2019年7月7日、スマホ向けバトルロイヤルゲーム『荒野行動』のeスポーツ大会“荒野Championship-元年の戦い”における西日本王者決定戦が行われた。会場は大阪府・堂島リバーフォーラム。

 “荒野Championship-元年の戦い”は、“すべてのプレイヤーに体験してもらい、楽しんでもらうこと”という開催目的のとおり、15歳以上などの条件を満たした5人でチームを組めば、すべての希望者が選手として出場可能だ。

 さらに、賞金総額は2500万円オーバー。エントリーチーム数は90000以上、総参加人数は50万人以上にも上るという。国内では最大規模のeスポーツ大会だと言えるだろう。

この記事は『荒野行動』の提供でお送りします。

 日本のeスポーツをいま以上に盛り上げるには何が必要か。条件はいろいろあるだろうが、“プレイヤー(競技人口)が増えること”はかなり重要なはず。

 競技人口が増えれば試合の質は徐々に向上し、観戦者の満足度も高まっていく。そういう意味でも、誰でも参加しやすい“荒野Championship”開催は日本のeスポーツにとってターニングポイントなのかもしれない。

 さて、本記事では、西日本王者決定戦の模様をピックアップしてお届け。『荒野行動』プレイヤーのみならず、eスポーツに関心を持つすべての人たちにご覧いただきたい。

日本トップクラスのeスポーツブランド“RAGE”が大会運営をサポート。会場のセットや配信のカメラワークなど、大会の“魅せかた”はさすがのひと言。

“嵐の半島”での第1試合は戦局も大荒れ!

 “荒野Championship-元年の戦い”のオンライン予選は5月5日から6月23日まで実施されており、その結果をもとに東西それぞれ20チームずつがオフライン大会に進出。ここで上位に入賞した9チームずつが、8月12日に行われる荒野王者決定戦に駒を進められる。

荒野王者決定戦の優勝者に贈られるトロフィー。
同じく荒野王者決定戦の優勝者には、大会協賛企業のBZiTAが制作した指輪も授与される。
試合開始時は「荒野、行こうや!」の掛け声でスタートするのがお決まりに(左:実況・柴田将平氏、右:解説・Bocky氏)。

 第1試合の舞台は“嵐の半島”。イベントや大会でよく用いられる、広くてスタンダードなマップだ。

 この日最初の試合ということもあってか、立ち上がりは全チームが物資を集めながら様子見を徹底。試合開始から約10分が経過した時点で10名しかダウンしていないというスローペースで展開されていった。

 時間の経過でエリアが縮小されるにつれて、各地で戦闘が起こり始める。そんな中、予選を2位で勝ち抜けた強豪“みゆむし。の戦隊”が早くも全滅するなど、徐々に生存人数が減り始めた。

各選手のプレイ画面と、全選手の位置と体力が表示される俯瞰視点の画面を随時切り替えながら表示。各チームの生存人数も適宜表示され、試合の流れが分かりやすくなっていた。

 試合終盤、さらにエリアが狭まったことで戦闘が激化。ここで実力を見せつけたのが、オンライン予選1位通過の優勝候補“ちーむえーけー!!”だ。

 一気にペースを上げて敵チームを続々と撃破していき、最後に残った“Secret”のふたりを4人で取り囲んでキル。合計撃破数は15とほかのチームを圧倒し、合計ポイントでは2位の“BsT”に倍以上の差をつけた。

獲物を狩った瞬間がいちばん危険!? 第二試合はアグレッシブにキルを狙う展開に

 第二試合は序盤から展開がスピーディーだった。舞台となる“激戦野原”がやや狭めのマップであるためか、スタート直後からキルが発生し始めたのだ。

 中でも、よりアグレッシブな動きを見せたのは“DgGteamEINS”だ。敵チームが潜伏する建物に攻め入って制圧すると、連続で敵チームを撃破。キルポイントを大きく稼いだ。

 第1試合で圧倒的な力を見せた“ちーむえーけー!!”も、建物に陣取った敵チームを高台から冷静に制圧。順調にキルポイントを獲得した……のもつかの間、そこへ“αDTeamVogel”が後ろから強襲。ダントツ1位の“ちーむえーけー!!”が早くも全滅するという波乱の展開となった。

 試合が大きく動いたのは、やはり終盤。生存人数が50名となったところから、たった5分で約30名が脱落。最後はいいポジションを早めに抑えた“モナえもんズ”が頭脳プレーを仕掛けた。

 残りの生存者数から人数差有利を確認すると、ひとりがわざと飛び出して敵の攻撃を引きつける。これによって敵の位置を確認したもう一方の仲間が敵をキル。第2試合は“モナえもんズ”が1位を獲得した。

西日本の最終決戦は“ショベル VS 爪楊枝”

 最終戦の舞台は“東京決戦”。高層ビルが立ち並ぶ東京の街並みが再現されているマップのため、平面だけでなく、より立体を意識したポジション取りが重要だ。

 試合展開は第一試合同様にかなりのスローテンポとなった。ゆるやかに小競り合いが行われるものの、直接的なぶつかり合いはあまり起きず、試合開始から約15分時点で全滅したチームはたったの4チーム。

 しかし、小競り合いの連続でメンバーの一部が脱落してしまっているチームが多く、終盤になればなるほど人数が揃っているチームが有利な状況に。そんな中、最後に残ったのは、5名全員が生存している“爪楊枝建築倶楽部”と、4名を残した“ショベル”の2チーム。

 “ショベル”側がグレネードでふたり同時にダウンさせるファインプレイを見せたものの、“爪楊枝建築倶楽部”は崩れない。冷静に態勢を立て直し、粘り切った“爪楊枝建築倶楽部”が最終戦の勝利をもぎ取った。

大量のキルポイントを稼いだ“DgGteamEINS”が優勝!

 これにてすべての試合が終了。最終的な順位とポイントは以下の通り。

上位9チームが荒野王者決定戦へ進出決定。

 なんと、順位ポイントはあまり稼げなかった“DgGteamEINS”が、それを補って余りある大量のキルポイントによって僅差ながら1位を獲得!

 続いて、第一試合で爆発的な強さを見せた“ちーむえーけー!!”が2位、順位ポイント、キルポイントともに安定して高得点を獲得し続けた“抜く組”が3位となった。

1位“DgGteamEINS”
2位“ちーむえーけー!!”
3位“抜く組”
キルマシーン賞:DgGあちゅ選手

 これで、まずは西日本代表9チームが出揃った。彼らと“荒野王者”の座を奪い合う東日本代表チームが決まる東日本王者決定戦は、7月21日に開催予定だ。

 今回の西日本王者決定戦では全体的に慎重に試合を運ぶ動きが見られたが、積極的にキルポイントを稼いだ“DgGteamEINS”の優勝を受けて、東日本王者決定戦ではどんな試合展開が見られるのか楽しみだ。

 また、試合内容はもちろんのこと、大会の雰囲気もぜひ堪能してほしい。冒頭でも述べたように国内最高峰の環境で大会が運営されていることのほかにも、オープニングアクトとしてブレイクダンスチーム“MORTAL COMBAT”によるパフォーマンスが披露されるなど、視聴者を楽しませるための工夫が凝らされている。

 そして、大会本編とは少し違った盛り上がりを見せる特殊ルールの個人戦も見逃せない。

 今回実施されたのは、スナイパーライフルだけで戦う“最強スナイパー選抜戦”と目的地への到着時間を競う“最強空挺兵選抜戦”の2種類。各チームから代表選手ひとりが選出され、絶妙な個人技を披露した。

 最強スナイパー選抜戦は静かな戦いになるかと思いきや、序盤から激しい撃ち合いが発生。全員が一流のスナイパーなので、待っているだけでは勝てないのだ。

 ここで第一試合に続いて“ちーむえーけー!!”が躍動。積極的に距離を詰めて4人を撃破する大暴れを見せ、1位を獲得した。

静かに敵を待ち伏せるのが一般的なFPS/TPSにおけるスナイパーの定跡。接近戦が起こりやすいルールだったこともあり、積極的なムーブが印象的だった。

 ほどよい緊張感が楽しめた最強スナイパー選抜戦とは打って変わって、最強空挺兵選抜戦はひたすらシュール。やることは、サッカー場のセンターサークルを目指して走るだけ。

 乗り物を使うのは問題ないが、ほかのプレイヤーをひくのはNG。みんな操作ミスによる事故を恐れたようで乗り物には乗らず、マラソン大会を応援している気分だった。これもまたおもしろい。

最終戦を前に実施された“最強空挺兵選抜戦”。選手としては肩の力も抜けてよかったかもしれない。

 『荒野行動』という人気タイトルを扱った大会だけに注目度は抜群。YouTube LIVEでの同時視聴者数を確認したところ、20000人以上を記録するほどだった。

 東日本王者決定戦、そして荒野王者決定戦でも同じように視聴者を楽しませてくれるはずだ。YouTubeで公開されている西日本王者決定戦のアーカイブを鑑賞しつつ、まずは次回、2019年7月21日の東日本王者決定戦をお楽しみに!

荒野Championship-元年の戦い- 西日本王者決定戦