甲冑の騎士が戦い、本場チェコ料理とビールが振る舞われる、不思議な『キングダムカム・デリバランス 日本語版』完成披露イベントをリポート。

海外で高い評価を得る本格RPGが待望の完全日本語化!

 DMM GAMESが2019年6月27日に発売予定のプレイステーション4・PC向けRPG『キングダムカム・デリバランス』日本語版。本作の完成発表イベントが、都内のチェコ共和国大使館にて開催された。

 第1部となる完成発表ステージには、日本語版プロデューサーの松本卓也氏とローカライズディレクターの鈴木瑛美瑠氏、そしてチェコを拠点とする開発会社Warhorse Studios PRマネージャーのトビアス・シュトルツ・ツヴィリング氏が登壇。

左から、日本語版プロデューサーの松本卓也氏、Warhorse Studios PRマネージャーのトビアス(トビー)氏、ローカライズディレクターの鈴木瑛美瑠氏。ちなみに、これは第2部のパーティー会場にて撮影した写真です。

 『キングダムカム・デリバランス』は、15世紀のボヘミアを舞台にした、史実に基づく重厚なストーリーが味わえるオープンワールド型のRPG。神聖ローマ帝国の中枢として栄華を誇ったボヘミア王国は、皇帝チャールズ4世の死をきっかけに、暗黒時代に突き落とされた。

 プレイヤーは主人公であるヘンリーとして、この暗く厳しい時代を生き抜く術を身につけていく。騎士の装備を身に纏って中央ヨーロッパの歴史的な戦いに挑み、奪われた過去を取り戻す。

リアルを追求したオープンワールドRPG

 トビー氏は本作の概要を説明するため、デモ映像(英語版)を交えつつゲームプレイを解説した。なお、本作のプレイヤーの視点はつねに一人称視点となる。

 最初は主人公ヘンリーが、盗賊を討伐するクエストから。盗賊の集団に正面から突っ込むのは得策ではない。壁や草むらに隠れつつ弓で標的を狙うといいだろう。

 本作の戦闘は史実に基づき、当時の剣術などを取り入れた非常にリアルなものになっている。剣で戦う場合は、5方向から攻撃位置を選択し、切りつけや突き、柄打ちなどの多彩な攻撃を行える。攻撃や防御など行動を行う際にはスタミナを消費するため、敵との間合いや駆け引きが重要となる。

 敵が降参して助けを乞うこともあるが、許しを与えるかトドメを刺すかは、プレイヤーの手に委ねられている。

 傷を負った際には包帯を使って出血を止められるが、傷自体は治せない。ポーションを使用したり、治癒師のところで回復するようにしよう。また、錬金スキルを上げれば、ポーションのほか、さまざまなアイテムを自分で作り出せる。

 馬に乗って移動することもでき、脚の速さやスタミナ、荷物の積載量など、馬によってステータスは異なる。また、馬を武装することも可能だ。

 ラッタイと呼ばれる地域にある城に到着。本作の舞台であるボヘミア地方は16キロ四方のマップで構成されたおり、史実を元に当時の建築物がリアルに再現されているのが大きな特徴。その中のいくつかは現存しており、同様の光景をゲーム内でも確認できる。記者は実際に取材でチェコのラッタイを訪れたが、「あの道だ!」と思うほどリアルに再現されている。

 街にいるNPCに対して直接アクションを起こすことも可能。ただし、ヘンリーの行動ひとつひとつが、周囲の人々の反応に影響を与えるため注意が必要だ。犯罪を犯せばヘンリーの名声は落ち、住民が通報し、関係が悪化することになる。たとえば、着ている服や鎧によっても(さらに風呂に入っているかによっても)人々の評価は上下する。

 日本語版のプロデューサーを担当した松本氏は、本作について「オープンワールドのボヘミアの中にいること、その感覚こそが『キングダムカム・デリバランス』の魅力そのものです。日本語ボイスで実際にプレイすると、「ずっとここにいていいよ」と言われている感じを受けます。ぜひとも、ゆっくりと時間をかけて遊んでいただきたい」とコメントした。

チェコへ行こう!

 さてここからは、チェコ現地でのメディアツアーを始め、本作のPRに協力を行ったチェコ観光局より、チェコ共和国の魅力について語られたので、そちらもお届けしよう。

 ゲームをプレイする人にオススメしたいスポットが、サーザヴァ(ゲーム内では“ササウ”と呼ばれる)と、デモプレイでも登場したラッタイ。いくつかの建築物は現存しており、観光客の中には聖地巡りをする海外プレイヤーも多くいるのだとか。

ゲームと実際の建築物との比較画像。膨大な資料を元に、当時の建築物や風景が、ゲーム内に再現されている。

 ゲームはチェコの南部、ボヘミア地方を舞台としているが、首都プラハも観光エリアとして外せない。都市の一部は丸ごと世界遺産に登録されており、街自体が中世の雰囲気を残している。

 ファンタジー作品ではおなじみの“ゴーレム”は、じつはチェコが発祥のもので、プラハにはゴーレムをモチーフにした“ゴーレムVR”というVRゲームをプレイできる施設がある。

 続いて紹介されたのはプルゼニュ地方。ゲームをよくプレイする20~40代男性にはとくにオススメのエリアで、ビールの名産地となっている。ここにはチェコで最大のビールメーカー“ピルスナー・ウルケル”の醸造所があり、見学ツアーも開催されている。現在メジャーになっている黄金色のピルスナータイプのビールは、この地が発祥であり、“ピルスナー”の名称も、この街の名から取られている。

 プラハから東に電車で2時間半ほどの場所、ブルノはチェコ第2の都市であり、日本で言うところの東京・大阪の関係に近いという。ここには、大聖堂や教会、墓地や納骨堂といった歴史遺産が数多く点在しており、独特のミステリアスな雰囲気が楽しめる。

 最後に紹介されたリブシーンでは、毎年“中世祭り”が開催されている。史実上の戦いを再現した2000人規模の甲冑バトルや、馬術トーナメントが実施され、その迫力はかなりのもの。

 また、『キングダムカム・デリバランス』パッケージ版には、チェコ観光局謹製のチェコガイド冊子が付属。ゲームに登場する地方を中心に観光スポットが紹介されており、チェコを訪れた際にはクエスト形式で各エリアを回ることもできる。すべてのクエストを達成すると、チェコ観光局よりプレゼントも贈られるとのことだ。

 チェコ共和国に興味を持った方は、下記のオフィシャルブログを訪れてみるといいだろう。

■チェコ観光局オフィシャルブログ
https://czechrepublic.jp/author/czechrep/

今回チェコの魅力を紹介してくれた、チェコ観光局のマルチナさん(左)と、麻生さん(右)。

ピルスナー・ウルケルで乾杯! これぞチェコ!

 発表会の第2部は、本場チェコ料理とビール(ピルスナー・ウルケル)が楽しめる立食パーティー。その合い間には西洋剣術スクールのキャッスル・ティンタジェル社による甲冑騎士どうしの戦い“アーマード・バトル”の実演も行われた。そのパーティーの模様を写真でお送りする。

チェコ大使館内でのパーティーに参加するなんて、きっと一生に一度だろうなぁ。
本場チェコ料理の数々が振る舞われる。どれもおいしく、日本人好みの味。
肉! 肉! 肉!
チェコと言えば、やっぱりビール! ピルスナー・ウルケルは日本で普通に飲むと、けっこうお値段が高いんですよ。現地で飲むと1杯200円~300円とか! チェコって天国かな?
こちらは、トビー氏が持参した、ゲームに登場する“セイヴァー・シュナップス”というお酒。ゲーム内ではこれを飲むことでセーブが可能。50度。おいしい。
ジューシーなハムの塊肉。おいしいに決まっている。
会場では完成したばかりの日本語版の試遊も可能だった。
こちらでは限定版パッケージに封入される特典の数々が紹介。オリジナルのアートブックやサウンドトラック、紙製マップ、特製メダルなど豪華なグッズが付属。予約はお早めに!
なんと、日本語版で主人公ヘンリーの声を担当している声優、水野駿太郎さんの姿も! 
宴もたけなわですが……。
いきなり甲冑の騎士が登場!
すごい迫力。いよいよ“アーマード・バトル”が実演されます。
対峙するふたりの騎士。
ドスッ!
装備をチェンジ。
バッシン! バッシン! 鉄のぶつかり合う音が聞こえる。リアルガチ殴り。
今回の勝者は、左の全身プレートの騎士。
男前!

 キャッスル・ティンタジェル社による“アーマード・バトル”をもっと見てみたいという方は、YouTubeの公式チャンネルで!

パーティーの最後には参加者による記念撮影!(トビーはこの髭面でけっこう若いんですよ)

予告的なもの

 『キングダムカム・デリバランス』日本語版発売に先駆けて、ファミ通ではチェコ取材を行っていました。開発会社Warhorse Studioを訪れたほか、ゲームに登場する各地域にも足を運んでいます。こちらの模様は後日、週刊ファミ通やファミ通.comにてお届けする予定ですので、お楽しみに!

 チェコ取材には週刊ファミ通で『無慈悲な8bit』を連載中の漫画家、山本さほ先生も同行。マンガでも珍道中(?)をお送りします。山本さほ先生のTwitter(@sahoobb)で、チェコ取材の模様をちょっと見られますのでチェック&フォロー!