“東京ゲームショウ2021オンライン”開催4日目となる2021年10月3日、スクウェア・エニックスは“教育番組「世界のOKABE」”を公開した。

 教育番組と銘打たれた謎の配信ということもあり、どのような内容になるのかまったく予想が付かなかった本放送。番組には“世界のOKABE”こと、岡部啓一氏(『ニーア』シリーズ コンポーザー)、ヨコオタロウ氏(『ニーア』シリーズ クリエイティブ・ディレクター)、齊藤陽介氏(『ニーア』シリーズ プロデューサー)が登場した。

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まさに教育番組、世界のOKABE!

 まずスタート時点で、岡部氏とヨコオ氏が、番組の内容を打ち合わせで決めるところから始まるという、なんとも不思議な冒頭に。そして決まったのが、ヨコオ氏が物語のプロットを書き、それをもとに岡部氏が作曲をするという企画だ。

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世界のOKABE氏
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 前半はヨコオ氏の物語の作りかたについての解説。今回作られたのは『ニーア』シリーズなどに登場する“ウェポンストーリー”のような、4段階に分かれた短編物語のプロット。結末から考えるというヨコオ氏は、やはりハッピーエンドではない壮絶な物語を1時間程度で作り出す。

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 それをもとに、岡部氏も全力で作曲。打ち込み音源だけでなく、ギターの楽器収録までおこない、どのような考えで作曲していったのかも逐一語られていった。

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 いよいよそれらを併せて披露……となるその前に、さらには『ニーア』シリーズのコンセプトアートなどを手掛ける幸田和磨氏が、ヨコオ氏のプロットをもとにアートを手掛けたそうだ。今回の企画はあくまでレクリエーション的なものだったのに、そこまで本格的になると思っていなかったと、岡部氏もヨコオ氏も驚いていた。

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 といった感じで、番組ではシナリオ制作のコツやそのプロセスがヨコオ氏から細かく語られたほか、岡部氏の楽曲制作の方法まで語られて、まさにその内容は“教育番組”。とくにゲーム開発者を目指す方々にとっては、目から鱗な情報が散りばめられているのではないだろうか。

 その内容、作られた作品、そして衝撃の結末は、ぜひ配信のアーカイブをチェックしてみてほしい。なお、岡部氏が今回手掛けた楽曲は、期間限定でスクウェア・エニックス・ミュージック公式Twitterアカウントにて配布されている。

※画像は配信画面をキャプチャーしたものです。