ガンホー・オンライン・エンターテイメントから配信中のNintendo Switch用ソフト『ニンジャラ』。本作は、独特なガムアクションを駆使して戦う、新感覚のアクションゲームだ。

 『ニンジャラ』では、約2か月を区切りにシーズンが切り替わっていく“シーズン制”が取り入れられている。そして8月27日より初めてシーズンが切り替わり、シーズン2がスタートしているのだ。

 そこで、シーズン1を振り返っての率直な想いや今後の展望について尋ねるべく、本作開発のキーマンである森下一喜氏と金田元貴氏にメールインタビューを行った。

 なお、本記事は『ニンジャラ』の耳より情報をお届けしていく連載企画“WNAファミ通支部”の第14回。週刊ファミ通本誌でも連載中なので、そちらもぜひご一読を!

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森下一喜氏(もりした かずき)

ゲームコンセプトデザインのほか、ストーリーの脚本を担当。さらにゲームのバランス調整も担っており、開発の中心となる人物。文中では森下。

金田元貴氏(かねだ もとき)

 開発現場を取りまとめるディレクター。森下氏からのアイデアを開発現場へと共有し、ゲームに落とし込む具体的な方法を考える。文中では金田。

わずか1か月半で全世界400万ダウンロードを達成! 開発陣も想像以上の盛り上がり

――シーズン1の率直な感想を教えてください。

森下シーズン1は先行体験会を含めていろいろとたいへんでしたが、そんな中でもリリースからわずか1ヵ月半で全世界400万ダウンロードを達成できたことは、感謝してもしきれません。

 オンライン対戦型の近接アクションバトルというジャンルは世界的に見てもタイトルが多くありませんが、本作はニンジャガムアクションという新しいゲームデザインや世界観、ストーリーについても国内外から非常に多くの反響をいただけていて、本当にうれしく思っています。

金田まだ最初のシーズンですが、振り返るとすでにたくさんの思い出がありますね。ユーザーさんの声を聞いたり、アップデートを行ったり、各種イベントを計画したり。それらを自分でも毎日プレイしながらやっています。

 たいへんなこともありますが、とにかく濃厚で充実した毎日を送れました。またニンジャラは世界中で配信していますので、日本のユーザーさんのご意見はもちろん、海外のユーザーさんの声も届いてきます。世界に向けてゲームを運営するおもしろさと、難しさを同時に感じたシーズンでした。

――リリース前の想定と比べて、ユーザーの盛り上がりはいかがですか?

森下ありがたいことに、想定以上でした。また、新型コロナウイルスが世界的に感染拡大した影響で、当初計画していた国内外でのオフラインイベントが実施できなかったり、予定していた計画を変更せざるを得なかったりもしましたが、それでも世界中の多くのユーザーさんにプレイしていただいて、感謝しています。

金田やはり想像以上でしたね。先行体験会当時からとても多くのユーザーさんに遊んでもらっていて、ダウンロード数もたちまち100万、200万と超えていきました。本当にありがたいことです。

 本来であれば、どんどんリアルイベントや大会などを開きたいところなのですが、この状況下ではなかなか実施できず歯がゆい思いをしています。そんな中で、ユーザーさんどうしで自主的に大会を開いて盛り上がってくれているのを見て、うれしく思っています。もちろんガンホーとしても、今後の状況を見ながら公式大会の実施も見据えていくつもりです。

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今後もガムウェポンやステージはシーズンごとに追加予定!

――新たなガムウェポンやステージは、今後もシーズンごとに追加されるのでしょうか。

森下はい。シーズンごとにガムウェポンやステージを追加するのはもちろん、まったく新たな要素を実装、追加するアップデートも今後予定しています。ガムウェポンもかなりぶっ飛んだモノが登場する予定なので、ぜひご期待ください。

 なお、シーズン2では現在発表している内容以外にも新たに追加されるものがまだまだたくさんありますので、こちらも楽しみにしていただければと思います。

金田とくにステージの追加は“遊びの変化”につながりますから、そういう意味で個性豊かなステージを増やしていきたいと思っています。また、ガムウェポンもどんどん追加していくつもりです。

 じつは、開発チーム内で既存タイプの新型ガムウェポンが話題になったこともあるのですが、やはり“遊びの変化”という観点から、まずは皆さんがアッと驚くような新タイプのガムウェポンを優先的に投入していくつもりです。ぜひ、楽しみにしていてくださいね。

――おふたりの好きなガムウェポンやプレイスタイルについて教えてください。

森下イッポンカタナが好きですね。どのガムウェポンにも開発上の思い入れはあるのですが、プレイヤーとしてはアクションの発生が早くて手数の多いものが好みです。とはいえ、ハンマータイプやヨーヨータイプのガムウェポンもまんべんなく使えるように練習しています。

 プレイスタイルは、基本的にバトルの最初はドローンを狙いに行きます。ですが、序盤は相手もSエナジーゲージを溜められていない状況なので、ドローン前でガム変化の術を使って待ち構え、バックアタックからSバーストを誘ってガムブレイクに持ち込み、積極的にIPPONを狙っていきます(笑)。

金田『ニンジャラ』に限らずアクションゲームでは基本的に難しいことは考えずにパワーでゴリ押すタイプのプレイヤーなので、最初は迷わずSK8ハンマーを選びました! ですが、ふとニンジャヨーヨーを使いだしたら思いのほかハマってしまい、途中からヨーヨー使いになっていたんです。かと思えば、今度はイッポンカタナやマキモノトウも使いやすいなとか、その後のアップデートでは「SUSHIアックスが強いのでは?」などと考えが二転三転し、結局いろいろなガムウェポンを使っています(笑)。プレイスタイルはドローンを回収しつつ、チャンスがあれば戦っていくスタイルです! 個人的に、マップはWNAアカデミーよりイーグルシティのほうが動き回れるので好きですね。

――ガムウェポンの見た目を変えるニンジャガムがバトルで使うと減るので、もったいなくてなかなか使えません。今後、永久的に使えるニンジャガムが実装される予定はありますか?

森下正直なところ、僕もニンジャガムはもったいなくて使えずに貯める派なんです……。なので、より積極的にニンジャガムを使ってもらえるような仕組みを検討していきます。また、今後は公式のイベントや大会なども開催しますので、そういった“ここぞ”というシーンでは惜しみなく使っていただければと思います。

金田ニンジャガムはバトルをしていくとどんどん貯まる仕組みなので、手に入れたニンジャガムは気にせずバトルで使ってもらえるとうれしいです! とはいえ、ユーザーさんの心情的になかなか使いづらいというのも把握しておりますので、今後はニンジャガムの獲得量をアップするイベントを実施するなど、よりニンジャガムを使いやすい仕組みを提供できればと考えています。

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 今後もシーズンごとにガムウェポンやステージなど新たな要素が追加されることが名言された。それらの追加によってどのように“遊びが変化”するのか、いまから楽しみだ。とはいえ、まだシーズン2が始まったばかり。まずは今回追加されたボードタイプのガムウェポンや新ステージ・シノビシティを存分に遊びつくそう!

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