2021年9月30日(木)~10月4日(日)にかけてに開催中の東京ゲームショウ2021オンライン(TGS2021)。同イベントで日本ゲーム大賞2021アマチュア部門の結果が発表された。
今年のテーマは輪っかをねじった形である“メビウスの輪”であり、その形や意味合いからイメージした作品が応募の条件となっている。
日本ゲーム大賞2021“アマチュア部門”発表授賞式
本部門は作品紹介VTRを視聴する1次審査、そして試遊審査である2次審査と最終審査が行われ、全493作品の中から10作品がファイナリストとして選出された。
日本ゲーム大賞ファイナリスト10作品
『ウニィ研究所』
- 所属:HAL大阪
- 制作:※スタッフが美味しくいただきました
謎の生命体ウニィを操り、上下左右が反転した二つのステージ上のクリスタルをすべて破壊するアクションパズル。二つのステージは左右に操作できるようになっており、クリスタルを一気に砕けるポイントを探してクリアーを目指す。
『オリヒメ』
- 所属:HAL東京
- 制作:こもへり -Common Heritage-
折り紙で出来たステージを折ってつなげ別の場所に移動するパズルゲーム。折り曲げられない紙や何度も同じ紙を折る必要もあり、多彩なギミックが収録されている。
『鏡娘』
- 所属:HAL大阪
- 制作:睡眠欲
プレイヤーが三つの鏡に映る映像の視点を移動させ、足場を変化しながら進んでいくアクションゲーム。鏡によって敵キャラも出現してしまうため、どのように視点を変化させるかが重要となってくる。
『Confettia』
- 所属:HAL東京
- 制作:のんとのぶ
停電してしまった本の中の遊園地"Confettia”を舞台に、ロボットであるディアを操作し再び明かりを取り戻すパズルゲーム。プレイヤーはページを折り曲げることでコンセントまでディアを誘導できる。
『シロクロコネクト』
- 所属:HAL大阪
- 制作:リスティングの壺
白と黒の次元を行き来しながら進むアクションゲーム。白と黒の境界を踏むと主人公であるウサギの色が変わり、その色の足場を移動できる。また、カエルのような長い舌で足場の色を反転することも可能。
『DungeonInversion』
- 所属:HAL名古屋
- 制作:ベイビーのひとりごと
洞窟内を探検する主人公を操作し、鍵を集めるアクションゲーム。各ステージの一番端に存在する白い霧に飛び込むとステージが上下反転し、霧に飛び込む前のプレイヤーと同じ動きをするゴーストが出現。プレイヤーはそのゴーストをうまく操りながらゴールを目指す。
『ツキカゲ』
- 所属:HAL東京
- 制作:FMトクシン研究所
時間が何度もループする不思議な迷宮からの脱出を目指すパズルゲーム。ステージをクリアーするたびに、過去の自分の動きを真似する敵キャラの数が増え続ける。この敵キャラと出会ってしまうともう一度やり直しになってしまうため、難易度が上がり続ける。
『PARADOGS』
- 所属:早稲田文理専門学校
- 制作:田之上和億
自身の動きをループ再生できる犬を操作してゴールを目指すアクションパズル。プレイヤーは自身の行動を短時間保存できる。この録画した行動を分身に繰り返させることで足場として利用したり、スイッチを押してもらいゴールに向けて進んでいく。
『ReverseRoom』
- 所属:名古屋工学院専門学校
- 制作:鈴木駿也
表と裏があるステージを進むパズルゲーム。プレイヤーはステージを反転させながらブロックの配置を変え、鍵を入手し進んでいく。
『LUMINO La ruta naturaL』
- 所属:HAL名古屋
- 制作:てーぶるぱんち
不思議な力を持つ主人公ルミノを操作し、5つの世界にいる迷子の精霊を救うパズルアクション。“メビウスの輪”そのものをギミックとして取り入れ、障害物や上下反転した場所に移動しながら進んでいく。
ファイナリストの中から優秀賞が発表!
これら10作品の中からファイナリストの中から『ウニィ研究所』、『LUMINO La ruta naturaL』、『DungeonInversion』、『シロクロコネクト』、『オリヒメ』、『PARADOGS』が優秀賞を受賞した。
日本ゲーム大賞2021“アマチュア部門”大賞は『ウニィ研究所』に決定!!
『ウニィ研究所』が日本ゲーム大賞2021“アマチュア部門”大賞を受賞した。完成度の高さ、そしてユーザー目線で制作されている点が選考理由となっている。
制作を担当した“※スタッフが美味しくいただきました”の代表である石川亮太さんは喜びのあまり声が震えていた。そして「僕としてはまだまだ、制作の中で反省点もあったので今後のゲーム制作の糧としてまた精進していきたいと思います」とコメントを残している。
また、最終審査員のコーエーテクモゲームス、松下竜太さんは「今回、最終審査の際も、ウニィには審査員全員が票を入れており、意見の出かたとしても“これは大賞が相応しいよね”という満場一致のものとなりました。大きな理由として共通していたのは、やはりその完成度です」と本作を絶賛している。
日本ゲーム大賞2021 アマチュア部門」各賞一覧
(掲載はカナ50音順。タイトル / プラットフォーム / 学校名 / 受賞者名)
大 賞
- 『ウニィ研究所』 / PC / HAL大阪 / ※スタッフが美味しくいただきました
優秀賞
- 『ウニィ研究所』 / PC / HAL大阪 / ※スタッフが美味しくいただきました
- 『オリヒメ』 / PC / HAL東京 / こもへり -Common Heritage-
- 『シロクロコネクト』 / PC / HAL大阪 / リスティングの壺
- 『DungeonInversion』 / PC / HAL名古屋 / ベイビーのひとりごと
- 『PARADOGS』 / PC / 早稲田文理専門学校 / 田之上 和億
- 『LUMINO La ruta naturaL』 / PC / HAL名古屋 / てーぶるぱんち
佳 作
- 『鏡娘』 / PC / HAL大阪 / 睡眠欲
- 『Confettia』 / PC / HAL東京 / のんとのぶ
- 『ツキカゲ』 / PC / HAL東京 / FMトクシン研究所
- 『ReverseRoom』 / PC / 名古屋工学院専門学校 / 鈴木 駿也
日本ゲーム大賞2022“アマチュア部門”スケジュール
来年度の日本ゲーム大賞2022“アマチュア部門”のスケジュールも発表された。
- テーマ発表:2022年2月1日予定
- 応募開始:2022年3月1日予定
- 応募締切:2022年5月31日予定
※画面は配信番組をキャプチャーしたものです。