2021年9月30日(木)~10月4日(日)にかけてに開催中の東京ゲームショウ2021オンライン(TGS2021)。同イベントで日本ゲーム大賞2021“U18部門”の結果が発表された。

日本ゲーム大賞2021“U18部門”発表授賞式

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 本部門は作品紹介VTRを視聴する1次審査、そして試遊審査、プレゼンテーション審査を含む予選大会が行われ、6作品がファイナリストとして選出された。

 決勝大会は、前述の予選大会からブラッシュアップしたVTRとともに制作者がプレゼンテーションを実施。この内容の最終審査によって金賞、銀賞、銅賞の各賞が決定されるというもの。

 審査員を務めたのは、レベルファイブ代表取締役社長/CEO・日野晃博氏、慶應義塾大学教授/NPO法人CANVAS理事長/一般社団法人超教育協会 理事長・石戸奈々子氏、本誌ファミ通.com編集長・三代川正の3人。

日本ゲーム大賞 U18部門ファイナリスト6作品

『AGARES』

『AGARES』作品紹介VTR

  • チーム名:くまちゃんず
  • 制作者:熊渕 貴大、藤原 優司、熊澤 邑河

 時間を操ってゴールを目指すゲーム。火のついたランタンに近づいて行くと時間が進み、離れると時間が過去に戻る。この特性を活かして動く足場などを巧みに操りゲームを進行していく。

『Card Action Mystery』

『Card Action Mystery』作品紹介VTR

  • 制作者:油井 太一郎

 メソッドという特殊能力を使い攻略するアクションゲーム。何度でもジャンプができる能力や、プレイヤーが天井を歩けるようになる能力を使い予想もつかないやり方でゴールを目指す。

『Color Overlap』

『Color Overlap』作品紹介VTR

  • 制作者:宇枝 礼央

 光の三原色をテーマに赤、緑、青のブロックを重ねて白を作るパズルゲーム。一定アクション数内にブロックを置けないと灰色の邪魔なブロックが発生してしまう。

『KURAYAMI RUN』

『KURAYAMI RUN』作品紹介VTR

  • 制作者:北村 健

 タイトルの通り、暗闇の迷路を探索するアクションゲーム。スタート地点のみ見ることのできるステージの構造を覚え、真っ暗な中、ゴールに向けて制限時間内に進んでいく。

『Balloon Head』

『Balloon Head』作品紹介VTR

  • 制作者:古市 太郎

 頭が風船の主人公を脱出させるアクションゲーム。風船は大小自由にサイズを変えられ、大きくすると軽くなるが足が遅くなり、小さくすると重くなるが、足が速くなる。この特徴を使い、水場や扇風機などのギミックを攻略していく。

『マグロの惑星』

『マグロの惑星』作品紹介VTR

  • 制作者:山口 登

 進化したマグロが住む惑星から脱出するサバイバルゲーム。剣を持ったマグロや四足歩行のマグロなど個性豊かな敵キャラクターが登場する。

日本ゲーム大賞2021“アマチュア部門”金賞は『Balloon Head』に決定!!

  日本ゲーム大賞2021“U18部門”金賞は『Balloon Head』が受賞した。アイデア、プログラム、音楽など総合的にレベルが高く、風船が膨らむというギミックの独創性が選考理由となっている。

日本ゲーム大賞2021 U18部門の大賞は『Balloon Head』に決定! 頭が風船の主人公を操作して進んでいくアクションゲーム。

 制作者の古市太郎さんは笑みを浮かべながら「本当にうれしいです。まさかそんな金賞なんて思ってなかったんで本当にうれしいです」と喜びを露にしていた。

 審査員の日野晃博さんは「風船が膨らんで軽くなったり、重くなったりっていう絵からくる面白味もあるし、ゲームの仕組みとしてのアイデアも面白い」と評価している。

 また銀賞は『マグロの惑星』、銅賞は『AGARES』が獲得した。

日本ゲーム大賞2021 「U18部門」結果一覧

【金賞】
『Balloon Head』
  制作者:古市 太郎/愛知県立愛知総合工科高等学校

【銀賞】
『マグロの惑星』
  制作者:山口 登/角川ドワンゴ学園N高等学校

【銅賞】
『AGARES』
  制作者:くまちゃんず(熊渕 貴大、藤原 優司、熊澤 邑河)/神戸市立科学技術高等学校

日本ゲーム大賞2022“U18部門”スケジュール

 来年度の日本ゲーム大賞2022“U18部門”のスケジュールも発表された。

  • エントリー受付開始:2021年12月末(予定)
  • 応募受付開始:2022年2月上旬(予定)
    (対象プラットフォームを追加し応募の幅を広げる予定)

※画面は配信番組をキャプチャーしたものです。