オーストラリアのゲーム開発スタジオ、Defiant Developmentが手掛けたアクションゲーム『Hand of Fate 2(ハンドオブフェイト2)』が2019年6月のPS Plus会員特典のフリープレイに登場。

 本作は、ボードゲームの盤上をマップに見立て、カードと駒を使って冒険をくり広げる、一風変わったアクションゲーム。複数の魅力を持つ本作に迫る。

カードをめくり 運命をたぐりよせろ

 プレイヤーの目前には、頭からフードを被った謎のディーラーが鎮座し、彼の進行によって展開する“生と死のゲーム”が、本作の冒険の舞台。ステージは、多彩なイベントが記された数枚のカードで構成されており、カードをめくってイベントをこなしながら、最奥へ駒を進めていくのがプレイヤーの目標となります。

 プレイヤーは、あらゆる選択を下してお金や食料などの物資をやりくりしつつ、命を落とさないようにステージの踏破を目指すのですが、カードに記されたイベントの内容によっては、敵との戦闘が発生することも! 歯応えバツグンの3Dアクションバトルでは、敵のスキを突いて連撃を決めたり、必殺技を叩き込んだりと、本格的な戦闘が楽しめます。つまり、本作にはカードゲーム、ボードゲーム、アクションと、さまざまな遊びの要素が詰め込まれているというわけなのです。

プレイヤーは謎のディーラーが取り仕切るボードゲームに挑戦。裏向きに配置されたカードの上に自分の駒を移動し、カードに記されたイベントをこなしながら進んでいく。

ボードゲームでは運も実力のうち

 上でも触れた通り、本作の特徴はいろいろなジャンルが盛り込まれたユニークなゲーム性。さまざまなイベントが起きるボードゲームを遊んでいたかと思えば、骨太なアクションバトルが始まるというゲームデザインが斬新です。 その魅力をゲームの流れに沿ってお伝えしていきましょう。

 まずプレイヤーは、ステージの攻略に使用するデッキを構築していきます。デッキに組み込めるカードは“仲間”と“装備”、“エンカウンター”の3種類。“仲間”は、バトルで手助けしてくれる、まさに仲間キャラクター。“装備”は武器などのアイテム類で、“エンカウンター”は、プレイヤーが遭遇するイベントカードです。

 このうち、装備とエンカウンターは、マップの一部としてステージを構成し、駒を進めてそのカードをめくると、表面に記された武器が使えるようになったり、イベントが発生したりするカード。

 ステージ探索の際には体力やお金、食料といった資源を管理しながら行動するので、デッキ構築の際はそれらを獲得するエンカウンターの選択がとくに重要! たとえば、「バトルは苦手だから、体力を回復できるエンカウンターを多めに入れよう」というふうに、自分の弱点を補うこともできます。 また、組み込んだエンカウンターの種類によって、探索中に起きるイベントも変化するので、一度クリアーしたステージでも新鮮にプレイすることが可能。ステージでの出来事を想定してデッキを考え、自分なりのプレイを楽しめるところがおもしろく、ボードゲームの戦略性を味わえます。

 さらに、イベントはプレイヤーの選択によって展開が変わるものばかり。一例を挙げると、チュートリアルでは父親の形見を奪った盗賊を追うところからイベントが始まるのですが、プレイヤーの選択次第で、盗賊を成敗することはもちろん、逆に盗賊に荷担して、農民から食料を巻き上げることもできます。提示される選択肢の幅がかなり広いので、まるでテーブルトークRPGのように、自由に行動できる感覚で遊べました。また、ゲーム中にディーラーの男が語りかけてくるのも雰囲気たっぷり。男と主人公がプレイしているという“生と死のゲーム”の世界観にどっぷりと浸れます。

 イベント中には、シャッフルされたカードの中から“成功”と書かれたカードを選んだり、ダイスを振って目標値以上の数を出したりするミニゲーム“ガンビット”が挟まれます。結果はその後のプレイに影響を与え、成功すれば攻略を進めやすく、逆に失敗すれば少し苦しい状況に立たされることに。

 このガンビット、ありていに言ってしまうと“運”ですが、運が味方してくれたおかげでピンチを切り抜けられたり、不運によって思わぬ苦戦を強いられたりと、ゲームプレイが単調にならない、いい
アクセントになっています。 何より、いかにもボードゲームという感じで僕はすごく好きですね。

アクションゲームとしても作り込まれている!

 さて、ここまでボードゲームとしての要素をメインに紹介してきましたが、イベントでは画像のような3Dアクションでのバトルも発生します。バトルは、ただ攻撃するだけでなく、敵の攻撃をいなして動きを中断させたり、前転で避けたりと、多彩なアクションが用意されたしっかりとした作りで、これだけで1本ゲームができそうな完成度。

 連撃を当ててゲージを溜めれば、高威力の必殺技を放てるため、うまく戦えたときの爽快感もかなりのものです。 また、バトルではプレイヤー自身の腕前がモノを言うので、盤上での選択ミスや、ガンビットの失敗で好ましくない状況に陥っても、アクションに自信があればトラブルを解決できるゲームデザインになっています。

 さらに本作には、バトルで与えるダメージが増加し、反撃なども自動で発動する“見習いモード”というものが用意されています(実際、操作にはあまり自信がない僕は、中盤あたりからこのモードをオンにして遊びました)。このように、ボードゲームとアクションゲーム、どちらの長所もあわせ持ちながら、それぞれのプレイが得意ではない人への配慮がされているところもうれしいポイントです。 ボードゲームとバトルを交互にプレイして進める本作は、ボード上に全部で22ものステージが用意されており、ちょっとやそっとじゃクリアーできないボリューム。そのうえ、ステージにはそれぞれ異なるイベントや、敵が配置されているため、ステージごとに求められる攻略法も違います。

 持っているカードでステージの対策を考えながらデッキを組むのがとくに好きな僕は「つぎはどんなステージなのかな?」と、ワクワクしながら夢中でプレイすることができました。ボード上での知恵と戦略がカギを握るアクションゲーム(それとも、アクションが重要になるボードゲーム?)『Hand of Fate 2(ハンドオブフェイト2)』。ボードゲームが好きな人にも、アクションゲームが好きな人にもぜひプレイしていただきたい作品です!