『ドラゴンクエスト』シリーズのキャラクターやモンスターたちが登場する対戦デジタルカードゲーム『ドラゴンクエストライバルズ』。2019年5月23日より配信される新カードパック第7弾『光と闇の異聞録』情報と、過日に行われた公式全国大会“勇者杯2019春”リポートをお届け。

熱戦が生んだドラマチックな“勇者杯2019春”の結末

 『ドラゴンクエスト』シリーズのキャラクターやモンスターたちがカードとなり戦う、スマートフォン&PC(Yahoo!ゲーム)、Nintendo Switchで配信中の対戦デジタルカードゲーム、『ドラゴンクエストライバルズ』(以下、『DQR』)。3ヵ月おきに開催され、各弾での頂点に輝くプレイヤーを決める公式全国大会“勇者杯2019春”が2019年5月11日、東京・CIRQ(シルク)新宿にて開催された。

会場には巨大なキングスライムが! ほかにも、歴代優勝者に贈られたトロフィーや『DQR』プレイヤー全員に配られた伝説のカードの実物版、来場者が自由に書ける寄せ書きコーナーなどが用意されていた。

 今大会では“LUIDA'S CAFE(ルイーダの酒場)”出張版や対戦ブース、物販などの出展はなかったが、観覧席が前大会に比べて2倍以上の数に! 巨大スクリーンも2ヵ所に設置され、『DQR』プレイヤーが決勝トーナメントをじっくり観戦できるような構造となっていた。

観覧席は終始満席で、会場は熱気に包まれていた。700人以上の『DQR』プレイヤーが訪れたようで、立ち見で決勝トーナメントを見守る人たちも。

 決勝トーナメントは、オフライン第二次予選を勝ち抜いた7名、そして3月度ランクマッチ“ネクロゴンド杯”で1位になったぴか選手を含めた8人で行われ、準々決勝の第1試合から激戦がくり広げられた。大会の模様を詳しく知りたい人は、こちらの動画(https://youtu.be/7tvCgKV7L24)をご覧いただきたい。

 ここからは、決勝に進んだふたりの選手が、最高の展開でぶつかり合った大興奮の決勝戦をリポートしていこう。

 決勝戦は、オフライン二次予選2位のまいける選手、オフライン二次予選7位のカイト選手との戦いに。ピサロに自信のあるまいける選手、テリーに自信のあるカイト選手だが、1戦目はまさかのピサロどうしの対決に! ふたりとも勇者エイトを加えたデッキなので、いかに早く結婚するかが勝敗を分けると、誰もが思っていたのだが……。

 試合序盤は、両者とも静かな立ち上がりに。お互いベビーパンサーやとげこんぼうなどをドローしたことで、順調にテンションを回しながらヒーロースキルのレベルを上げていく。その後も理想的なドローが続き、ホークブリザードや死への誘いなどでユニットを倒し合いながら、試合は大きく動き出す後半へと突入する。

 7ターン目、ユニットをすべて除去されたまいける選手は、魔力解放と組み合わせて結婚するのか、制限時間ギリギリまで悩んだが、ユニットを展開するという選択を取る。対するカイト選手は、ヘルバオムを出してまいける選手が展開したユニットを除去。ウォールを崩して次ターンに大ダメージを与えられる状況に持ち込み、ターンエンド。まいける選手は結婚する余裕がなくなり、カイト選手のユニット除去に追われてしまう。

 まいける選手は魔女グレイツェルなどを使っていったんは凌ぐものの、カイト選手が展開した2体目のヘルバオムや魔女グレイツェルで押され続ける展開に。シーゴーレムなどで守りを固めるまいける選手だが、カイト選手がくり出したホークブリザードの死亡時効果がシーゴーレムに当たり、ウォールが崩壊。

 さらにドン・モグーラからのコンボで、まいける選手のHPはゼロになり、1戦目はカイト選手が勝利を収めた。試合前は、いかに早く結婚するかが勝敗の分かれ目になるかと思ったが、お互いが結婚せずに盤面の取り合いで勝負が決まるという、予想外の結果となった。

 第2戦目はカイト選手がテリー、まいける選手がゼシカを選択。カイト選手はとげぼうず、さんぞくのサーベル、そしてドローで少年テリーという理想的なカードを手札に加えて、対戦が始まった。勝利への方程式は堅いと思われたが、まいける選手もプチマージにブラッドレディ、ラリホービートルと、序盤から展開しやすいカードが手札に揃う。

 カイト選手はレックスを出し、さんぞくのサーベルで攻撃。ヒーロースキルのレベルを上げつつ、テンションを溜めて少年テリーを展開する。テンションスキルではスラぼうが召喚されるが、まいける選手はロトのヒーローカード“たたかう”で少年テリーを倒し、メラミでスラぼうを除去。

 場にユニットがいなくなってしまったカイト選手は、4ターン目にブルサベージを展開。まいける選手はラリホービートルでブルサベージを眠らせ、つぎのターンの動きを止める作戦に出る。しかし、5ターン目、カイト選手はさらにブルサベージを展開。手札におおありくいがいるので、ブルサベージを残しておくと、まいける選手は大ダメージを受けかねない状況に。

 ブルサベージのHPは6。2体の除去は無理かと思われたが、ブルサベージを攻撃して倒れたプチマージが、特技カードのルカナンを手札に加える。このルカナンを使い、相手に与えるダメージを2倍にしてからのロトの攻撃、ラリホービートルの攻撃で、なんとブルサベージ2体の撃破に成功! ここは勝負の大きな分かれ目となった。

 カイト選手は手札をすべて使い切ってユニットを展開するも、対するまいける選手の手札は潤沢。しかも、焦ることなく制限時間ギリギリまで、あらゆる状況を想定して、落ち着いた動きを見せる。カイト選手は手札がないため、勇者レックスのライデインなどで攻撃し、まいける選手のHPを残り8まで減らして追い込んでいく。

 しかし、まいける選手もシーゴーレム、オルゴ・デミーラを展開してリーダーを攻撃されにくい状況を作って対抗。カイト選手はこの守りを崩しきれず、まいける選手がユニットの攻撃&テンションスキルなどでカイト選手のHPをゼロに。勝負は最終戦へともつれ込んだ。

 優勝が決まる第3試合は、カイト選手がテリー、まいける選手がピサロという組み合わせに。最初の手札はカイト選手はエビルスピリッツ2枚にとげぼうず、まいける選手は魔力解放、とげこんぼうと、お互いが理想的なカードを持った形で試合開始。ただし、試合が長引くほどまいける選手が有利になると思われ、カイト選手は早めに勝負をつけたいところだ。

 カイト選手は低コストカードを順調にドローし、序盤からユニットを多数展開。3ターン終了時にはまいける選手のHPを6奪い、場にもユニットを4体展開させた。

 まいける選手は4ターン目にストーンビーストをドロー。ストーンビーストで守りを固めると思ったが、とげこんぼう、ピサロナイトを召喚するという選択に。中盤を見越して、ストーンビーストを温存する作戦に出たと思われた。

 カイト選手は4ターン目でオルゴ・デミーラをドロー、すかさず場に展開し、まいける選手を追い込んでいく。まいける選手はストーンビーストで守りを固めつつ、HPの低いユニットを除去して食らいつく展開に。

 しかし、カイト選手も2段階目のオルゴ・デミーラ、プチヒーローを出し、さんぞくのサーベルを装備したテリーがリーダーを攻撃して、徐々にピサロの体力を奪っていく。

 カイト選手の勝利が見え始めたかと誰もが思ったそのとき、まいける選手が終焉の波動をドロー! 味方ユニットがテリーを攻撃した後に使い、お互いの盤面をリセットさせることに成功する。

 ユニットがいなくなったため、ライデインが確実にリーダーに当たる状況に。カイト選手はテリー攻撃後にライデインを放ち、ピサロの残りHPを6まで減らす。ここで、まいける選手はドン・モグーラ、ピサロナイトを展開。ユニットを増やして、ライデインがピサロに当たる確率を下げる作戦で凌ぐ。

 カイト選手もドン・モグーラを倒す手段に乏しく、つぎにまいける選手のターンになるとテリーの残りHP14を一気に奪われる危険が高まった。

 ここでカイト選手が選んだ選択は、なんと青い閃光。リーダーの攻撃力を2上げてピサロを攻撃、ピサロの残りHPを4にする。ライデインがピサロに当たれば勝利だが、確実に当たるかどうかはわからない。賭けに出るという選択を選んだのだ。

 そして起きたのは……決勝戦ならではのドラマ! 3分の1の確率をみごとに引き当て、ライデインがピサロにヒット。優勝を決めた一撃は勇者レックスのライデインとなった。

 これまでの勇者杯では、どちらかのドローカード運が悪く、理想的な戦いができなかったという状況もあったが、今大会ではお互いのドローカード運もよく、まさに100%の力を発揮した者どうしがギリギリの勝利を手にするという、すばらしい決勝戦となった。

 表彰式では、カイト選手が“少年テリー”を伝説のカードとして選び、つぎの大会も優勝して2連覇するとコメント。ここに勇者杯2019春は閉幕した。