2020年3月21日、2020年7月放送予定のアニメ『アクダマドライブ』公式生配信“TVアニメ『アクダマドライブ』トクベツ生番組”にて、同作の最新情報が発表された。

 同作は、『ダンガンロンパ』シリーズを手掛けた小高和剛氏、小松崎類氏がそれぞれストーリー原案、キャラクター原案として参加している新作オリジナルアニメ。


冨永貞彦プロデューサー、田口智久監督、ストーリー原案の小高和剛が登場し『アクダマドライブ』の誕生秘話などを語った。

 本作の制作の発端は、2013~2014年ごろ、スタジオぴえろ冨永プロデューサーが、大学(映画学科)の同級生だった小高氏に誘われ、舞台『ダンガンロンパ』を観劇したところからスタート。

 昔から映画の趣味が似ており、「ふたりで何かやろうよ」と話したという。

 映画の趣味も似ているというふたりは、その後、「自分たちが大好きだったから」という理由で、当時流行っていたバイオレンス映画も意識しつつ、“全員悪玉”というコンセプトの『アクダマドライブ』につながったと語った。

イメージボードが公開!

 物語の舞台はカントウに支配される“カンサイ”。

 公開された1枚めのビジュアル“ミナミ”は大阪にある地名であり、実際に大阪でのロケハンも行ったという。ちなみに、ロケハンでは1日で15キロを歩いたとか。

 2枚目に公開された“はんこセンター”は、未来感を出しつつ、和風、日本を感じさせるものとなった。

 3枚めに公開されたのは“キタ街区・夜”

 実際のキタは梅田などがある大阪の中心地。クルマが飛んでいたり、まさにサイバーパンクな世界が描かれている。

 ただし、こちらはあくまでイメージボードであり、クルマは実際には「便利すぎる」という理由で飛ばないようにしたそうだ。

キャラクター紹介

 個性的なアクダマたちは、小高氏が原案を考え、小松崎氏と話し合いながら「こういうやつはこうだよね」とビジュアルを決めていっったとのこと。

一般人について

※キャラクターの画像は公式サイトスクリーンショット(以下同じ)

 番組の司会を務めた黒沢ともよさんから、自身の演じるキャラクター“一般人”について「“一般人”は名前……ですか……?」と質問が。これについては「名前がないんですね」との回答。

 一般人は視聴者側に立つごくふつうのキャラクターであって、アクダマではないそうだ。

 小高氏がストーリーを考える際に、役職であだ名を付けた際、“一般人”と呼び始めたところ、それがそのまま定着してしまったのだという。

運び屋について

 番組に登場していた声優・梅原裕一郎さんが演じる運び屋は、幼少時から大人に言われるがままにいろいろな物を運んだキャラクター。

 推定懲役は745年だが、これについて小高氏は「アクダマと言ってもどのくらい悪いのかわからない。だから懲役年数でスカウターのように表現した」と語る。

 運び屋は、口数が少ないキャラクターであるものの、次第に仕事にかける想いや人間らしさが現れてくる人物だと梅原さんから紹介された。

喧嘩屋について

「力こそすべて」という喧嘩屋。

 冨永プロデューサーによると「わかりやすく強い、脳筋キャラクターがほしいと思い」作られたキャラクターだとのこと。

ハッカーについて

 卓越したハッキング能力を持つサイバーテロリストである“ハッカー”。

 顔に付けている眼帯のようなものはモニターになっており、実際にモニターを使って何かする場面もあるのだそう。

医者について

 快楽のために命を弄ぶマッドサイエンティスト。

 女性キャラクターが少ないので「峰不二子的なキャラクターがほしいと始まった」と冨永プロデューサーは語ったが、「まあ、皆様ご覧の通り、まったく違ったものに仕上がってきましたが(笑)」と語った。

 小高氏も「そもそも“医者”だけど医者じゃなくて“マッドサイエンティスト”って書いてあるし(笑)」と続いた。

チンピラ

 アコギな犯罪に手を染める金の亡者。懲役4年と(比較的)短いのは、大した悪事を働いていないから。

 チンピラについて小高氏は「タランティーノ映画におけるスティーブ・ブシェミみたいな」と映画通ならではのたとえで表現した。

殺人鬼について

 殺人鬼について、声を演じる櫻井孝宏さんが自ら紹介。殺人が趣味。常軌を逸した残虐性とは逆に普段の振る舞いは子供のように無邪気だという。

「ビジュアルは全体の白さを意識して、眼だけが赤いというところがポイント」と小高氏。

 キャラクターについて聞かれた櫻井さんは「名前がいい。“殺人者”とかじゃなくて“殺人鬼”! なのよ。懲役年数ももうすこしがんばれば4桁行くんです」と紹介した。

見どころ

 本作のみどころについて小高氏は、「田口監督の天才性……ですね」と、やや監督をいじりつつコメント(笑)。

 それもまったく冗談というわけではなく「絵コンテを見たり、アフレコ現場でつないだものを見たり、その制作ステップごとに「すげえな」と感じている」と続けた。さらに「これを観たときに視聴者の人たちがどう感じるか楽しみ。ついに世界が田口監督を発見する(笑)」と番組への期待を語った。

 その田口監督は「いまのアニメにはあまりないような種類の作品で、“逆張り”というか、そういう作品にしたいと思った。いまアニメを観ている人、観ていない人どちらにも観てほしい。サイバーパンクな世界設定だが、意外に間口は広いので、1話を観てくれたらと思います」と見どころを語った。

 最後に小高氏が本作について改めて語り「いまのご時世、かんたんに炎上したり、いろいろなことでかんたんに正義感を振りかざすヤツらが多い中、アクダマが足りないなと! このご時世、そういった縛りをまったく気にせず暴走するアクダマの活躍を見てほしい」と、本作のコンセプトにも通じるようなコメントで番組を締めくくった。