『龍が如く』の世界を体験できるスマホゲームアプリ『龍が如くONLINE』(以下、『龍オン』)で2020年3月末にスタートすることが告知されている、メインストーリー第二部”黄龍放浪記”。 “第二部”と銘打たれていることからもわかるように、これまでに何度が開催されているイベントとは異なり、かなりロングスパンの物語になりそうだ。

 その詳細はまだ伏せられているが、『龍が如く2』で初登場した郷田龍司が主人公として登場し、龍司の若き日が描かれることだけは判明している。ストーリーの時系列としては、彼が郷龍会会長になる前の話だ。

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 定期的に『龍が如く』シリーズを遊び直していたり、2017年12月に発売された『龍が如く 極2』(PS4)をプレイしたりした人ならば、黄龍放浪記で主役を張る郷田龍司がどういう男なのかは理解していると思う。

 ただ、PS2版の『龍が如く2』(2006年12月7日発売。なんと14年前!)を発売当時に遊んだという人や、そもそも『龍が如く2』を未プレイという方は、彼に対してわりとフンワリとしたイメージしか持っていないのではないだろうか。

「桐生に匹敵するくらい強い男」というのは、『龍が如く(極)2』に触れていれば覚えているだろうが、彼がしっかり登場するナンバリング作は『龍が如く(極)2』のみなので、詳細は忘れがち!?

本稿は、そんな郷田龍司のバックボーンを『龍が如く(極)2』でのエピソードを交えておさらいし、黄龍放浪記を最大限に楽しんでいただこうという企画となる。

 解説を読めば「ああ、そんなシーンもあったな」と思い返すようなこともあると思うので、ぜひ目を通していただきたい。なお、多少のネタバレを含んでいるので、今後『龍が如く(極)2』を遊ぼうと思っている方は、それを踏まえて読み進めるかどうか、ご判断を。

『龍が如く2』の物語とともに振り返る 郷田龍司とはこんな男だ!

 では、イチから説明していこう。郷田龍司とは、『龍が如く(極)2』に登場した、桐生一馬のライバル的な人物。同作で描かれる2006年当時は、30歳という若さながら、大阪・蒼天堀に拠点を構える五代目近江連合の直参、二代目郷龍会会長に就任していた。

 五代目近江連合会長である郷田仁から郷龍会を引き継いだ極道界のエリートのような存在だが、極道としての実力も図抜けており“関西の龍”と呼ばれるほど。

日本刀を携えていることは多いが、素手でも圧倒的な強さを誇る。その強さを見て惹かれた人も多いのでは? ちなみに、桐生とは素手、帯刀の両方で戦ったことがある。
こちらが、龍司の父で五代目近江連合会長の郷田仁。龍司をして「強い」と言わしめた男だが、『龍が如く2』での登場時には車椅子生活を送っている。だが、黄龍放浪記のPVにはスクッと立つシーンもあり……。郷田仁の活躍にも期待できそう!

 龍司は構成員3万5000人を数える日本最大規模の巨大極道組織・近江連合の幹部である近江四天王のひとりとして、近江連合の武力を牽引。戦いを好む性格も相まって、近江連合の勢力拡大の急先鋒となっている。ちなみに、龍司以外の近江四天王は下記の面々だ。

高島遼

 直参近江連合高島会会長。五代目近江連合の頭脳として活躍していた極道で、郷田仁の信頼も厚い。

千石虎之介

 直参千石組組長。五代目近江連合の金庫番。金の力で近江連合を支配しようと目論んでいる。

寺田行雄

 もとは直参寺田組組長だったが、初代『龍が如く』で桐生の恩人である風間新太郎を救った一件や、その人間性を評価され、東城会四代目会長だった桐生から五代目に指名される。2006年時点では近江連合を抜け、東城会五代目会長。

 龍司は、目的達成のためには手段を選ばない男ではあるものの、仁義に反する行為を嫌うという、昔気質の極道の側面を備えている。そのため、同じ近江四天王ながらも、我欲に忠実な千石虎之介との衝突もしばしば。

 また、龍司の性格は豪放磊落だが、自身が“関西の龍”と呼ばれることを嫌うという一面も。それは、彼に“龍の二つ名は唯一無二”という考えがあり、“堂島の龍”という二つ名を持つ桐生と並べられることに我慢がならなかったからにほかならない。クセのある人物の多い近江四天王の中で、豪胆かつストレートな極道であることも、龍司の魅力のひとつだろう。

郷田龍司が背負っている刺青は黄龍。これが関西の龍と呼ばれる由縁。

郷田龍司と桐生一馬、“龍”の二つ名を持つ者どうしの因縁

 2006年、東城会と近江連合の全面戦争を回避すべく、郷田仁との交渉のために関西の蒼天堀にやって来た桐生一馬。龍司はそんな彼と蒼天堀で運命の出会いを果たす。それは奇しくも、東西抗争推進派の龍司は独断でミレニアムタワーの爆破事件を起こし、東西極道の全面戦争の火蓋を切るタイミングと重なっていた。

 なお、この計画には裏でジングォン派も手を貸している。ジングォン派とは、1980年代に神室町を根城にしていた韓国系の海外組織で、東城会の堂島組に壊滅させられた過去を持つ。ジングォン派からすればこの東西抗争は、積年の恨みがある東城会を打倒する絶好の機会だったわけだ。

龍司にとって東西抗争は、“伝説の龍”である桐生と決着をつけ、龍の二つ名を名乗るにふさわしい男を決めるチャンスでもあった。

 爆破事件が起こった後ではあったものの、桐生の働きかけにより、郷田仁は東城会と近江連合の五分の盃を了承する。しかしその直後、龍司がクーデターを起こして近江連合本部を襲撃。郷田仁を誘拐し、近江連合のすべてを掌握しようと試みる。企みは桐生の活躍により未遂に終わるも、この時点で東西抗争と並行して、抗争推進派の龍司、郷田仁を支えつつも暗躍する高島、独自路線を貫く千石という、近江四天王の三幹部による事実上の跡目争いが行われることになった。

 東西極道の小競り合いが続くなか、事態の収拾に動く桐生を打倒するため、千石が澤村遥を誘拐。これを黙認できなかった龍司は、遥を救出しに来た桐生と遥の眼前で千石を殺害。龍司なりの侠気を見せ、東城会と桐生に改めて宣戦布告する。やっていることも、通すスジも常人には計り知れないところがあるものの、一本気なところは龍司のカッコよさのひとつと言えるのではないだろうか。

 宣言通り、東城会の拠点である神室町へ侵攻を始めた龍司率いる二代目郷龍会。神室町で桐生を筆頭とした面々の激しい抵抗を受け、戦況が東城会へとかたむき始めたとき、龍司は最後の決戦の場として神室町ヒルズを選び、桐生と戦う。この激闘は、『龍が如く』シリーズの中でもトップクラスの名勝負として語り継がれているもの。決着のつきかたも含め、ベストバウトに挙げる人も多いのではないだろうか?

 その戦いのなかで、東西抗争の裏で糸を引いていた者たちの絵図が白日の下に晒され、同時に龍司の秘められた過去も明らかになるのだが……このあたりは、『龍が如く(極)2』ネタバレが激しいので伏せておく。ただし、黄龍放浪記でネタバレに絡む何らかが語られる可能性はあるので、『龍が如く(極)2』を復習できる環境なら、通してムービーを観るくらいのことはしておいていいかもしれない。

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 黄龍放浪記の主人公として活躍する郷田龍司という人物を簡単におさらいしてみたが、そんな彼が活躍する新シナリオの追加まであとわずか。龍司ファンのみならず、「昔『龍が如く2』を遊んだな」という方は『龍オン』を始めてみてはいかがだろうか。もちろん、黄龍放浪記の配信をきっかけに、PS4で『龍が如く 極2』を遊んでみるのもオススメだ。

 また、あまり時間を置かずに“黄龍放浪記”配信記念企画の第2弾と第3弾をお届けする予定。こちらにもぜひ注目していただきたい。

※本記事のスクリーンショットは『龍が如く 極2』のものです。