ポーランドのゲームスタジオBloober Teamが、ホラーゲーム『Blair Witch』のOculus Rift対応版をOculus Storeで配信開始。日本語にも対応し、価格は2990円。

 本作は、もともとは非VRの一般ゲームとして出た『Blair Witch』をVR化したOculus Quest版をベースに、PC用のVRヘッドマウントディスプレイであるOculus Rift用にパワーアップさせたバージョンだ。

 舞台となるのは、ホラー映画として一世風靡した『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』およびそのシリーズ作品に出てくる“ブレアの森”。プレイヤーは元警官の主人公エリスとして、失踪したとある少年の捜索のために森に入っていくことになる。ゲームは非戦闘系の作りだが、森に潜む謎のクリーチャーが登場。ステルス戦術を使ったり、懐中電灯で追い払ったりして進んでいく。

Blair Witch VR Edition
主人公エリスは、失踪したとある少年の捜索のため、いわくつきの“ブレアの森”の奥深くへと入っていく。
Blair Witch VR Edition
倒木の前でビデオテープを“木が倒れる前”に巻き戻すと現実でも通れるようになるなど、ビデオカメラは謎解きで重要な役割を果たす。

 VR版では、非VRのオリジナル版から新たなゲーム内イベントやサウンドも追加され、さらにOculus Touchコントローラーを通じて自分の手を使って各種オブジェクトに対するインタラクション(干渉)を行えるというのがポイント。なかでも、冒険を助けてくれる忠犬ブレットを撫でられたり、手からおやつをあげられるなど、より親密に交流できるようになっているのは心細いなかでありがたいところだ。

 ちなみにQuest版との主な違いは、内蔵チップセットのみで単体動作できるようスペックダウンして再設計されたQuest版に対し、Rift対応版ではPC本体の処理能力を使えるため、各種表現がパワーアップしていること。つまりよりリアルで没入感が高く……より怖いということだ。

 なおBloober Teamによると、PlayStation VR版も今夏の配信を予定しているとのこと。PSVRしか持っていないという人はそちらを待ってみるといいんじゃないだろうか。

BlairWitchVR_OculusRift_Petting
Oculus Touchコントローラーを通じ、自分の手を使ってブレットを撫でたりおやつをあげたりできる。
Blair Witch VR Edition
いや怖すぎでしょ。