『ドラゴンクエストライバルズ エース』11月25日配信の真2弾『そして伝説は高らかに』の新情報も！ “勇者杯2020秋”リポート

ひさびさの公式全国大会での熱戦と新情報を紹介！

　『ドラゴンクエスト』シリーズのキャラクターやモンスターたちがカードとなり戦う、スマートフォン/Nintendo Switch/PCで無料配信中の対戦デジタルカードゲーム、『ドラゴンクエストライバルズ エース』（以下、『DQRエース』）。

　これまでは3ヵ月のペースで開催されていた公式全国大会の“勇者杯”だが、前回に行われるはずだった“勇者杯2020夏”は新型コロナウイルスの影響で中止に。2020年11月14日に開催された今回の“勇者杯2020年秋”は、無観客のオンライン配信のみという形で半年ぶりに開催されたが、画面からあの熱気が伝わるような戦いがくり広げられた。その模様をリポートする。

　予選を勝ち抜いてきた8名の選手によるくじ引きで、トーナメントでの対戦相手が決定。続いて『DQRエース』プロデューサーの二木達博氏が登壇、さらに『DQ』生みの親であるゲームデザイナーの堀井雄二氏がビデオメッセージで選手たちに激励を送る。

　実況解説は、『DQライバルズ』プレイヤーと“勇者杯”ファンにはおなじみの4人。皆が開催の喜びとともに、これから始まるハイレベルな戦いを楽しみにしていた。

　8名の選手たちのくじ引きの結果は以下のように決まり、いよいよ秋の公式全国大会・決勝戦がスタートした。

　準決勝までのバトルは公式のアーカイブ動画でご覧いただくとして、ここでは最終戦までもつれ込んだ決勝戦を解説する。

歴史に残る接戦を制したのはいったい!?

　決勝戦は、オンライン3次予選を第5位で勝ち上がったUSAMARA選手、そしてオンライン3次予選を第1位で勝ち上がったわわわ選手との戦いに。

　USAMARA選手は、わわわ選手のプレイングの上手さを絶賛しながらも「ここまできたからには勝ちたい。闘技場が好きなので、自分が勝つことで闘技場も盛り上げていきたい」と語り、わわわ選手も「ここまできたので優勝したい。プレイングだけでなく気合でも勝ちたい」とコメント。

　USAMARA選手のリーダーは武闘家、占い師、商人。対するわわわ選手は武闘家、僧侶、商人となっている。勇者杯は3リーダー＆デッキ公開制のBO3コンクエスト方式で行われるので、先に2勝したプレイヤーが優勝となる。

　注目の第1バトルは、USAMARA選手、わわわ選手ともに武闘家を選択するミラーマッチとなった。

　わわわ選手は序盤からまほうのせいすいを使って、イエティを場に設置。イエティはコスト1以下のカードを使うたびに攻撃力が上昇していく能力を持つ。

　早々にイエティを倒したいUSAMARA選手だが、このターンでの撃破は難しいので、手札の補充を優先。

　わわわ選手はオニムカデからピラミッドを手札に加えるなどして、イエティの攻撃力を4に。リーダーの攻撃でリカントマムルも倒し、有利な展開に持っていく。

　イエティを放置しておけないUSAMARA選手は、ストレートパンチ、ひしょうけん、コスモスライムを使ってイエティの撃破に成功。

　対するUSAMARA選手もピラミッドを設置して、両者のにらみ合いが続く。しかし、6ターン目にUSAMARA選手がサマルトリアの王子を手札に引き込んだことで、戦況に変化が！

　すぐにサマルトリアの王子を使い、USAMARA選手がピラミッドを先に踏破。さらにミイラ男が出現したことで、一気に形勢はUSAMARA選手有利に傾く。

　わわわ選手もしんくう蹴りなどでUSAMARA選手のユニットを倒し、追う形でピラミッドを踏破。試合は終盤に差し掛かるも、いまだ五分という状況に。

　お互いが神官クリフト、ストロングアニマルでリーダーを回復しつつ被ダメージを抑えるなどして勝負は長期化する……かと思いきや、わわわ選手がSキラーマシンを使用。USAMARA選手の場にいた2体のユニットを倒した後にリーダーを攻撃し、HPを一気に減らす。

　USAMARA選手も神官クリフトなどでHPを回復しつつ、わわわ選手を攻撃するも、場にユニットを一気に展開され、USAMARA選手のユニットはすべて撃破。打ち手ナシとなり、1戦目はわわわ選手が勝利を収めた。

　第2バトルは商人vs商人という、またもやミラー対決に。

　序盤からお互いがヒーローカードであるローレシアの王子のレベルを上げつつ盤面を処理するなど、ほぼ五分の状況で試合が進んでいく。

　3ターン目、USAMARA選手がやみしばり2体を場に設置。やみしばりはターンが終了するたびに攻撃が1ずつ上昇していくので、早めに処理しないと危険なユニットだ。

　続くターンで、USAMARA選手はわわわ選手のユニットを除去しつつ、強化したつちわらしを展開。かなり強力な盤面になっていく。

　わわわ選手はUSAMARA選手のユニットを除去するも、やみしばり2体がまだ残っている状況。ここでUSAMARA選手は、ブラバニクイーンを手札に引き込む。

　ここが勝機とばかりにブラバニクイーンを設置し、攻撃力が3まで上昇したやみしばりも攻撃。わわわ選手のHPを一気に減らす。

　手持ちカードのほぼすべてを使って勝負に出た、USAMARA選手。つまり、わわわ選手がこの局面を乗り切れば、かなり有利な展開に持っていけるということにもなる。

　わわわ選手はユニット2体を除去したが、つぎのターンでUSAMARA選手はリーダーを攻撃してHPを残り4まで減らしてくる。

　その後、わわわ選手はギリギリで耐えるも、最後は攻撃力4のツボックでHPをピッタリとゼロにされ、USAMARA選手が勝利。1勝1敗で、最終戦へともつれ込んだ。

　最終戦は、USAMARA選手が占い師、わわわ選手が僧侶という組み合わせに。この組み合わせでは占い師がかなり有利と言われているが、はたして……？

　わわわ選手はロンダルキアへの洞くつを手札に引き寄せるも、USAMARA選手もサマルトリアの王子をいきなり引き寄せる。

　わわわ選手はロンダルキアへの洞くつを2枚、場にセットして、一気に勝負を仕掛けられる展開まで持って行く。

　USAMARA選手もゴルドンから炎のほこらを手札に引き寄せることで、理想的な展開に！

　しかし、わわわ選手は6ターン目に暴走するシドーを出し、リーダーにラッシュをかける準備を整える。すでにUSAMARA選手のリーダーのHPは17。ロンダルキアへの洞くつの踏破数も約半分まで進んでいるので、ひと足早く勝利に近づいたことになる。

　ここでUSAMARA選手は、暴走するシドーを除去しつつ、手札が溢れないように減らしながら炎のほこらの踏破を狙う。

　わわわ選手はUSAMARA選手のリーダーのHPを順調に減らしていったが、USAMARA選手が超必中モードからの太陽のタロットで、わわわ選手のユニットの除去とリーダーのHPを回復に成功して持ち直す！　さらに炎のほこらを踏破し、占い三人衆を手札に加えたのだ。

　わわわ選手は恋人のタロットを使わせないためにUSAMARA選手のユニット除去に集中するも、つぎのターンでUSAMARA選手が占い三人衆を場に出して、逆にわわわ選手のユニットを除去。さらに教皇のカードを使い、盤石の態勢まで持ち込む。

　わわわ選手はロンダルキアへの洞くつを踏破してUSAMARA選手のユニットを3体倒すが、つぎのターンにはUSAMARA選手が恋人のタロットを2枚使って、23ダメージをリーダーに与えて勝利。“勇者杯2020秋”の優勝者はUSAMARA選手に決定した。

　わわわ選手のプレイングに敬意を払いながらも、自分がこの場にいることが信じられないと、喜びを噛みしめるUSAMARA選手。注目の伝説のカードには、なんと“銀のタロット”を選択！　これまで作られてきた伝説のカードはレジェンドレアカードばかりで、ベーシックカードが伝説のカードに選ばれるのは初めてだそうだ。

真2弾『そして伝説は高らかに』は11月25日配信！

　表彰式が終わり、いよいよ新情報公開のコーナーがスタート。ここで二木プロデューサーから、真2弾カードパック『そして伝説は高らかに』の配信日が2020年11月25日（水）に決まったことが発表された。

　さらに、真2弾の新要素である“宝の地図”のほか、ヒーローカード“守り人ナイン”の能力も紹介された。

　さらに、魔剣士の新アナザーリーダーとして“りゅうおう”の実装が発表された。

　最後に、二木プロデューサーの「新型コロナウイルスの影響で勇者杯が中止になり、開発も遅れてリニューアルのタイミングもズレたりなど大変でしたが、無事に3周年を迎えることができました。今回は残念ながら無観客という開催になりましたが、これまでの大会でもっとも大勢の方に観ていただけています。この熱量をこれからも広げていきたいと思っていますので、次回の大会でまた会いましょう」というコメントで、“勇者杯2020秋”は幕を閉じた。

　真2弾のカードはカードライブラリでも公開されているので、配信前にチェックして戦略を練っておこう！