フランスの独立系ゲームスタジオSlocapが、開発中のアクションゲーム『Sifu』の背景を明かす映像を公開した。本作はプレイステーション5・プレイステーション4・PCで2022年2月22日に発売予定。なお本作はテキストの日本語ローカライズによる国内展開も予定されている。

 今回の映像で重要な位置を占めているのが、本作に戦闘モーションのアドバイザーとして参加しているベンジャミン・コルシ氏。フランスでLao Wei San Pak Mei schoolという武術学校を運営する同氏は、広東省仏山市で刘伟新(ラオ・ウェイサン)師から白眉拳を学んだ後継者なのだという。

 白眉拳とは、白眉道人によって創始されたという中国南派拳法のひとつ。ちなみに白眉道人はその伝説から香港のクンフー映画にも取り上げられることがあり、クエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル Vol.2』で主人公に五点掌爆心拳を授けるパイ・メイの元ネタともなっている。

 一方で、『Sifu』でのアクションはクンフー映画のそれはとは異なる、リアルなものを目指しているそう。コルシ氏は開発チームと協力しながら主人公の200以上のモーションを編み出し、モーションキャプチャーにも参加。さらに中国での修行経験から文化的描写のアドバイスも行っているという。

 『Sifu』は、家族を殺された主人公の24時間の復讐劇がテーマ。やられてしまっても魔法のペンダントによって復活する代わりに少しずつ歳を取っていき、やがて死んでしまうというシステムを採用している。