2019年9月12日から15日まで、幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2019。今年も注目タイトルがそろうインディーゲームコーナーから、本記事ではPlay,Doujin!ブースから『モチ上ガール』と『魔砲少女のメイガスフィア』のプレイリポートをお届けする。
モチを使った移動が爽快なアクション『モチ上ガール(もちあがーる)』
『モチ上ガール』は、壁や床などに張り付けることができるモチを発射するキャラクターを操作するアクションゲームで、日本ゲーム大賞2018の“U18部門”では金賞を受賞した作品。18歳以下の若い開発者の作品が発売される例はあまりないが、メディアスケープの江崎望氏は「パブリッシャーとしてはよいゲームは隔てなく遊べるようになったほうがおもしろい」という想いもあり、Play,Doujin!でパブリッシングすることが決まったそうだ。
本作の操作は移動とボタンひとつのみで、ボタンを押すことでジャンプ、空中でもう一度ボタンを押すとモチを発射する。壁にモチをつけることでぶら下がったり、床にモチを発射してダッシュしたり、壁をよじ登ったり……といったアクションが楽しめる。また、道中に登場する敵も、モチを当てることで倒すことも可能だ。
ゲームプレイ自体はとても軽快で、足場から足場へモチを使ったスピーディな移動はとても爽快。一見難しそうに見えるモチを使った移動も、操作がシンプルなため、すぐに慣れることができた。この軽快な操作性は本作のテーマにもなっていて、高難度アクションで有名な『海腹川背』のスーパープレイのような遊びを誰でも再現できるゲームを作りたいというのがコンセプトだったそうだ。
そんな本作は、ステージが100まで増えた製品版をNintendo Switch向けとして、2019年内の発売を目指して開発中だ。
建物破壊が爽快なアニメチックTPS『魔砲少女のメイガスフィア』
『魔砲少女のメイガスフィア』は魔法少女×ミリターリー×破壊をテーマにしたアニメチックなTPS。実在の兵器を魔法でデフォルメした“魔砲”を持つ、魔砲少女を操作して敵や街を破壊していく作品だ。連射可能な銃と、単発で高威力な銃を使い分けて、敵となる戦車を倒していく。
本作の特徴は、ステージにある建物を破壊することで、近くの敵を一気に倒せる“フルブレイク”というシステム。より敵をひきつけた後に建物を破壊すると、連鎖的にバタバタと倒れていくのは非常に爽快だった。そしてもうひとつ特徴的なのが、魔法少女らしい変身システムだ。敵を倒すことで貯まるゲージを消費して、魔“砲”少女に変身。変身後は武器の連射速度が上がったり、移動速度が上がるなどのパワーアップがある。
また、変身シーンにもかなりのこだわりを感じ、足、手、体……と、体の一部ずつが変身していくカットを見せる、魔法少女ものの変身バンクを見事に再現。ハイクオリティかつ超キュートな仕上がりなので、ぜひ一度見てほしい。
『魔砲少女のメイガスフィア』はPC、プレイステーション4向けに2020年中のリリースを目指して現在開発中ということで、続報から目が話せない作品となりそうだ。