2019年9月12日から15日までの期間(12日、13日はビジネスデイ)、千葉県・幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2019。2018年にリリースされたNintendo Switch用シューティングゲーム『シスターズロワイヤル 5姉妹に嫌がらせを受けて困っています』のプレイステーション4移植版およびパッケージ版のリリース発表に際し、開発を手がけたアルファシステムのスタッフに直接話を伺った。

 須田直樹氏(写真左)

アルファシステム プロデューサー

 佐々木哲哉氏(写真右)

アルファシステム 代表取締役社長

『シスターズロワイヤル』という新しい世界観生かしたタイトルを今後も作っていきたい

――すでにNintendo Switch用ダウンタウンロード専売タイトルとしてリリースされていた『シスターズロワイヤル』のプレイステーション4用パッケージ版のパブリッシングをコーラスワールドワイドさんが行うことになった経緯は?

須田国内だけだともったいないので、ローカライズを含めて海外展開が可能なパブリッシャーを探していたところ、コーラスワールドワイドさんとご縁がありました。

――今作で海外展開を決めた理由は?

須田シューティングを好きなコアなファンは、国内のみならず海外にも一定数います。『シスターズロワイヤル』が日本のニンテンドーeショップでリリースされた翌日、海外から「こっちでも出さないのか?」という反応がきたくらいなので、そういう方々にもしっかり届けたいというのは、企画当初から意識していました。

――オリジナル版リリースから1年経ってのマルチプラットフォーム化とパッケージ版リリースということで、一気に“攻め”の態勢に。

須田マルチプラットフォーム展開は「不可能ではないよな」程度で、そこまで深く考えてはいませんでした。パッケージ版に関しては、まったく頭になかったですね。

――そうなんですか?

須田作ったときはダウンロード専売と決めていて、それなりのスケール感で作りきったものなので、コーラスさんから提案されて「出してもいいんだ」と驚きました(笑)。

――改めて、『シスターズロワイヤル』が開発・リリースされた経緯をお聞かせください。

須田昨年、弊社が設立30周年を迎えるというタイミングで「何か(オリジナルタイトルを)な作って出したいよね」という話が出て、たまたまラインが空いていた何人かで作れる、コンパクトなものを……となりました。

――シューティングゲームという選択は、作品規模の問題でもあったんですね。

須田とはいえ、どうせ作るなら30周年にふさわしいものにしたいということで、「完全新作だけど、これって……!?」と往年のファンに気づいてもらえる内容にしました。

――あえて実名を出させていただきますが、『シスターズロワイヤル』のゲーム性が『式神の城』シリーズに酷似していることが、昨年のリリース時にネット界隈を賑わせましたね。

須田そういう反応を期待していたので、狙い通りです(笑)。

――新旧のファンを取り込めたのではないでしょうか?

須田そうですね。そこが、『式神の城』の新作として作らなかった理由のひとつです。もともと『3』(シリーズ最新作)のリリースから10年以上経っているので、「『式神』ってどんなのだっけ?」という方もけっこういらっしゃると思います。とくにNintendo Switchユーザーは若い方も多いので、そういう方に向けて“完全新作”として出した方がフラットに入ってこれるだろうし、ゲームの歴史を知っている方には「あっ」と思える仕組みや仕掛けが入っている……という形でやりたかったんです。

――プレイステーション4用のパッケージ版について詳しく教えてください。

須田ゲーム内容は、トロフィー機能が追加されている以外はNintendo Switch版と同じです。先月(※2019年8月)にNintendo Switch版で行った大型アップデートの内容も反映済みで、ダウンロードコンテンツの追加キャラ“OZ”のプロダクトコードも同梱しています。特典は、アートブックとオリジナルサウンドトラックのダウンロードコードです。

――キャラクターが立っているゲームだけに、ファンはアートブックの存在がすごく楽しみではないかと思います。たとえば今後、キャラに軸を置いた展開も考えていたりするのでしょうか?

須田今回『シスターズロワイヤル』という新しい世界観を作れたので、これを生かしたタイトルを今後も作っていきたいということは、当然考えています。

――たとえば恋愛ゲームとしてリリースされる可能性もゼロではない?

須田むしろ恋愛の可能性を潰しあうストーリー設定なので、それは難しいかもしれませんが……(笑)。『2』になるのか、まったく違うなにかになるのかはまだ何とも言えないところですけど、今後のお楽しみというところで。

――含みのあるコメント、ありがとうございます(笑)。その一方で、過去に展開していたシリーズにたいする新たなアプローチの予定はあったりするのでしょうか。

須田今回の追加キャラが、多少それを含んでいるところもあります。タイトルも世界観も全然違うけど、過去のゲームを知っている人にとっては楽しんでもらえるのではないでしょうか。

――こういった試みの反響次第……ですかね。

須田『式神の城』に関しては、僕らから積極的にアクションを起こすことはないですけど、「いっしょにやりましょう」とどこかからお声がけいただければ、ぜんぜん僕自身はやる気があります!

――おお!

須田『シスターズロワイヤル』を出したからっていうのがあると思いますけど、最近「『式神の城』のつぎ(シリーズ新作)の予定はないのか」という声は、ちらほらいただいています。

――“昭和生まれ”(※『式神の城』に登場する高校生探偵・玖珂光太郎が年上世代に反発する時に使う決まり文句)もそろそろ通用しなくなりますしね。

須田もう令和になっちゃいましたからね(笑)。

――それでは読者に向けてひとことよろしくお願いします。

須田タイトルを知らなかった方はもちろん、知っていたけどNintendo Switchを持っていない方にも人にもぜひ手に取っていただきたいです。Nintendo Switch版をプレイして、キャラや世界観のファンになった方には、アートブックなどのパッケージ版特典は魅力的かなと思います。

佐々木うちの会社として久しぶりの新作で、物理的な商品をほしいという方のためにパッケージ版を出せるのは嬉しいですね。海外も含めてより多くの方に遊んでもらいたいというのと……少しくらい会社のことを拡散してほしいですね(笑)。