新型コロナウィルスによって中断中の各国のプロスポーツリーグが無観客での試合開催を検討する中、その寂しさを紛らわせるために“リアルな”会場演出を追い求めてきたスポーツゲームの蓄積が役立つかもしれない。
英デイリー・メールのマット・ヒューズ記者によると、サッカーのプレミアリーグではエレクトロニック・アーツのサッカーゲーム『FIFA 20』の会場音をテレビ中継の副音声として提供する提案が承認されたという。
Plus new broadcasting rules, with clubs accepting FIFA 20 crowd noise, more in-depth pre-match interviews and coin… https://t.co/L6quAv4L34
— Matt Hughes (@MattHughesDM)
2020-06-05 17:21:16
一方アメリカのプロバスケットボールリーグNBAでも、2K Gamesのバスケットボールゲーム『NBA 2K』シリーズの会場音を利用することをリーグと選手会が協議中であることがThe Athletic誌のシャムス・シャラニア記者によって報じられている。
2-3 preseason games. 1,600 maximum capacity in Orlando. No plan for anti-drug blood testing. Potential crowd noise… https://t.co/QxVajojWqJ
— Shams Charania (@ShamsCharania)
2020-06-06 06:20:13
またひと足先に無観客試合でリーグを再開しているドイツプロサッカーリーグのブンデスリーガでは、中継を行った独Sky Deutschlandが独自にバーチャルスタジアム音を作るにあたって『FIFA 20』を参考にしたことがESPNのインタビューで明かされている。
こうしたスポーツゲームでは“リアルな”会場の雰囲気を再現するために、実際の会場で録音した環境音を利用している事もしばしば。その蓄積が今度は逆に無観客で静かになってしまったスポーツ会場や中継を“ゲームみたいに盛り上げる”ための方法になりつつあるというわけだ。Jリーグやプロ野球でもどうでしょうか?