ゲーム業界を代表する人気キャラクターの誕生日
いまから29年前の1991年(平成3年)6月23日は、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が海外で発売された日。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』は、セガ・エンタープライゼス(当時)から発売されたメガドライブ(海外はジェネシス)用アクションゲーム。先行してまず海外で1991年6月23日に、日本では同年7月26日に発売された。そのため、ソニックの誕生日は6月23日に認定されている。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』は、海外では発売されるやいなや爆発的なヒットを記録。またたく間にライバル(!?)であるマリオに勝るとも劣らない超有名なゲームキャラクターのひとりとなった。現在は日本も含めた世界規模で、セガのマスコットキャラクターとして活躍中なのは言うまでもないだろう。シリーズ累計の販売本数(ダウンロード版を含む)にいたっては、何と9億2000万本にも達するというから驚きだ。
ハリネズミ(ヘッジホッグ)のソニックを操り、悪の科学者ドクター・エッグマンからサウスアイランドを守るのが本作の目的。“音速のハリネズミ”の名に恥じぬ超高速で展開するスピード感が最大の魅力で、フィールドを駆け抜けるソニックのあまりの速さに当時のゲームファンは驚かされたものだった。
フィールドには360度ループや巨大なバネ、上下左右に目まぐるしく走り抜けさせられてしまうトンネルなど、それまでのアクションゲームでは見られなかったような仕掛けが満載。ピンボールの玉のようにソニックが弾かれ、画面の中をピュンピュン行き交う様子は見ているだけで楽しくて思わず笑みがこぼれてしまった人も多かったのではないだろうか。リングをひとつでも持っていれば敵に接触してもやられず、しかもすぐに拾い直せるというシンプルでやさしいシステムも印象的だった。レースゲームのような側面もあり、筆者などはいかに速くステージクリアーできるか毎日挑戦していた記憶がある。
音楽はDREAMS COME TRUEの中村正人氏が担当。爽快でかっこいいBGMは国内外で高く評価されている。爽快と書いた直後にする話ではないかもしれないが、筆者的にはソニックが溺れそうになる際の緊迫感と恐怖感に溢れる音楽が忘れられないでいる。もうマジでトラウマである。
本作は歴代のゲームハードやスマートフォンなど、多数のハードで移植版が発売。ナンバリングの続編のほか、レースゲームやパーティゲーム、ピンボールゲームなど、多種多様なスピンオフ作品も制作されている。いま初代『ソニック』で遊ぶならNintendo Switch用ソフトの『SEGA AGES ソニック・ザ・ヘッジホッグ』がいいかもしれない。
そして、『ソニック』が実写映画化された『ソニック・ザ・ムービー』が2020年6月26日からいよいよ公開となる。海外ではすでに公開済みで、ゲーム原作映画としては過去最高レベルのスタートを切ったことが話題になっていた。日本が誇る人気ゲームキャラのソニックが、ハリウッドの実写映画の中でどのように動き回るのか、チェックしてみてはいかがだろうか。
※画面写真は『SEGA AGES ソニック・ザ・ヘッジホッグ』。