映像ストリーミングサービス大手のNetflixが、インディーゲームスタジオNight School Studioを傘下に収めたことを発表した。日本展開も予定されている発表済みの新作『OXENFREE II: Lost Signals』についてはそのままプロジェクトが継続されるという。

ストレンジャー・シングスとの相性は抜群? ストーリー重視のADVを得意とするスタジオを傘下に

 Night School Studioは、アメリカのカリフォルニア州で2014年に設立されたゲームスタジオ。旧Telltale Gamesやディズニーなどの開発者が在籍し、ストーリー重視のアドベンチャーゲームを得意とする。

 代表作は、超自然現象の謎に迫っていくアドベンチャーゲーム『OXENFREE』。こちらは日本では未展開なものの海外では評価が高く、海外ではインディーゲーム賞IGFの2016年度美術部門賞などを受賞している。

 Netflix傘下で進めるプロジェクトについては明かされていないものの、ミステリアスな雰囲気やスタイリッシュな演出が印象的だったので、それこそNetflixの人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』などとの組み合わせは抜群だろう。

 なお、その続編として2022年配信が予定されている『OXENFREE II: Lost Signals』(PS5/PS4/Nintendo Switch/PC)については、少なくともSwitch版に日本配信の予定があることが任天堂のIndie World公式Twitterアカウントにより明かされている。

ネトフリ会員ならそのままゲームも楽しめるように

 Netflixがゲーム分野への進出を進めていることは知られており、今年8月にはまずポーランドでAndroidのNetflixアプリ向けに『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のゲームを提供(タイトル自体は単独で展開されていた既存のもの)。続けて本日よりスペインとイタリアでも同様の試験提供がスタートしている。

 ゲームは同社が持つIPの活用戦略のひとつとなっており、現状では広告なし&追加課金要素なしで、Netflixの月額会員にそのままゲームを提供するというスタイルだ。

 今回の発表にあたっても公式記事であらためてその点が強調されており、「世界中のデベロッパーと協働し、また才能あふれるゲーム業界の人材をチームに迎えて、様々なレベルのあらゆるゲーマーが楽しめる、他にはないゲームコレクションをお届けいたします。Netflixのメンバーは、ドラマや映画に加え、追加料金なしでゲームもお楽しみいただけるようになります。もちろん広告やアプリ内購入はありません」と語られている。

 実際に名前のあるゲームスタジオを直接傘下に収めたことで、Netflixが今後どのようなタイトルラインアップを形成していくのか気になるところだ。