スマホひとつでマンガが読める時代とはいえ、配信されている作品は数知れず。いったい何から読めばいいのやら……とお悩みの方は、ぜひ本稿を参考にしてみては？
筆者のイチ押しマンガとして、今回ご紹介するのは『衛宮さんちの今日のごはん』。Webコミックサイト・“ヤングエースUP”や“ピッコマ”、“コミックウォーカー”などで配信されている飯テロマンガであり、『Fate/stay night』のパラレルストーリーなのです！
『衛宮さんちの今日のごはん』1巻（Amazon.co.jp）そもそも『Fate/stay night』とは、2004年にTYPE-MOONが発売したヴィジュアルノベルゲーム。手にした者のあらゆる願いを叶えるという万能の願望機“聖杯”を巡る物語で、2017年10月には本作3つ目のルート［Heaven's Feel］（通称・桜ルート）を描いた劇場版の公開が始まりました。なお劇場版は3部作で、『I.presage flower』、『II.lost butterfly』（2019年1月公開）、『III.spring song』（2020年8月公開）と続きます。
その内容は、自らの願いを叶えるために聖杯を巡って殺し合う――平和とはかけ離れたストーリー。いくらパラレルストーリーとはいえ『衛宮さんちの今日のごはん』にも聖杯戦争的な要素が含まれているのかと思いきや、最初から最後まで衛宮士郎たちがおいしくご飯を食べている様子が描かれていました。
たとえば第1話では、士郎特製の“あったか寄せ鍋”が登場。昆布で出汁をとり、鱈やアサリなどの魚介をふんだんに使い、寒空から帰ってきた間桐桜やライダーたちと仲よく鍋をつつきます。その鍋がこちら。
おいしそう！ そしてお腹が空く!! と同時に、寄せ鍋の作画を見た筆者は瞬時に判断しました。これは夜中に絶対見てはいけない作品だと――。飯テロすぎるのです。
他にも第2話では“鮭ときのこのバターホイル焼き”、第7話では“さらりと頂く冷やし茶漬け”など、名前からすでにおいしそうな料理がつぎつぎと登場。おまけにエピソードの最後には、レシピの詳細まできちんと用意されています。
また料理以外のところでいうと、ランサーが魚屋で働いていたり、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンのお城でクリスマスパーティーが開かれたり……。原作からは考えられない平和でほのぼのとした日常が描かれ、もはやそこに聖杯戦争の“せ”の字もありません（笑）。
『Fate』シリーズで心が痛んだときは、『衛宮さんちの今日のごはん』に癒されてみてはいかがでしょうか。
『衛宮さんちの今日のごはん』1巻（Amazon.co.jp）
