに散財していなければ、クレジットにはそれなりに余裕があるはずだが、だからといって持っているクルマを片っ端からチューニングしてしまうと、あっという間に金欠になってしまう。
では、どこからチューニングしていけばいいのか? 筆者がお勧めしたいのは、まずタイヤだ。どんなに優れたクルマでも、コーナーではタイヤの限界性能以上のパフォーマンスを発揮することができない。そこで、コレクターレベルを上げると解放されるスポーツタイヤ・ソフト、あるいはレーシングタイヤ・ソフトの装着を第一に考えよう。

以降は、軽量化、コンピュータ、エアクリーナー、マフラー、エキゾーストマニホールド、ブレーキパッド、ブレーキシステム、サスペンションといった順にチューニングを進めていくのがいいだろう。エキゾーストマニホールドやブレーキシステムは“レーシング”のパーツになる。もちろん、これは筆者の好みであり、ほかにもクルマのパワーを上げるパーツはたくさんある。状況に応じて、装着することによって上がるPPや最高出力などをチェックしながら投資しよう。

なお、出走するレースにPP(パフォーマンスポイント)の制限がなければ、チューニングして推奨PPより高いPPにして挑むといい。基本的にレースは最後尾からの追い上げになるため、推奨PPに合わせると性能的にどうしても勝てないレースがあるからだ。一度レースに出走してみたうえで、どこまでクレジットを使ってチューニングするかを検討しよう。
さらにゲームを進めていくと、より速いクルマでレースをすることになる。そうなってくると、レーシングタイヤ・ソフトを使っていてもグリップ力不足に悩まされる可能性が。そのころには、GTオートが解放されているはずなので、カーカスタマイズのカスタムパーツでウイングを購入しよう。セッティングでダウンフォースの数値を高めれば、かなり操作しやすくなるはずだ。

ちなみにセッティングは、クルマに詳しい人以外はあまり派手にイジらないことをお勧めする。安心してイジっていいのは、雨天時などのタイヤの変更、先にも述べたダウンフォース、コンピュータやナイトロ/オーバーテイクの出力調整、トランスミッションの最高速(オート)くらい。サスペンションやディファレンシャルギアは、うかつにイジると操作性が極端に落ちることもある。

もちろん、こだわっていきたい人は、各セッティング項目の解説を読んだり、“Beyond the Apex”にアクセスしてセッティングを学ぶといいが、「そこまでは」という人は前述の項目程度に留めておくのがいいかもしれない。

ドライビングテクニック編
作中から“Beyond the Apex”にアクセスすれば、ドライビングやセッティング、撮影に関するものまで、本作にまつわるさまざまな知識を得られる。これをガッツリ読み込み、ライセンスを順にクリアーすることで、基礎から応用までのドライビングテクニックは習得できると思って間違いないだろう。ただし、“Beyond the Apex”はかなりマニアックな知識まで書かれているので、「自分ができそうなこと」の取捨選択がしにくい可能性も。そこで、基礎中の基礎でありながら、速く走るためには絶対に逃せないポイントをふたつに絞ってお届けする。

重視すべきはライン取り
リアルを追求している本作において、いわゆる“急ハンドル”はクルマの姿勢を乱す結果につながることが多く、メリットはほとんどない。教習所で習うようなことだが、それはレースという極限状態でも活きてくる。基本はとても大事なのである。
コーナーでは、ステアリング操作をなるべく滑らかに行い、コーナーを曲がり切れるギリギリのゆるやかな弧を描く、あるいは直線的に走らせることがタイム短縮に直結する。そして、そのひとつの理想形が、“アシストセッティング”の“走行ライン アシスト”で、“ドライビングライン”をオンにしたときに見えるラインだ。

せっかくの機能を使わないのは勿体ないので、コースに慣れないうちはこのドライビングラインを表示し、なるべくステアリングを大きく切らないように気を配り、できるだけスピードを乗せてラインをトレースしながら走ることを心掛けよう。ただし、何が起こるかわからないレースでラインをトレースすることにコダワリすぎると、逆に遅くなる可能性もある。そこで、慣れてきたら“ドライビングマーカー”の表示のみにするという手もある。

ドライビングラインをトレースしながら走る際、とくに意識してほしいのは、コーナーの脱出。スムーズに、なるべく早くステアリングをニュートラルの位置に戻して加速することを心掛けよう。ただし、いくらラインをトレースできていたとしても、タイヤが横滑りして激しく鳴っているような状態ではまともな加速ができないので要注意。横滑りを収めてから無駄なく加速しよう。しっかりと加速ができれば、それだけでかなりのタイムアップが見込める。

早め、強めのブレーキングを心掛ける
どんなに理想的な走行ラインで走っても、現在の車速でコーナーを通過できないなら、ブレーキをかけなければならないということは誰でもわかるだろう。ふつうに考えれば、「速く走るためにはそのブレーキを最小限に留めて走ったほうがいいのでは?」という発想にいたるはず。
もちろん、コースレコードを狙うような限界ギリギリ1発勝負のタイムアタックにおいてはその考えは正しい。しかし、つねに理想的な走行ラインで走れるとは限らない複数台が走るレースでは、「早め、強めのブレーキでコーナー進入前にしっかり減速し、コーナーは加速状態で抜けるくらいの気持ちで走る」という、“スローインファーストアウト走法”が安定していいラップタイムを重ねられるのでお勧めだ。これも教習所で習うような基本中の基本だが、やはりレースにおいても有効なのだ。

なお、肝心のブレーキは、できるかぎりクルマ(タイヤ)をまっすぐにした状態で思いきり行うことが重要。ブレーキをかけ始めるべきポイントは、“ブレーキングアシスト”をオンにしておくと参考になる。
とはいえ、路面に傾斜があったり、直前のコーナーの影響でクルマまっすぐにできないことも多く、そういう場合はブレーキング時にクルマが姿勢を乱してしまいがち。それを回避するには、減速中にわずかにブレーキをゆるめて、ステアリング操作でクルマの姿勢を正すことも必要だ。もしもあまりにギリギリでブレーキを行うと、姿勢を完全に乱すか、姿勢のコントロールのためにブレーキングが弱まり、速度超過でコーナーに進入してしまう可能性がある。そういったリスクを最小限にするためにも、ライバルに追突されない程度に早めに行うブレーキは重要なのだ。

簡単ではあるが、『グランツーリスモ7』をプレイするにあたって知っておいて損のない知識をまとめさせてもらった。より詳しく知りたい方は、少し難しい部分もあるが、ゲーム内で“Beyond the Apex”にアクセスして、より深い知識を蓄えていただきたい。
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