2019年8月5日にアークシステムワークスより発表され、多くの話題を集めた『NEW GUILTY GEAR(仮題)』。同作は、11月16~17日に開催されたゲーム大会“ARCREVO America 2019”にて、『GUILTY GEAR ‐STRIVE‐(ギルティギア ストライヴ)』として正式タイトルが発表された。

 本作は、シリーズの正当進化でもなく、原点回帰でもなく、“次世代の対戦格闘ゲームとはいかなるべきか”をキーワードに開発するという期待の新作となっている。

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 また、ARCREVO America 2019の会場では、正式タイトルの発表に加えてゲームのテクニカルデモ版の試遊ブースを展開。初プレイアブルとなった本作のゲーム内容を確かめるべく、ブースには数多くのファンが列を成していた。

 ファミ通.comでは、このテクニカルデモ版を試遊させていただくことができた。本記事では、シリーズファンである筆者が、『GUILTY GEAR ‐STRIVE‐(ギルティギア ストライヴ)』をレビュー。さらに、プレイアブルキャラクター6人の注目ポイントなどを公開する。

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 なお、このテクニカルデモ版は、あくまでお披露目するために用意されたバージョン。今後ゲームシステムやキャラクター性能が大きく変化する可能性もあるので、そこをご承知のうえ、記事をご覧いただきたい。

イチから再構築されたゲームシステム

 開発スタッフのキーマン、石渡太輔氏や片野 旭氏が過去に発言していたが、本作は過去シリーズからの続編ではなく、完全なる新作として開発されている。つまり、タイトル、キャラクター、世界設定などは踏襲されているが、それ以外のゲームシステムについては一度すべてをゼロに戻し、イチから再構築しているというのだ。そのため、別ゲームと言えるほどにシステムがガラリと変化しているため、シリーズ経験者は戸惑ってしまうかもしれない。

 まずは、本作の基本的なゲームシステムを解説。専門用語などは解説を入れるので、過去シリーズを未プレイの人も、ぜひチェックしてほしい。

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 最初は、基本的なゲームシステムから解説。プレイヤーはキャラクターをひとり選択し、対戦相手と1対1のバトルをくり広げる。画面上部にある相手の体力ゲージをゼロにするとそのラウンドは勝利となり、規定数のラウンドを先取すれば、自分の勝利となる。このあたりは基本的な対戦格闘ゲームと同じだ。

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 画面下には、前進する、攻撃するといったアクティブな行動をすると上昇する“テンションゲージ”が存在。ゲージが50%以上溜まれば強力な“覚醒必殺技”や、後述する“ロマンキャンセル”が使用できる。

 ロマンキャンセルは、攻撃や防御など、自分のあらゆる行動をキャンセルできるゲームシステム。自分の攻撃中に発動させると、キャラクターの周囲に赤いリングが発生し、どんな行動中でも即座に、かつ自由に動けるようになり、さらなる追撃が加えられる。近距離でロマンキャンセルして赤いリングをヒットさせると、敵をゆっくりと吹っ飛ばすことが可能。吹っ飛び状態はダウンするまで無防備となるので、簡単にコンボにつなげられるというわけだ。

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投げは通常はダウンを奪うだけだが、ロマンキャンセルを使えば追撃が可能になる。このあたりは過去シリーズと同じ。

 また、ニュートラル時(攻撃やガードなどをしていない状態)にロマンキャンセルをすると、自分のキャラクターの周囲に青いリングが発生。このリング中に敵がいると、短い時間ながら敵の攻撃がゆっくりになる効果が発動する。このあいだは敵の各種アクションはもちろん、攻撃の食らいモーションもゆっくりになるので、通常はつながらないコンボが実現できる。

 さらに、ガード中にロマンキャンセルを行うと、黄色いオーラを発生させて相手を吹き飛ばすことができる。これにより、過去シリーズにあったほぼ同等の効果を持つデッドアングルアタックは廃止された。

 そのほか、ガード中や攻撃の食らい中に発動し、相手を引き飛ばせるサイクバーストも健在だ。ニュートラル時のサイクバーストをヒットさせれば、即座にテンションゲージが満タンになるのも、過去シリーズと同様。

シリーズの根底を覆す技性能

 本作でもっとも注目したいのが、『ギルティギア』シリーズのセオリーを廃止した攻撃システムにある。まずは、以下に注目ポイントを箇条書きする。

  • 素早く出せるP(パンチ)やK(キック)からのS(スラッシュ)、HS(ハイスラッシュ)などへの“ガトリングコンビネーション”(※1)の廃止。ただし、一部の例外あり。SとHSのガトリングコンビネーションは、従来と同じように存在する。

※1 P→K→S→HSなどのボタンをタイミングよく順番に押すことで、攻撃が連続してくり出せるシステム。

  • すべての打撃攻撃が、空中ガード可能。ただし、空中ガードは“R.I.S.C.レベル”(※2)が大きく溜まってしまう。

※2 ガードすると上昇。満タンになったときにダメージを受けると、すべての攻撃がカウンターヒットしてしまう。

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  • 空中受け身が廃止。空中で攻撃を食らうと、ダウンするまで無防備になる。
  • ダッシュボタンが追加。従来の前方向を2回入力するダッシュ操作も行えるほか、方向キーを入れつつボタンを押せば簡単にダッシュできる。
  • 壁際でダメージを受けすぎると、壁が壊れて別のエリアに吹き飛ぶ。その後、ステージが変化して仕切り直しに。別のエリアに吹き飛ばせた側は、テンションゲージが上がりやすくなる効果を一定時間得られる。覚醒必殺技ヒット後に壁に激突すると、別のエリアに吹き飛ばせやすい。
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  • ダストアタックは、相手を後方に吹き飛ばす中段攻撃(しゃがみガードできない攻撃)に変化。相手のリスクゲージに「!」が点灯しているときや、敵の攻撃中などにヒットさせるとカウンターヒットとなり、従来のように追撃可能な打ち上げ攻撃になる。
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通常ヒット時のダストアタック。
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カウンターヒット時のダストアタック。
  • 通常投げのコマンドが、前(または後ろ)+D(ダスト)ボタンに変更。空中投げも存在。投げられなかったときは、投げ失敗モーションが出るように。
  • テンションゲージを消費して、敵の攻撃をガードするフォルトレスディフェンスは、基本的には従来通りの性能。
  • 直前ガードは、テンションゲージが上昇するのみで、ガード硬直が減る効果はない。
  • ダウン中の敵を攻撃しても、通常時と同じ程度のダメージが与えられる。

 『ギルティギア』シリーズと言えば、素早い連続攻撃を叩き込み、ダウンを奪ってさらに起き上がりを攻めるというのがセオリーだった。しかし本作では、素早く出せるPやKから連続攻撃につなげにくくなっているため、スキの少ない小技で敵に接触し、ヒットしたらコンボにつなげるといったことがしにくくなっている。その反面、各攻撃の1発あたりのダメージはかなり高め。

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方向キーと同時押しする通常技は、PやKからつながるものも多い。

 また、印象的だったのは、画面端でのコンボの存在だ。画面端で攻撃を食らって壁にぶつかると、バウンドしてさらなる無防備状態になってしまう。前述のとおり、本作には空中受け身が存在しないため、壁際で空中コンボを食らうとなかなかダウンできず、さらなる連続攻撃を食らうことになる。

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必殺技のバンディットリヴォルバーから通常技が連続ヒット。

 本作では、壁バウンドを何回か行うと壁が壊れ、キャラクターが吹き飛ばされてその先のステージへ移動するシステムが導入されている。その後はお互いに離れた位置に着地して仕切り直しとなるが、攻めている側はテンションゲージが溜まりやすくなる効果が得られ、吹き飛ばされた側は画面端を背負った状況から抜け出せることになる。一方的な試合展開を防ぎつつ、バトルの見せ場を作ることに一役買ってくれそうだ。

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 画面中央では、技と技の牽制合戦が発生し、攻撃がヒットしたらロマンキャンセルを駆使して画面端に敵を運び、画面端で大ダメージを与えるというのが、本作のセオリーと考えられる。また、一発の威力が高いため、短いコンボでも敵の体力を減らしやすい。初心者でも、とりあえずSとHSを使っておけば、なんとか戦えるといった印象。上級者はロマンキャンセルや画面端のコンボを研究し、さらなるダメージアップを狙うことができる。敷居は低く、奥が深くというのはいかなる娯楽の目指すところだが、本作では、これらのシステムによってそれを実現していると言える。

キャラクターの性能をピックアップ!

 テクニカルデモ版では、計6キャラクターが使用可能になっている。いずれも、過去シリーズからの続投で、これまでのキャラクター性能を引き継ぎつつ、さまざまな新アクションが追加されている。

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ソル

 遠距離からの攻撃手段に乏しいが、近距離~中距離での攻め手が多いアグレッシブなキャラクター。飛び道具や突進攻撃、無敵時間のある対空攻撃など、バランスの取れた必殺技が多い。Sのリーチが短いが、HSボタンで出せる技は長いものが多い。現段階での性能は過去シリーズとそれほど変化はないので、シリーズ経験者なら違和感なく使っていける。

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敵を浮かせる技が豊富なソル。ド派手で高威力な必殺技で攻め立てろ!

カイ

 ソルと同じくバランスの取れた性能を持つが、ソルよりもリーチに優れた技が多い。近距離に特化したソルに対し、カイは中距離からの攻め手に優れる。また、スタンエッジなど、雷のエフェクトがついた攻撃を相手に当てると、相手が“帯電状 態”になる。この状態の敵にカイがふたたび雷属性の攻撃を当てると、通常ダメージや削りダメージがアップするという効果が現れる。

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前作にあったグリードセバーに変わる飛び蹴り必殺技(名称未定)と、目の前を切り払う新技ダイアエクラが追加された。

メイ

 見た目に反したパワーキャラクター。リーチは短いが威力の高い技が揃うため、簡単なコンボでも大ダメージを与えられるのが魅力。投げ技のオーバーヘッド・キッスは、過去作からモーションが一新。画面端の敵に当てれば、そこからコンボにつなげられる。また、新技として、マナティーを呼び出してボールを投げつける必殺技(名称未定)が追加。投げつけたボールはスピードがかなり早いので、中距離の牽制として多様できそうだ。その反面、空中で使用できるのは新覚醒必殺技(名称未定)のみとなっている。

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このマナティーのことを、メイは「ありすがわさん」と呼んでいる。名前は有栖川さんか?

アクセル

 鎖鎌を使った超遠距離攻撃が持ち味。代名詞とも言える飛び道具の鎌閃撃は健在で、これまでの追加入力方法に加え、鎌閃撃中にSを押すと、鎌の先を爆破させる追加入力の新必殺技(名称未定)が追加された。そのほか、目の前を鎖鎌で切り払う2種類の新必殺技(どちらも名称未定)も登場し、よりトリッキーな戦いかたも行えるように。空中で出せるアクセルボンバーをジャンプ直後に出す、通称“低空アクセルボンバー”を絡めたコンボも健在だ。過去シリーズの切り返しの手段だった“弁天刈り”は現状は登場していない。

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敵の背後に鎖鎌を設置し、捉えてラリアットを食らわす新必殺技も追加された。

チップ

 超スピードを誇る近距離キャラクター。現状はこのキャラクターだけ、3段ジャンプが可能(ほかのキャラクターは2段ジャンプのみ)。本作では壁際でダッシュすると壁走りができるようになり、トリッキーさがさらに増した。必殺技は基本的には過去シリーズから踏襲されているが、攻撃モーションがさらに忍者らしくなっている。過去シリーズでのチップは手数で押すキャラクターだったが、本作ではほかのキャラクターと同様に一撃のダメージがアップしているため、短い時間でも威力の高いコンボが出せるようになっている。ロマンキャンセルの使用や壁際のコンボで、どれだけ威力を伸ばせるのか見ものだ。

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突進技のαブレードの追撃であるαプラスは、ヒット後に押すボタンによって攻撃方法が変化する。

ポチョムキン

 見た目通りのパワーキャラクター。攻撃のモーションはどれも遅いが、その分一撃の威力に優れている。ガードできない投げ技のポチョムキンバスターは、一撃で体力の4割ほどを奪うほどの高威力。画面端の敵を投げれば、そこからコンボにもつながる。1発だけ攻撃を耐えつつ突進するハンマフォールは、過去作から比べて攻撃後のスキが小さく、反撃を受けにくい性能に。また、タイミングを合わせて使うと敵の飛び道具を跳ね返せるF.D.B.は、跳ね返したときに出る衝撃波のスピードが上昇。この衝撃波を盾にして接近するといった使いかたはできなくなった。対して、覚醒必殺技のガイガンター改は、低速で前進する飛び道具技となった(過去シリーズにあった追加入力は削除)。そのため、本作ではこのガイガンター改を盾にして敵を追い詰める戦いかたができるようになった。

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ガードされてもガードを崩せる必殺技(名称未定)が追加。画面端なら、このあとの展開の読み合いがかなり熱そうだ。

『ギルティギア ストライヴ』が目指すものとは?

 シリーズ最新作の進化したポイントは多々あるが、開発陣が目指したのは、操作と見た目のわかりやすさだと筆者は感じた。過去シリーズでは、スピーディーかつ複雑なコンボの精密さを競うようなゲーム性だった。それがほかの対戦格闘ゲームと決定的に違う部分であり、魅力でもあったわけだが、ある程度まで修練しないと闘いの舞台に立てず、観ている側も何が起こっているのかわからないといった欠点があった。観戦者の存在が不可欠なeスポーツの展開から考えると、これは致命的と言える。

 しかし本作では、一撃の技の重さを重視しつつ、コンボが短くなるようなシステム設計となっている(研究が進めば長いコンボも開発されるかもしれないが、それはまた別のお話)。また大ダメージを食らう際にはド派手な演出が入るため、観戦者でも「すごい攻撃を食らった!」というのがわかりやすくなっている。操作と見た目のシンプルさをアピールすることで、新しい層を開拓したいという意気込みが感じ取れた。

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 また、操作がシンプルになっているため、アーケードスティックではなくゲームパッドでもプレイしやすいのもポイントだ。筆者はアーケード民なためアーケードスティックでの操作のほうがやりやすいが、ゲームパッドでも十分に操作できる。

 日本ではゲームセンター文化があるため、さまざまなアーケードスティックが発売されているが、海外の地域によっては、そもそもアーケードスティックが手に入らず、ゲームパッドでプレイするしかないというユーザーも多い。アーケードスティック使用者が有利なゲーム性ではない点も、注目すべきポイントだろう。既存ユーザーと新規ユーザーはもちろん、アーケードスティックを持っていない人や海外ユーザーとも同じスタートラインに立てるようになれば、『ギルティギア』シリーズはさらに世界中でプレイされるゲームになれるはずだ。

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 現在公開されているキャラクターは6人だが、PVでは新キャラクターもすでに公開されているし、まだまだキャラクターは登場すると予想される。本作の発売は2020年を予定しており、2020年春にはクローズドβテストも開催予定。まだまだその全貌は明らかにされていない本作。今後のさらなる情報公開に期待したい。

メイちゃんコレクション!

 筆者の性格上、堅苦しい文末で締める気はさらさらない。記事の最後には、我らがアイドル、メイちゃんのスクリーンショットを公開しよう。本作ではキャラクターデザインが全面リニューアルされ、さらに魅力的になったメイちゃんのその魅惑の姿をご覧あれ。

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 メイちゃんのキャラクターデザインが公開されたとき、パーカーの下に履いているのは、スパッツなのかタイツなのかという疑惑が浮上し、先日開催されたG20でも議題となった(怒られるぞ)。その疑問を解決するべく、さまざまな角度からスクリーンショットを観察。こういうときに動画をコマ送りできるのは、本当にありがたい。技術の進歩に感謝したい。

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キ、キター! よく見るとメイちゃんのお腹が見えるぞ! つまりメイちゃんが履いているのはスパッツであるということが確定した。この画像を持って、この記事は完成したのである。チャンチャン。