Facebook傘下でVR事業を展開するOculusが、一体型VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)のOculus GOの販売を今年で終了することを発表した。PCが不要な一体型VRHMDのラインナップはOculus Questに一本化される。
A Fond Farewell to Oculus Go, Plus A New Distribution Path
for Oculus Quest, Coming in 2021 //… https://t.co/nS8L7nYjWy
— Oculus (@oculus)
2020-06-24 02:03:55
Oculus GOは、ハイエンドPCや対応スマートフォンが不要な一体型VRHMDとして2018年に2万3800円で登場。プレイヤー本人の移動が伴わない角度だけの検出が可能な“3DoF”という制限がありつつも、手軽に質の高いVRを体感できるモデルとして提供されてきた。
その後、プレイヤーの移動が可能な6DoFの一体型モデルであるOculus Questが登場したことにより、今回その役目を終える形となる。システムのバグ修正やセキュリティ対応などは2022年まで続けられるものの、新たなアプリの配信などは2020年12月中に停止される見込み。
キュレーションが厳しいQuest公式ストア以外の公式ルート提供へ
一方、一本化される先のQuestだが、アプリを公式ストアに配信するにあたってはユーザーに質の高い体験を保証するために一際厳しい審査が設けられており、まだ技術的に詰めきれていないアプリや実験的なアプリは“SideQuest”などの非公式ストアを通じての配信が選択されてきた。
そこで今回のGO提供終了に合わせて、新たに公式ストア以外の選択肢も提供する方針が明かされている。公式ストアの審査基準自体が変わるわけではなく、また一定のコンテンツポリシーを守る必要はあるのだが、それ以外の技術的要求などは緩く提供できるようだ。