2020年9月23日~27日まで初のオンラインで開催となった“東京ゲームショウ2020 オンライン”(TGS2020 オンライン)。9月23日はビジネスデイで、9月24日から公式放送がスタートする。

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 TGS2020 オンラインの会期に合わせて、スクウエア・エニックスは配信プログラム“SQUARE ENIX PRESENTS at TGS 2020 Online”を実施。9月24日18時からは『電車でGO!! はしろう山手線』の生放送が行われた。

『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】
MCはゲーム好きアイドルの古川未鈴さんが担当。野本遼氏(プロデューサー)、尾崎義規氏(ディレクター)、石原光氏(プロジェクトマネージャー)のお三方も出演し、本作の魅力を語った。

 本作は電車の運転を体験できるシミュレーションゲーム『電車でGO!!』シリーズの最新作。東京を走る山手線内回りを舞台にしており、グラフィックはスクウェア・ エニックスの映像制作集団ヴィジュアルワークス部が手掛けている。

『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】
『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】
時間や天候のバリエーションも用意され、天気は電車の制動にも影響を及ぼす。

 ゲーム内で描かれているのは現代の山手線近隣だが、走行可能な車両として新旧の山手線4種が登場。古い車両でいまの東京を走るのも趣深い。

 「古い車両は資料集めがたいへんでした」とは、尾崎ディレクターの弁。同じ形式でも製造時期によって仕様が異なるため、205系だったらスカートの有無、103系だったらジャンパ線をどうするかなど、いろいろ検討したとのこと。

『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】
尾崎ディレクターは『電車でGO!!』の開発がきっかけで電車好きになったらしい。

 本作には山手線と並走する路線と車両も収録されている。埼京線、京浜東北線、上野東京ライン、成田エクスプレスが登場し、並走する区間をその車両で走行可能だ。

 加速やブレーキの効きなど、車両によって性能が変化するほか、成田エクスプレスの場合は運転席の位置が高いので視点も異なるという。停車の感覚も変わってきそうだ。

 ちなみに、49年ぶりに山手線の新駅として開業した高輪ゲートウェイ駅も収録。当然、開発当初は開業前なので、資料をもとにだいたいの当たりをつけることしかできない。オープン後にスタッフを連れ立って取材したうえで仕上げたそうだ。

『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】
車体デザインが特徴的な成田エクスプレス。
『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】
超スピードで開発された高輪ゲートウェイ駅。古川未鈴さんはまだ訪れたことがないらしい。初めて見るのが運転席からの光景とは。

VRモードを古川未鈴さんがプレイ

 ゲームモードは3種類に大別され、200以上のミッションが用意されている。

アーケードモード

 アーケードモードは、本作のベースとなっているアーケード版『電車でGO!!』(2017年11月7日稼働開始)の山手線・総武線ミッションを家庭用にアレンジしたもの。運転士としての腕前が評価され、最高位は“光の運転士”。その名称、同社の別ゲームで聞いたことがあるような。

 家庭用ではアーケード版のプレイ感覚をゲームパッドでも得られるように開発。入力方式として、左スティックで加速・減速を行い、一気に加速する“ダイレクト入力”と段階ごとに加速する”ステップ入力”の2種類が用意されている。

『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】
『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】

おうちでGO!モード

 家庭用のメインモードとなる“おうちでGO!モード”では、ミッションをクリアしてエンディングを目指す“運転士の道モード”と区間や天候、時間を設定して自由に遊べる“フリー走行”、日替わりでミッションが提示される“ルーレットミッション”を用意。

 配信内では運転士の道モードを利用した実機プレイの様子が公開された。シリーズの伝統として、プレイヤーが注意するべきことは実際の運転士とほぼ同じだ。運転士さんがドアの開閉状況や走行スピードはこまめに確認するように、ゲーム内では△ボタンで指差し確認するのが重要となる。

『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】
『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】

 ○ボタンは警笛。保線作業の作業員や鉄道ファンに向けて警笛を鳴らすことが、ゲームの攻略要素にもなっているという。注意を促すのかなと思ったら、「ファンサービスの意味もありますね」と石原氏。ファンサービスかよ。

 ほかの電車とすれ違うときは×ボタンで減光。相手車両の運転士が眩しくないようにライトを抑える操作で、これも攻略要素らしい。何らかのミッションに関わるのだろうか。

『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】
『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】

VRモード

 『電車でGO!! はしろう山手線』はプレイステーション4とNintendo Switch用ソフト。プレイステーション4版にはPSVRに対応した専用モードも用意されている。アーケード版の原宿~品川間をプレイでき、ミッション数は10個。シチュエーションとしては晴の朝、昼、夕を選択可能だ。

 出演者を代表して、古川未鈴さんがVRモードをプレイすることに。通常グラフィックも十分にリアルだが、運転席につくとなると臨場感が違う。運転業務に集中したいものの、古川未鈴さんは東京の景色に夢中だった。実際の運転士はキョロキョロしたらまずいが、ゲームなので問題なし。

 感極まって「私いま山手線になってる!」と言っていた。それは少し違うと思う。

『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】
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『電車でGO!! はしろう山手線』古川未鈴がVRモードを実機プレイ「私いま山手線になってる!」【TGS2020】

 VRモードを体験した古川未鈴さんによると、「ふつうの画面で遊ぶのもリアルだし、見どころもたくさんあるんですけど、VRだとすべてが見どころ」。「よそ見したくなっちゃいますね」と興奮を隠しきれない様子だった。

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9/24(木) SQUARE ENIX PRESENTS at TGS 2020 Online