20歳のお誕生日を20個のトリビアでお祝い!
1998年10月21日に発売されたゲームボーイカラー。多くのプレイヤーの手の中に、色鮮やかな冒険や戦い、ドラマを届けた携帯ゲーム機が、本日(2018年10月11日)、めでたく生誕20周年を迎えました。
本稿では、20周年を記念して、ゲームボーイカラーのハードとソフトに関する20個の豆知識をご紹介します。ゲームファンの皆さんならご存じのものばかりかもしれませんが、この機会に、改めて懐かしの名機の思い出に浸ってみてはいかがでしょうか。
なお記念企画(2)では、ゲームボーイカラー専用ソフトの販売本数TOP10をご紹介しています。ぜひそちらもご覧ください。
まずはハード編!
【トリビア1】
発売時のキャッチコピーは
「カラーがあれば、まいにちたのしい。」、「色のあるよろこび。」
※画像提供:チラシコレクター浅野 稔氏
【トリビア2】
本体の基本カラーバリエーションは6種類、人気1位はクリアパープル
任天堂のホームページによると、当時の人気1位はクリアパープルだった。ちなみに、クリアパープルを本体カラーに提案したのは、当時の任天堂社長・山内溥氏とのこと。
【トリビア3】
液晶で使用できる色は32000色以上だった
ゲームボーイカラーの液晶画面は、32000色以上の使用可能な色数から、最大56色を同時に発色できる仕組みだった。また、省電力化と野外に持ち運んで遊ぶときの見やすさも考えて、バックライトを使用しない発射型TFTカラー液晶が採用されていた。
(C)2001 Nintendo
【トリビア4】
ストラップホールが初めて付いた携帯ゲーム機
当時、携帯電話が若者に普及するとともに、落下防止やアクセサリーとして人気を獲得したストラップ。そのストラップを通す穴が本体左上にあった。
【トリビア5】
モノクロソフトもカラーで遊べた
ゲームボーイカラー以前のゲームボーイソフトで、カラー対応でないものも、色つきで遊ぶことができた。最大10色が自動で配色され、モノクロ画面がカラフルに。色の配色は12パターンあり、本体起動時の“GAME BOY”と表示された画面で、十字ボタンとA、Bの組み合わせて変更できた
(c)1989 Nintendo
(c)1989 Nintendo
【トリビア6】
サイズは小さいようで大きいようで、やっぱり小さかった
じつはゲームボーイカラーのサイズは、初代ゲームボーイから劇的に小さくなったわけではない。寸法の差は、初代ゲームボーイが【高さ148×幅90×奥行き32ミリ】に対してゲームボーイカラーは【高さ133.5×幅78×奥行き27.4ミリ】なので、高さ、幅の差はそれぞれ1センチ強で、奥行きの差は5ミリ程度だった。
一方で重量には大きな違いがあり、初代ゲームボーイは220グラム、ゲームボーイカラーは138グラム。さらに初代ゲームボーイは単3電池4本、ゲームボーイカラーは単3電池2本だったため、単3電池1本を25グラムとすると、初代ゲームボーイは320グラム、ゲームボーイカラーは188グラムと、ほとんど半減したことになる。つまりゲームボーイカラーは、とても軽いゲーム機だったのだ。
ちなみに、ゲームボーイカラーを幼かったころに愛用していた人にとっては大きかったイメージがあるかもしれないが、じつは近年大型化が進んでいるスマートフォンと比較すると、さほど大きな差がなくなってきている。たとえば先日発表されたiPhoneXは、143.6ミリ×70.9ミリ×7.7ミリで、重量は174グラムと、厚みを除けばゲームボーイカラーと大きな差はない。ゲームボーイシリーズは、20年前から“手のひらにピッタリなサイズ”を体現していたのだ。
※ゲームボーイブロスはゲームボーイのカラーバリエーションで、スペックは同様の物
【トリビア7】
電池の持ち時間はゲームボーイファミリーの中で2番目の長さだった
唯一カラー液晶を採用したマシンながら、電池の持ち時間はゲームボーイファミリーの中で堂々の2位。しかも、1位のゲームボーイ(初代)が単3乾電池4本で約35時間なのに対して、単3乾電池2本で約20時間も遊べるため(4本なら約40時間!)、ゲームボーイカラーがゲームボーイファミリーのなかで、いちばん電力コストに秀でたゲームボーイだったと言える。
【ゲームボーイシリーズの電池寿命】(任天堂公式ホームページより)
1位 ゲームボーイ(初代) 約35時間(単3形アルカリ乾電池4本)
2位 ゲームボーイカラー約20時間(単3型アルカリ乾電池2本)
3位 ゲームボーイライト約12時間(単3型アルカリ乾電池2本)(※バックライトOFF時は20時間)
4位 ゲームボーイポケット 約8時間(単4型アルカリ乾電池2本)
【トリビア8】
携帯電話とつなげられた
周辺機器のモバイルGBアダプタを介して、ほかのプレイヤーとの対戦やデータ交換、メーカーからのデータの受信などが行えた。対応ゲームは『モバイルゴルフ』、『ポケットモンスター クリスタルバージョン』、『ゲームボーイウォーズ3』など。
(c)2001 HUDSON SOFT (c)1990 Nintendo
【トリビア9】
本体カラーは6種類だけじゃなかった
人気タイトルや異業種とのコラボによる、限定カラーバージョンも多く発売された。以下は、そのほんの一部。
・サクラ大戦GB 記念バージョン
『サクラ大戦GB』の発売を記念して、『サクラ大戦』をイメージしたピンクの本体が発売された。
・ジャスコオリジナル マリオバージョン
ジャスコ創業30周年を記念して、全国のジャスコで発売された。
・ポケモンセンター 3周年バージョン
『コロコロコミック』で申し込むと、ポケモンセンターで購入できた。
・ダイエーバージョン
福岡ダイエーホークスの日本シリーズ優勝記念セールで発売された。
(C)SEGA (C)MEDIA FACTORY 2000
【トリビア10】
あのゲーム機も同期です
ゲームボーイカラーが発売された1998年には、こんな商品も発売になっていました。
モノクロながら、カメラで遊ぶ楽しさを携帯電話よりも先に提供したゲーム。
歩数計を内蔵した携帯用小型ゲーム機。歩いた歩数でピカチュウと仲よくなる。
(C)1998 Nintendo.(C)1995 Nintendo/Creatures inc./GAME FREAK inc.
バックライトを搭載した液晶を採用。暗い場所でも遊ぶことができた。
SNKが発売した携帯ゲーム機。モノクロだったが、半年後にネオジオポケットカラーが発売された。
セガ(現・セガゲームス)が発売した家庭用ゲーム機。インターネット通信用のアナログモデムを搭載するなど、先進的で高性能なセガらしいマシンだった。