いまから24年前の1997年(平成9年)7月11日は、プレイステーション用ソフト『サガ フロンティア』が発売された日。
『サガ フロンティア』はゲームボーイの『サ・ガ(Sa・Ga)』シリーズ3作、スーパーファミコンの『ロマンシング サ・ガ』シリーズ3作に続く、『サガ』シリーズ7作目。“リージョン”という惑星のようなもので各世界が分かれており、それぞれの世界観が和風だったりファンシーだったりと、雰囲気が異なるのが特徴です。巨大カジノホテルの“バカラ”など、いろいろなリージョンを見て回るだけでも楽しい!
それぞれのリージョンで暮らしている種族も人間のヒューマンだけでなく、独自の価値観を持っている妖魔やメカ、モンスターなど本当に多彩で、“ごった煮感”が強い作品でした。なお、自分はクセのあるキャラクターが多い妖魔が好きで、よくパーティに入れていました。
7人の主人公がいますが、それぞれ特撮ヒーロー風だったりロボットと人間のハートフルストーリーだったりと、ぜんぜん雰囲気が違っているのも楽しいポイントでした。シナリオのボリュームもそこまで長くないので、手軽にオムニバスストーリーを味わえるのもうれしかったです。
本編とは関係ないサブイベントで仲間を増やすことも可能で、自分は女性キャラクターばかり集めていました。そのため、イベントを進めていると勝手に仲間になってしまうスライムには本気でキレました……。『サガ フロンティア』は主人公を含めて15名しかパーティの仲間にならない(※)ので、その1枠がスライムで埋まってしまうのがちょっぴり嫌でした……。
※16名以降も仲間にはできるが、パーティ編成画面に表示されず、戦闘にも参加できない。リマスター版では、16名目以降が控えのメンバーとして表示されるようになった。
ちなみに、自分が好きな主人公とシナリオは半妖のアセルス! 事故で死にかけたところを妖魔の君“オルロワージュ”の血をもらって生き延びたものの、世界でたったひとりの半人半妖の存在となってしまった彼女……。そんなアセルスが、自分の存在に悩みながらも進んでいく姿に、どれだけ涙したことか!
『サガ フロンティア』はシリーズ初のプレイステーションフォーマットならではの凝った演出も見どころでした。その後のシリーズで定番となる“連携”システムも本作から実装されましたが、当時はそのド派手な演出に興奮しましたね~! 技がつながったときの“キュイーン! キュイーン!”というSEも心地よかったです。
戦闘中に技を閃くヒューマンや、モンスターを武具に憑依させて能力を補強する妖魔、装備によってパラメータが上がるメカなど、種族によって成長システムが異なるのもおもしろかったです。それぞれの特性を理解しつつ、タイムアタックでクリアーを目指すのもアツかったなあ。
なお、2021年4月15日には『サガ フロンティア リマスター』が発売。こちらはリマスターされた美麗なグラフィックや、新たな主人公・ヒューズ、未実装だった幻のイベントの追加、倍速などの新機能が実装されたタイトルになっています。新規ユーザーが楽しめるのはもちろん、ファンがプレイしても感動するリマスターになっているので、ぜひプレイしてみてくださいね!
※画面はプレイステーション クラシック版のものです。