2019年7月9日、東京・池袋に7月12日よりオープンする新アミューズメント施設“MAZARIA”のメディア向け内覧会が開催された。MAZARIAは、 “三次元と二次元の世界をつなぐ狭間の世界“というコンセプトで、アニメやゲームの中に入りこむようなユーザー体験を提供する施設となる。
MAZARIAでは、全国各地のVR ZONEに設置されている『ゴジラVR』や『エヴァンゲリオンVR The 魂の座:暴走』などに加え、施設のオープンに合わせて開発された4つを含めた19個のアクティビティが楽しめる。以下ではこの夏、注目の新設についてリポートをお届けする。
入り口から楽しめる工夫が!
体験会は開発に携わったバンダイナムコアミューズメントの小山氏と田宮氏のあいさつでスタート。
入口の横にあるLEDモニターには“MAZARIA”で体験できるアクティビティなどの映像が流れる。
ここでしかできない作品どうしの共演が見られ、入り口からすでに楽しそうな雰囲気が伝わってきた。
映像を見終わると、いよいよ中へ。
4つをざっと説明すると、 “FESTIVAL ZONE”では、体を動かしてアニメとゲームの世界を体験。“ADVENTURE ZONE”は、大自然などの広いフィールドを使ったアクティビティがあるのが特徴だ。“PANIC ZONE”は、ホラーや度胸試しなどで絶叫体験が可能。最後の“SF ZONE”は、アニメやゲームの一員となってその世界に入り込める、という趣向だ。それぞれのエリアの特徴に合わせたアクティビティが設置されており、好みに合わせた体験を味わうことができる。
みんなで楽しめる新たなアクティビティ
施設の紹介が終わったところで、今回体験できたアクティビティについてリポートしたい。今回、記者が体験したのは、オープンに合わせて新しく設置される『アスレチック VR PAC-MAN CHALLENGE(パックマンチャレンジ)』、『太鼓の達人 VRだドン!』、『ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール』、『パックマンゴーラウンド』のうち、『太鼓の達人 VRだドン!』と『ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール』のふたつだ。
まずは“PANIC ZONE”の『ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール』に挑戦。本作は、ゾンビだらけの街の中から、ゾンビに触れられないように脱出することが目的。最大で4人まで協力してプレイできる。
ゲーム内の車の動きに合わせて座っている席がかなり揺れるため、より臨場感を味わえるようになっている。
今回は、ふたりでプレイしたのだが、ふたりで戦うには手に余るほど大量のゾンビが出現。四方八方から襲ってくるゾンビに驚いて照準が定まらないこともあり、なかなか倒せず、ゾンビの手が届きそうな距離まで近づかれたことが何度もあった。
ゾンビの見た目がかなり精巧に作られているのもポイント。近づかれたときには、そのグロテスクな姿に思わず声を上げてしまうほどの怖さがある。
続いては、“FESTIVAL ZONE”の『太鼓の達人 VRだドン!』を体験。専用のコントローラー“バチコン”を使用するアクティビティで、最大4人まで同時にプレイできる。楽曲はまもなく夏到来ということで『夏祭り』を選択した。
まずは楽曲の難易度選択。目の前に現れる太鼓で簡単に選択できる。また、ほかのプレイヤーが選択を終えるまでなら、選択した難易度を変更することもできた。
難易度は“かんたん”、“ふつう”、“むずかしい”の3つで、今回は“むずかしい”をプレイ。
音符の種類は赤、青、黄の3つで、赤と青の音符は一度たたく、黄色い音符は連打を行う音符となっていた。基本的には音符を1回たたくか連打するという操作で、より直感的に遊べるようになっている。
“むずかしい”では、音符が空を埋め尽くすくらいの量になっており、かなり激しい運動になる。単純な操作ゆえ物足りないのではとも思っていたが、そんな心配もなく、音符の位置や数のバランスがちょうどよく感じ、とても楽しめた。
ちなみに、今回は体験できなかった『アスレチック VR PAC-MAN CHALLENGE』と『パックマンゴーラウンド』についても、簡単に説明しておこう。
『アスレチック VR PAC-MAN CHALLENGE』はプレイヤーがパックマンになって、ステージのクリアを目指すアクティビティだ。
このアクティビティは、パックマンのメイズ(迷路)で、ゴーストにつかまらないようにクッキーを集めるのが目的。しゃがんで、腕を伸ばして、と全身を使って動き回ることになる。
『パックマンゴーラウンド』は、小さなこどもでも遊べるメリーゴーラウンド。パックマンやゴーストに乗ることができる。写真が撮れるフォトスポットアクティビティでもあるので、記念に撮影してみてはいかがだろうか。
アニメとゲームに入る場所“MAZARIA”には、VR ZONEに設置されていたアクティビティも含め、子どもから大人まで、ひとりで、みんなで……と、誰でも楽しめるものが揃っている。体を動かせるものもたくさんあるのも特徴で、まさにゲームやアニメの世界に入って、キャラクターになりきって遊ぶことができる施設だ。夏休みには大いに賑わいそうだが、天候に関係なく楽しめる施設なので、梅雨シーズンのうちに訪れてみるのもいいかもしれない。興味を持った方はぜひ。