2021年9月30日~2021年10月3日の期間で開催される“東京ゲームショウ2021 オンライン”(TGS2021 ONLINE)。3日目となる10月2日には、東京ゲームショウ恒例のイベント“日本ゲーム大賞2021「年間作品部門」発表イベント”が配信された。本記事では、イベント内で発表された受賞作品の一覧をお届けする。
番組には、ゲーム好きで知られる伊集院光氏とeスポーツ実況キャスターの柴田将平氏、ゲームメディア編集者からファミ通グループ代表の林克彦氏と、電撃ゲームメディア編集長の西岡美道氏が出演。
【TGS2021】日本ゲーム大賞2021「年間作品部門」発表イベント 【10/2(土)18:00~19:50LIVE配信】
同イベントでは、“年間作品部門”に加え、経済産業大臣賞、ゲームデザイナーズ大賞などが発表される。ゲームデザイナーズ大賞は、審査員長を務める桜井政博氏をはじめ、日本を代表するゲームクリエイターが、プロの視点で“創造性”や“斬新性”を基準に評価し、クリエイターたちが選ぶもっとも優れた作品をひとつ選出するもの。
※“日本ゲーム大賞2020”の受賞結果はこちら
“日本ゲーム大賞2021「年間作品部門」発表イベント”受賞一覧
経済産業大臣賞
- シブサワ・コウ
CESAによる受賞理由
コンピュータエンターテインメント黎明期より、数多くの作品の開発に携わり産業界を牽引されました。
また、代表作「信長の野望」「三國志」シリーズでは歴史シミュレーションという一大ゲームジャンルを開拓、確立されるなど、40年という長きにわたりトップクリエイターとして、日本のコンピュータエンターテインメント業界の発展に 大きく寄与されていることを称え、本年の日本ゲーム大賞経済産業大臣賞を授与します。
シブサワ・コウ氏は、『信長の野望』や『三國志』など、コーエーテクモゲームスの代表作をつぎつぎと生み出したクリエイター。2021年でクリエイター人生は40周年を迎える。シブサワ氏の受賞コメントは下記のとおり。
シブサワ・コウ氏受賞コメント(映像からの抜粋)
40年でゲームを取り巻く環境は大きく変化しました。技術の進歩によって、クリエイターが表現できることは飛躍的に上広がり、おもしろい作品がつぎつぎと世の中に出てきています。私も若いクリエイターたちに負けないよう、いままでにない新しいおもしろさを持ったゲームを開発し、皆さんにお届けしていきたいと思います。
グローバル賞 日本作品部門
- あつまれ どうぶつの森
グローバル賞 海外作品部門
- コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー
ベストセールス賞
- 桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~
ゲームデザイナーズ大賞
- マリオカート ライブ ホームサーキット
ゲームデザイナーズ大賞を受賞したのは、カメラの付いたラジコンカーと、部屋に配置したゲートやゴールなどを組み合わせて、AR技術でゲーム画面を通じてコースを生み出す『マリオカート ライブ ホームサーキット』。受賞の説明に際して、審査委員長の桜井政博氏は、「誰もやったことのない作品、独創性を称するゲームデザイナーズ大賞にふさわしい。だけど、タイトル自体は誰もが知っているというレベルでメジャー。これは技術力の勝利かもしれません」と称した。
受賞理由について、 審査員長の桜井政博氏(有限会社ソラ代表)コメント
『マリオカート』自体は非常に有名ですが、ラジコン+AR技術の組み合わせで、かつてない遊びになっています。自身がリアルで作るコースはもちろん他のどこにも存在し得ないフィールドで、ゲームとトイとの両方の特徴を兼ね備えています。
投票数が多かった作品を挙げて行う第二次投票にて、この作品を見逃していたと投票する審査員が相次ぎました。また、日本の家屋で遊ぶにも限界があり、それ故に買って(試して)いなかったという人も散見されました。これも普通のゲームにはない特徴を備えているが故だと思います。
そのほか、受賞作以外に最終候補(2次審査)に残った3作品も発表された。
- It Takes Two(エレクトロニック・アーツ)
- ゴースト・オブ・ツシマ(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
- 天穂のサクナヒメ(マーベラス)
優秀賞
優秀賞はこちらの10作品。この中から大賞が選ばれる。
- バイオハザード RE:3
- ファイナルファンタジーVII リメイク
- The Last of Us Part II(ラスト・オブ・アス パートII)
- Ghost of Tsushima(ゴーストオブ ツシマ)
- 原神
- 天穂のサクナヒメ
- 桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~
- バディミッション BOND
- ウマ娘 プリティーダービー
- モンスターハンターライズ
大賞
- Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)
- モンスターハンターライズ
大賞は『ゴースト・オブ・ツシマ』と『モンスターハンターライズ』のダブル受賞。この2作品は年間を代表するにもっともふさわしい作品として甲乙つけがたく、日本ゲーム大賞としては2014年以来の2作品の受賞となった、とのこと(2014年の大賞は、『妖怪ウォッチ』と『モンスターハンター4』)。