新時代のVRは、渋谷から
2018年10月25日(木)、渋谷のスクランブル交差点前にあるファッションビル“MAGNET by SHIBUYA109“内にVR専用のジョイポリス、“JOYPOLIS VR SHIBUYA”が誕生する。オープンに先駆けて、2018年10月18日に実施されたマスコミ先行体験会の模様をリポート。
“JOYPOLIS VR”は、お台場の東京ジョイポリスなどを運営するCAセガジョイポリス株式会社が手掛けるニューブランドだ。“気軽に最先端”をコンセプトに、VRに特化した施設として今後全国展開していく予定だが、“JOYPOLIS VR SHIBUYA”は、その記念すべき1号店となる。
今回の体験会では、すでに公開されていた『TERMINATOR SALVATION VR』、『THE DOOR』、『TOWER TAG』に加えて、急遽発表された『ギリギリ!高所VR』も含め、計4種のアトラクションを体験することができた。それぞれの概要を、記者のインプレッションとともに紹介していこう。
『TERMINATOR SALVATION VR』大ヒットSF映画『ターミネーター』がVRに
ジャンル:マルチプレイVRガンシューティング
料金:2500円[税込](プレイ映像のデータ料を含む)
プレイ人数:最大4人
プレイ時間:15分
年齢制限:7歳以上かつ身長110センチ以上
日本初上陸となる、大ヒット映画『ターミネーター』を題材にしたマルチプレイガンシューティング。プレイヤーは、最大4人ひと組のチームを組んで、つぎつぎと襲ってくるターミネーターを撃退しながら、ミッション勝利を目指す。
自分自身の顔を3Dスキャンで取り込んで自分のアバターを作成して戦いに臨むシステムや、風や熱などを感じる仕掛けなどが、まさに映画の登場人物のひとりになって戦っているような臨場感を演出。戦いを大いに盛り上げてくれる。プレイ終了後は、戦いの模様をダイジェスト映像にして、事前登録したメールに贈るサービスもあり。
■アトラクションの流れ
[STEP1]手渡されたカードを専用の装置にかざし、名前、ニックネーム、メールアドレス、使用言語などを登録。その後、3Dスキャンで自身の顔を読み込む。(ここで登録したメールアドレスにプレイ後に、ダイジェスト映像が送られるとのこと。)
[STEP2]登録が終わると、4人そろって今回受けるミッションのブリーフィングを受ける。
[STEP3]VRHDSや銃などの装備品を装着。
[STEP4]いざ、戦地へつぎつぎと現れるターミネーターを撃退。途中小道具を使った協力プレイも。
[STEP5]戦闘終了後、戦いのダイジェスト映像をチェック。のちにメールで送られ、その時に4人の中の順位も発表されるとのこと。ちなみに今回体験した戦いのダイジェスト映像として送られてきたのが、下の映像だ。
本作は原作映画に登場した殺人アンドロイド、ターミネーターと戦うのだが、敵のラッシュを撃退していくシンプルなゲーム性のため、原作を知らなくても十分楽しめる作りになっている。そして、戦いが始まるまでの流れも、プレイヤーが気持ちよくVRの世界へ入っていける工夫がいたるところにあるのが印象的だった。
正直なところ、最初は「わざわざ自分の顔をアバターにしなくてもいいのに……」と思ったが、いざプレイが始まると、顔があることで、いっしょに戦う仲間への想いも強くなり、「顔はあったほうがいいな」と感じるようになった。
実際の戦闘は、360度全方向から不規則に現れるターミネーターたちを撃退しながら進むが、終盤では仲間と協力しなえればクリアーできない場面も。ただ、難しい動作を求められるわけではないため、簡単な意思疎通だけでスムーズに行えた。今回は、見ず知らずの3人との協力バトルだったが、6畳ほどのスペースで4人がぶつかることもなく無事に目的を達して、ミッションクリアーに。
ひとりでも楽しめるが、友だちなどと来て、いっしょにワイワイ声を掛け合いながらプレイしたら、さらに盛り上がれそうだ。
『THE DOOR』ふたりの絆が試されるホラー脱出ゲーム
ジャンル:謎解き脱出型VRゲーム
料金:1600円[税込](※2名合計料金)
プレイ人数:2名
プレイ時間:約12分
年齢制限:13歳以上
パートナーとふたりで協力して、薄暗い部屋からの脱出を目指す謎解きアドベンチャー。不気味にたたずむ謎の少女エイミーに誘われる形で、それぞれの部屋に監禁されてしまったプレイヤーたちは、各部屋にあるアイテムと、パートナーとの声によるコミュニケーションを駆使して、ドアの鍵を3つ入手。恐ろしい部屋からの脱出を図る。
今回、記者は“JOYPOLIS VR SHIBUYA”のスタッフさんといっしょに挑むことに。スタッフさんも初プレイとのことで、ふたりとも事前情報がまったくない状態からスタート。唯一空いたドアの横の小さなスペースからアイテムを受け渡したり、「渡した紙の裏見た?」、「人形どこにある?」などと声掛けを重ねるうちに、不思議な一体感を感じられるように。
鍵はふたつだけしかゲットできず、脱出は残念ながら失敗したが、相手とのアイテムや言葉のやり取りを通して、本作ならではのおもしろさを楽しめました。
『TOWER TAG』天空で行うふたり一組のシューティングバトル
ジャンル:ガンシューティング
料金:1000円[税込]
プレイ人数:最大4人(2対2)
プレイ時間:約4分×2セット
年齢制限:7歳以上かつ身長110センチ以上
お台場の東京ジョイポリスや、秋葉原の“SEGA VR AREA AKIHABARA”などにも設置されており、“VR eスポーツ”としてイベントも開催されている、2対2のチームに分かれて戦う対戦型ガンシューティング。空高くそびえ立つ複数のタワーを足場にして行うバトルは、タワーの柱に身を隠したり、ワイヤーを使ってほかのタワーに飛び移ったりしながら、制限時間内での敵撃退数を競う。
記者は本作を初めてプレイしたが、体を上下左右に大きく動かして敵と行う銃撃戦はもちろん、ワイヤーを連続使用して敵の死角に回り込む駆け引きなど、動きがもたらすおもしろさに興奮。熱中するあまり、実際に存在しないタワーの柱に寄りかかってバランスを崩して転んでしまうという失態も!
アトラクションの外に設置されたモニターで、実際に行われている戦いの模様を観戦できる仕掛けも含め、“VR eスポーツ”として人気を得てきているゲームということを実感しました。
『ギリギリ! 高所VR』定番だけど、臨場感半端ないって!
ジャンル:高所体験型VRアトラクション
料金:800円[税込]
プレイ人数:1人
プレイ時間:約5分
年齢制限:7歳以上かつ身長110センチ以上
高層ビルの外壁にあるわずかな足場を使って、ゴールを目指すアトラクション。最後はパイプの上を歩くことに……。
VRといえばコレ、という定番のアクションで、足を外しても落ちないことは分かっているのだが、実際プレイするとその臨場感は抜群。随所にいい意味で意地悪な仕掛けがあったりと、ゴールするときには、記者もけっこう冷や汗かいてました。
渋谷に誕生した最新のVR体験ができるJOYPOLIS VR SHIBUYA。今回紹介したのはオープン時にプレイできる4種類のVRアトラクションだ。今後、新たなアトラクションの追加を随時行うだけでなく、“JOYPOLIS VR”としてそのほかの都市への出店も予定しているとのこと。
記者はひとりでも楽しめたが、やはり協力プレイがメインのコンテンツなので、友だちなどを誘ってみんなで行った方がより楽しめそうだ。ひとりで遊ぶ『ギリギリ! 高所VR』も、友人たちの腰の引けた姿を眺めるという楽しみ方もあるしね! 本施設のオープンは2018年10月25日。気になった人は、渋谷に足を運んでみてはいかがだろうか。
■「JOYPOLIS VR SHIBUYA」施設概要
●公式サイト:http://joypolis-vr.com/shibuya
●所在地:東京都渋谷区神南1-23-10MAGNET by SHIBUYA109 6F
●アクセス:「渋谷」駅直結
●営業時間:10:00~22:00(最終受付21:30)
●料 金:入場無料 各アトラクションにて個別料金あり