いま世界中で人気を集めている人狼系ゲーム『Among Us(アマング アス)』の魅力を掘り下げる。人気が出た要因と開発した会社・バックボーンを語ったこれまでに続き、今回はゲーム攻略として「Crewmateでどうやって勝つか?」を見ていく。人とのやり取りが重要になるゲームである一方、基本的な進め方や見抜き方は存在する。基本戦術を把握・理解して、ゲームを掌握していこう。

まずは勝利条件とその特性を理解する

 何はともあれ、まずはどうやったら勝利となるか、またその勝利するためのフェーズ・要因はどういうものになるのか、その基本を理解しよう。

【勝利条件】
1.修理タスクを全員が実行し、修理ゲージをマックスにする
2. 議論フェーズ(Emergency Meeting)でImpostorを全員追放する

 まず、Crewmate側が勝利する条件は上のふたつとなる。ここでもう少し掘り下げ、進め安さや特徴をみていこう。

1.

  • 【進めやすさ】Crewmate全員が実行すればよいだけなので、不確定要素が発生せず、進めやすい
  • 【特徴】全部のタスクを完了するための時間がかかる。また自分が完了しても他の人が終わっていないと全消化にはならない

2.

  • 【進めやすさ】たとえ真実を把握し誰がImpostorか知っていたとしても、多数決で最多票をとるために他プレイヤーの説得が必要で、進めづらい
  • 【特徴】1回の議論で1人だけとなり、Crewmateを間違って追放する可能性はあるが、見事成功するとすぐ勝利となる

 もちろん、どちらも満たすように動いていくことが前提にはなるが、最優先は1となり、タスク消化を進めながら、その上で怪しいプレイヤーの当たりをつけるという進め方がベースとなることを頭に入れておこう。

2

タスク実行時の有効な動きかた

 タスクをこなす際に重要になってくる動きもポイントごとに見ていこう。

1. 単独行動はできるだけ控える

 行動する際はつねにふたり以上の団体行動が基本となる。単独行動だった場合、Impostorにkillされるチャンスを与え、また「あいつひとりで動いて怪しい」とImpostorと思われやすくもなる。そのため、まずは複数名で移動しながらタスクをこなすことが基本となる。

 もちろん、誰が安全で誰が危険か始めの段階ではわからないため、スタート時の不明瞭なシーンでは3~4人、確かになった段階(かつ議論で他プレイヤーにもその認識を与えられている)ではふたりで動いていこう。

2. タスク実行時に気をつける

 タスク実行時はミニゲームの画面が絶妙に表示され、周りの動きを見ることができないため、隙を作ることにもなる。そのため、同行しているプレイヤーがいて、白か黒か不明な場合は“タスク画面をちょっと開いて閉じて”を行って、そのプレイヤーが変な動きやkillしてこないか気を配っておこう。

3. 幽霊になったらタスク消化を最優先

 killされたり追放されたりして幽霊になったときは、もう何も恐れることはない。またその状態ではたとえ犯人を知っていたとしても伝えるすべはなにもないため、ただただタスクの実行に全力を注ぎ、チームの勝利のために自分ができることを完了させよう。

4. Sabotage対応は最優先

 Impostorの妨害工作対応は、どんな状況にあっても発生したら最優先で対応するようにしよう。killされやすい環境になるということもあるが、それ以上に特定時間内に処理しないと即負けとなるO2工作などがあり、放っておくことはできないためだ。アラームが鳴ったら点滅する矢印の方に進み、対応を行っていこう。ただし、ふたり同時に操作が必要なものもあり、それを狙ってプレイヤーをひとり状態にしてkillするというImpostorの戦略もある。そのため、緊急対応する際も、できるだけ団体行動を心がけよう。

3

Impostorの見分けかた

 さて続いては、議論フェーズで勝つための方法を見ていこう。議論では、あくまで投票になるため、真実の如何を問わず、味方をつけることが重要になる。もちろんImpostorも偽装して信じ込ませようとするが、「Crewmateじゃないとできない行動を他プレイヤーに見せて潔白を証明しておく」ということが重要になる。

具体的な手法としては、

・ビジュアルタスクを実行する
 タスクの中には、実行後に画面にエフェクトが発生するものがあり、それを他プレイヤーがいる状態で実行することで証明を行う。The Skeldでのごみ処理、The SkeldとPolusでの惑星除去、The Skeld, Mira HQ, Polusでのスキャン、The Skeldでのシールド準備がそれにあたる。ただ、ゲームオプションでビジュアル化をなくすこともでき、上級者はそれを選ぶ傾向にあるため、ゲーム開始時のルール確認はお忘れなく。

・他プレイヤーのタスク実行完了をゲージで見る
 プレイヤーがタスクを完了すると、画面上部のゲージが少し貯まる。この性質を利用し、タスクを実際に完了したか、完了したふりをしたかをおおよそ見分けることができる。なかなかずっと見ているわけにもいかないものの、プレイヤーが止まってタスクを実行している(してるふりをしている)ときにゲージに注目し、プレイヤーが動いた瞬間にゲージが溜まったかどうかを確認すれば、実際に完了したかどうかがわかる。もちろん意図的に止めた可能性もあるので、議論フェーズでの会話なども合わせて判断をしよう。また、こちらもオプションで表示状態を変えられるため、上級者になるとこのテクニックもきかなくなるので注意だ。

・移動中のある程度の位置情報を記憶しておく
 死体発見とその場所、及び時系列ごとのプレイヤーの位置情報は、Impostorを絞るために非常に重要になる要素。もちろんImpostorはVentを使って遠隔移動ができるが、それはリスクがあるため、多用できるわけではなく、また移動箇所も限定されるためそれも踏まえた位置の推測は非常に有効になる。基本複数人行動をしていたら、グループごとに大別することもできるため、ざっくりとでも誰がどのへんにいたかを覚える、もしくは議論フェーズで率先して“いつどこにいたか”をベースにした事実確認を行っていこう。

・心理戦に強くなる
 どこまでいっても他プレイヤーと言論によるやり取りとなるため、話しかたやイントネーション、発言の多さなど心理的要素が重要になってくる。ただこれは、ボイスチャットありかなしかで大きく変わり、ボイスチャットがない場合は日本語非対応ということもあって、そもそもで表現しづらい、また時間内において適切なやり取りをしづらいものとなり、その場合はシンプルに誰がどこにいて、死体を発見したかという最低限のやりとりとなってしまう。ボイスチャットありでは、そこから何倍もの情報量のやりとりができるため、“感覚”や“人の性格”も含めて判断するのも手となる。

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危険を感じたら緊急ミーティングの実施

 最後に、Emergency Meetingにおける緊急ミーティング、議論フェーズの活用を説明しよう。議論フェーズでは唯一他プレイヤーと交流できる場所となる。また大事な点は、通常のアクションフェーズでは極端な話killされ続けたら即、敗北となる。そのため、警戒を促す、またそれに基づいた仮説で動く・動いてもらうため、たとえkillが少なかったとしても積極的に招集し、そして議論を交わすことが重要になる。

 もちろん、招集できる回数はオプションで変更できる項目だが、基本的に1回は各プレイヤー行える設定が一般的。逆に1回だけと思うかもしれないが、それでも躊躇することなくなにか感じたらボタンを押して招集することは大事。思ったことを伝えるだけで、ゲーム展開が変わっていくことになるぞ。

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■筆者:たむ爺
カセットビジョン時代からゲームを触ってきた古の人