『ファイナルファンタジーVIII リマスタード』の発表に泣いて歓喜したほど、ゼル大好き西川くんです。本日(2019年7月9日)より正式サービスが開始された、ブラウザゲーム『ファイナルファンタジー デジタルカードゲーム』(以下、『FFDCG』。HTML5で作られた本作は、PC、iOS、Androidに対応した、完全新作デジタルカードゲームです。

 2019年1月のクローズドベータを経て、いよいよサービス開始となった本作。本記事では先行試遊版によるプレイレビューをお届けします。些細なルールや仕様などは、変更されている場合もありますのでご了承ください。

『FF』キャラクターたちが総出演!

 『FFDCG』は、『ファイナルファンタジー』(以下、『FF』)のキャラクターカードを使って闘う、1対1の対戦型カードゲーム。カードのイラストは原作の設定画やCGなどが用いられていて、見ているだけでも楽しい&懐かしい! バトル画面では、すべてのキャラクターがドット絵で描かれているのも特徴で、多彩なアニメーションでバトルを盛り上げてくれます。ちなみに、召喚獣も登場しますよ。

本作はリーダーとなるカードを1枚選択して戦うゲーム。リーダーはボイス付き!
『FF』ナンバリングタイトルから、派生作品のキャラクターまで登場します。

 リリース時に登場するキャラクターはちょっと少なめではありますが、今後のアップデートによりどんどんカードパックが追加されるそうなので、「フースーヤはどこ!?」、「ウーマロ使いたい!」などという人は、今後のリリースを楽しみに待ちましょう。個人的にはレオ将軍が出てほしい!

リリース時はスタンダードカードパックが配信されます。
カードパックは課金通貨のほか、ゲーム内通貨、チケットで購入できます。

 BGMも既存の『FF』作品から使用されているので、どれも名曲揃いの神仕様! また、個人的に気に入っているのはバトルの盤面上部のステージ。バトルには関係ないのですが、キャラクターたちがちょこまか動いている姿は、ついついバトルそっちのけで見てしまうほどにカワイイです!

ばしゃばしゃ泳ぐティーダなど、いっぱいアニメーションがあるんです。いろいろ探してみてください!

バトルは奥深い同時進行バトル!

 肝心なバトルシステムなのですが、本作、かなり骨太です。一見すると、盤面にある6スクエアにカードを配置して戦う『ドラゴンクエストライバルズ』に似ていますが、見た目以外はほとんど別モノ。むしろ、デジタルカードゲームのなかでも特殊な部類だと思います。細かい部分は省略しつつ、本作の魅力となるポイントを挙げながら、それぞれ解説していきましょう。

リーダーカードとメンバー&召喚獣

 先述の通り、『FFDCG』はリーダーカードと主軸とし、リーダー+12枚のメンバー&召喚獣カードのデッキを作り、バトルします。リーダーとメンバーには攻撃力と体力があり、戦闘をくり返し、相手リーダーを3回倒したほうのプレイヤーが勝利。基本的には毎ターン1枚ずつドローして、戦いを進めていきます。

 リーダーは見ているだけの存在ではなく、攻撃力と体力が存在し、普通に戦いに参加します。また、リーダーにはリーダースキルという能力があり、それぞれ確率によって攻撃時などに発動する強力かつ、バトルの柱となるカードです。また、リーダーはつねに場に残り続け、倒されると復活し、“グレード”と呼ばれるレベルが最大3まで上がり、ステータスやリーダースキルが強化されます。

 メンバー&召喚獣は、基本的に毎ターン3ずつ溜まるCP(コストポイント)を、カードに書かれたぶんだけ支払い使用するカード。メンバーは指定した場に出現し、戦闘不能になるまでその場に残り続けます。戦闘不能になると、デッキに戻っていきます。また、メンバーにもスキルを持つカードがあり、発動条件を満たせば能力を発動。召喚獣は、場には出ませんが、能力のみを発動するカード。ほかのカードゲームで言うと、いわゆる“魔法カード”や“スペルカード”に近いですね。

 ちなみに、カードには成長要素があり、育てるほどカードが強くなるという要素もあります。『FF』らしい部分ではありますが、カードゲーム的にはちょっと不公平に感じる部分ですよね。ひとり用モード(詳細は後述)でもしっかり育成できるので、そこはご安心を。

ターン中の行動は、両プレイヤー同時に行う

 基本的な対戦型カードゲームは、先攻後攻があり、プレイヤーどうしでターンを交代しながら戦いを進めますが、本作は1ターンに両プレイヤーが行動します。プレイヤーには持ち時間が与えられ、その時間の中で自分の行動を毎ターン決めていくのです(※持ち時間はモードにより異なる)。

 相手の行動を見てからどういう行動を返すのか考えて戦うのではなく、相手はどのような行動をしてくるのか、つねに予測しながら戦う必要があるのです。これが本当に楽しくて、毎回毎回緊張感のある戦いが味わえますよ。

行動順は、カードのスピードが決める

 ではターン中、どのようにしてバトルが同時進行するのかというと、カードそれぞれが持つ“スピード”というステータスが関与します。たとえばスピード100のカードと、スピード50のカードが場にあるとすれば、スピード100のカードが先に行動するんです。

 スピードこそが『FFDCG』のキモとなる部分であり、バトルを奥深くしている大きな要素! たとえば“相手メンバーを倒したいけど、スピードが負けていると先制攻撃を食らい負けてしまう”、“スピードは負けているが体力が高いので、先制攻撃を食らっても反撃で対処しよう”などと、カードの攻撃力、体力だけでは計算できない要素なのです。

 つねに“どのカードが先に動くのか?”ということをスピードを見ながら予測し、毎ターンの行動を決めていくのが、本作の醍醐味となっていると感じました。

リーダーとメンバー配置も奥深い!

 戦闘は基本的に3段に分かれた横のラインで行われ、横一線どうしで戦います。リーダーに攻撃する際は、相手の横のライン上に相手メンバーが居ない場合、リーダーへの攻撃となります。

 メンバーはプレイ時に配置を自由に選べるほか、デッキ編成で初期配置2枚も選べます。また、リーダーは1ターンに1度だけ3段あるラインのどこに立つか選ぶことが可能です。

 相手のどのラインを攻めるのか!? 相手はどのラインを攻めてくるのか!? この頭脳戦も『FFDCG』のおもしろポイントのひとつ。先述したスピードを見ながら相手の行動を読みつつ、ラインの攻防も考える必要があるため、慣れないうちは頭がパンク気味になることでしょう(笑)。

リーダースキルは運!

 リーダーには属性があり、現在は火、風、土、水の4属性。それぞれ4属性ごとに、リーダーの能力やメンバーの性能の方向が異なります。また、リーダーは先述した通り、確率によってリーダースキルを発動します。

 これが本当にランダム発動のため、たとえば“相手のクラウドは攻撃力が3だから、体力5のカードで防ごう”と考えても、クラウドの攻撃力が+2されるリーダースキル“友の記憶”が発動されたら、攻撃力5となり倒されてしまうわけです。ですので、ギリギリのステータスで戦うのではなく、ときには“余裕を持った読み”が必要なのです。

 最初は正直「読み勝ったのに運で負けるとかイヤだな~!」と思っていたのですが、これが慣れてくると能力発動込みの対処をし始め、どうしても発動してほしくないときには神に祈る気持ちで戦いに臨む感じが、なんとも不思議な心地よさ(笑)。バトルをピリッとさせる、しっかりとしたスパイスになっていると感じました。

究極召喚獣

 また、バトルでは1試合中に1回だけ、発動条件を満たした際に“究極召喚獣”を呼び出せます。基本的にはリーダーがグレードIIかグレードIIIになったタイミングで発動可能です。

 究極召喚獣は属性によって異なり、それぞれ3つの能力を持っています。そして、試合開始時に能力をひとつ選び、戦いに挑みます。究極召喚獣の効果は非常に強力で、どれも戦いを左右するものばかり。どのタイミングで使うのかが、大きな悩みどころですね!

ひとりでも楽しめる多彩なモード

 対戦型カードゲームですので、もちろん本作の中心となるのは、勝敗に応じてランクが変動する対戦モード“ランクマッチ”になるでしょう。とはいえ、『FF』ファンだから遊びたいけれども、まずは『FF』らしくひとりでじっくり遊びたいという人も多いはず。

 本作には“アドベンチャー”という、コンピュータ戦でステージをクリアーしていくひとり用モードがあるので、対戦に挑む前にたっぷり練習が可能です。また、アドベンチャーをクリアーしていくと、カード強化アイテムやアリーナチケットがもらえるので、まずはアドベンチャーを遊びながらカードを強化していくといいでしょう。

 また、好きなカードでデッキを組んで、2敗するか6勝するまで戦うガチ対戦モードの“アリーナ”も用意されています。こちらは戦績に応じてカードパックなどのアイテムが手に入る、チャレンジモード。入場するにはアリーナチケットか課金通貨orゲーム内通貨が必要ですが、ちょっとしたギャンブルとして楽しめるモードとなっています。

クローズドベータでどこが変わった?

 さて、2019年1月に行われたクローズドベータを体験した方々に説明しておきたいのは、クローズドベータから全体的にゲームがブラッシュアップされ、さまざまな不満点や不具合が大きく改善されました。それら変更点をピックアップして紹介したいと思います。

  • カードレベルの差が緩和:カードレベルでカードのスピードが変化しなくなったので、レベルの強弱が付きにくくなりました
  • レベルキャップの実装:ランクによるカードレベル制限があるので、カード育成の具合によりランクマッチに勝ちにくいという問題が少なくなりました
  • バトル報酬の追加:以前はカードパック購入でのみカードを強化できましたが、対人戦などでアイテムが手に入るようになり、育てやすくなりました
  • スピード、コスト表示の追加:バトル中、ウィンドウを確かめなくともカードのスピードとコストが盤面で見れるようになりました
  • バトルのテンポアップ:リーダースキルなどの演出が早くなり、ゲーム全体のテンポがアップしました
  • 簡易情報ウィンドウ改善:リーダースキルの演出中などにも簡易ウィンドウが表示され、カードの効果などが見れるようになりました
  • ※そのほか、さまざまな変更点、改善点あり

まとめ

 おもにルールについて長々と書きましたが、リーダーとメンバー&召喚獣を使って、スピードを見ながら、相手リーダーを倒して勝利を目指す! というのが本作のバトルとなっています。一見複雑ではありますが、慣れればサクサクターンが進むようになり、同時多発するバトルの進行は見ているだけでも気持ちイイです! 

 また、やはり本作は『FF』のキャラクターたちが活躍してくれるというのが最大の魅力と言っても過言ではないでしょう。単純に強さを目指したデッキもいいですが、今後カードが増えてくれば、好きなカードを活躍させる、いわゆる“テーマデッキ”なんかも試せそうですよね! 全カードが歴代のシドのデッキとかできるのかな……?(笑)。