過剰な情報量を摂取する悦びに満ちた縦シュー

 2019年6月1日~2日、京都市勧業館みやこめっせにて開催中の、インディーゲームの祭典BitSummit 7 Spirits。今年で活動10周年を迎える同人ゲームサークルEndless-Shirafuは、現在制作中の縦スクロールシューティングゲーム『scarlet gazers』の体験版を出展していた。

 もっともわかりやすい特徴はそのビジュアル。モノクロ4階調で表現されたピクセルサイズに、大きめのグラフィックから初代ゲームボーイなどの時代のゲームを想起する人も多いかもしれないが、実際にプレイすると、当時のゲームハードではまず不可能な大量のキャラクターがハイスピードで明滅していく、過剰なゲームテンポに圧倒される。ゲームボーイ相当の音源を多チャンネル化した熱いBGM、衝撃のたびにガクガク揺れる画面などもあいまって、プレイしているだけでニヤニヤ……どころかゲラゲラ笑いだしたくなるトランス感に惹かれた。

 シューティングゲームとして風変りなのは、ゲーム難度の上昇/下降をプレイヤーがボタン操作で任意に変更できる点。「プレイ中、自然に上昇していく難度をゲージとして使用」「難度を上げると高得点獲得チャンス、下げるとボムのような緊急回避発動」というシステムで、プレイ中の難度によってモノクロの基本色が変化する心憎い演出も。過剰な情報量を浴びるだけでなく、自分に合ったプレイスタイルで攻略する楽しさも備えているのだ。

 今回の出展バージョンは2ステージのみ遊べるもので、完成は2020年以降を予定。今後もさまざまなイベントで体験版を出展する予定とのことだ。しかも開発者によれば、本作のビジュアル、サウンドのスタイルは、「それ自体も演出のひとつ」とのこと。このコメントの意図をどう解釈するかは現時点では難しいところだが、新たなデモバージョンが発表されることで徐々に明らかになっていくこととだろう。