2019年11月19日に満を持して発売される、『シェンムーIII』。本作は前作『シェンムーII』より、18年ぶりの続編となるシリーズ最新作だ。2018年8月21日には移植版である『シェンムーI&II』が発売されたが、“本作から『シェンムー』シリーズを遊びたい”、または“当時プレイしていたが、ガチャガチャのやりすぎでおもなストーリーを忘れてしまった”という人も少なくないだろう。

 本記事では1作目の『シェンムー 一章 横須賀』、2作目の『シェンムーII』の主要ストーリーをダイジェストで解説しよう。なお、画面写真は『シェンムーI&II』のものを使用している。

父の死、藍帝という謎の男

 1986年、横須賀。町の郊外にある柔術道場・芭月武館に、主人公・芭月涼(はづき・りょう)が帰宅したところから、物語は始まる。突如道場に現れた謎の男・藍帝(らんてい)は、涼の父・芭月巌を殺害。そして、道場に隠していた“龍鏡(りゅうきょう)”が奪われてしまう。涼は藍帝への復讐を誓う中、なぜ父は殺されたのか? 鏡とは何なのか? という謎を明かすために、藍帝の行方を捜索する。

父・芭月巌(声:藤岡弘、)の死から物語は始まる。
父を殺した男、藍帝を追う涼。

友、貴章との出会い。鳳凰鏡とは……

 手掛かりをほんの少しずつ掴んでいく涼のもとに、香港から手紙が届く。差出人は朱元達(しゅげんたつ)という謎の人物で、手紙は巌に命の危機を知らせるものだった。手紙には、「緊急の時は陳大人(ちんたいじん)を頼れ」と記されていた。

 そして陳大人、そしてその息子である陳貴章(ちん・きしょう)に出会った涼。陳大人から龍の鏡と対を成す“鳳凰鏡(ほうおうきょう)”の存在を知らされる。鳳凰鏡は道場の地下にあることを突き止めた涼は、仕掛けられた謎を解き明かし、鳳凰鏡を手に入れる。

荒くれ者たちとの戦い

 鳳凰鏡を狙う謎の敵・チャイに襲われるも、陳親子の協力もあり危機を脱する。そして涼は、藍帝の手掛かりを掴むべく、手紙の差出人である朱元達の居場所を知る、桃李少(とう・りしょう)老師を尋ねるために、香港へと旅立つことを決意する。

 涼は香港への旅費を用意するために、新横須賀港でフォークリフトでの荷物運びのアルバイトを始める。涼はアルバイトをしながら、謎の男・チャイが関係しているというストリートギャング“マッドエンジェルス”についての情報を集めることに。

『シェンムー 一章 横須賀』で印象的なフォークリフトでのアルバイト(とレース)。ちなみに『III』でもフォークリフトは出てきます。

 情報を集めていくうちに、涼はマッドエンジェルスがチャイニーズマフィア・蚩尤門との関わりがあることを知る。しかし、涼の友人である・原崎望(はらさき・のぞみ)を、マッドエンジェルスが誘拐。

 決死の覚悟で70人ものギャングを打ち倒し、涼は原崎を救い出す。そして、涼は生まれ育った横須賀の地と別れを告げ、香港へと旅立つのだった(『シェンムー 一章 横須賀』完)。

『一章 横須賀』のクライマックスとなるマッドエンジェルスとの激闘!
原崎望(声:安めぐみ)を救出した涼は、友人から借りたバイクに望を乗せ帰っていく。作中随一と言ってもいいロマンチックなシーンだ。

『シェンムーII』 香港の地を歩む

 香港に到着した涼だったが、到着早々に鳳凰鏡や旅費がすべて入ったバッグを、ストリートギャングに奪われてしまう。なんとかバッグを取り返し、鳳凰鏡などは取り返したが旅費はゼロ。

 無一文になった涼は、香港で出会った女性・ジョイにアルバイトと宿を紹介してもらう。涼は旅費を稼ぎながら、朱元達の手掛かりを握る桃李少老師を探す。

玄風丸(船の名前)に乗って香港に到着。
さっぱりとした性格のジョイ。あれこれと世話を焼いてくれる。

 ワンチャイの町をめぐりたどり着いた先で、ようやく桃李少老師こと、紅秀瑛(こう・しゅうえい)に出会った涼。

 しかし紅秀瑛は、涼の目的は藍帝への復讐と見抜き、涼へ手掛かりを教えようとしなかった。紅秀瑛は涼に“武徳”の教訓を教えたり、本の虫干しをさせたりと、独特な修行を課す。

超美人で超強い。

九龍城での激闘

 紅秀瑛の過去や想いを知り、覚悟を持って藍帝を追うことにした涼。

 そんなとき、涼はストリートギャングのレンと出会い、朱元達が九龍城に居ることを知る。

 金好きのレンもまた、鳳凰鏡から財宝の匂いを嗅ぎつけ、涼とともに九龍城へと行くことになる。

九龍城では、手錠でつながれたレンと呼吸を合わせて脱出するという展開も。

 九龍城へたどり着いた涼とレン。朱元達の行方を探すも、闇社会を牛耳る藍帝の配下“黄天会”の斗牛一派が行く手を阻む。

 命を賭けて数多の強敵を打ち倒し、黄天会のボスである斗牛をも撃破。決戦後には、藍帝が涼の前に姿を見せたが、ヘリからぶら下がる縄ばしごにつかまったまま、逃げられてしまう……。

伝授された技で斗牛を打倒する涼。QTEをうまく成功させられるととても気持ちいい。

 救い出した朱元達から、龍鏡と鳳凰鏡は財宝の手掛かりであること、藍帝の父である趙孫明(ちょう・そんめい)と涼の父・巌は関わりがあったことを知る涼。

 そして藍帝は、桂林の小さな村・白鹿村に向かったという情報も得る。

運命の桂林へ……

 藍帝をあとを追って桂林へ向かった涼は、その途中、川で溺れていた莎花(しぇんふぁ)という少女を助ける。

 そして、莎花の養父・袁が、龍鏡と鳳凰鏡に関わる重要人物だと知り、ふたりは袁の行方を探す。

 石工である袁の仕事場の洞窟へ向かったふたりだったが、そこには袁の姿はなく、1枚の手紙、宝剣“七星剣”、そして石壁に刻まれた巨大な龍鏡と鳳凰鏡の彫刻が残されていたのだった……。

莎花との出会い。
ふたりに待ち受ける運命とはーー!?

きになる続きは『シェンムーIII』で!

 というのが、これまでのざっくりとしたあらすじ。

 『シェンムーIII』では、鏡の謎と袁の行方を探すために、白鹿村での探索から物語が始まる。

 ここまでのストーリー紹介にはとても書ききれない数多のドラマと、人々たちとの出会いがあるのだが、書けば書くほど18年ぶんの想いが溢れ出ちゃいそうなのでご了承願いたい。

 なお、上記をもっと濃縮したダイジェストムービーも『シェンムーIII』内に収録されているので、そちらをチェックするのもいいだろう。