タイトー、SNK、ケイブのサウンドクリエイターがトークとライブで激突! タイトーステーション溝の口店1周年記念で開催された“GAME MUSIC BATTLE STAGE!”をリポート

2018年10月14日、タイトーはタイトーステーション 溝の口店にて、“GAME MUSIC BATTLE STAGE! TAITO vs SNK vs CAVE”を開催した。これは、同店舗が10月12日で一周年を迎えた記念イベントのひとつで、同店舗に併設されたアーケードライブバー“MEGARAGE”(メガレイジ)を舞台に、タイトー、SNK、ケイブの3社に所属するサウンドクリエイターたちが共演。トークにライブにてたくさんの来場者を大いに盛り上げた、その模様をリポートする。

 2018年10月14日、タイトーはタイトーステーション 溝の口店にて、“GAME MUSIC BATTLE STAGE! TAITO vs SNK vs CAVE”を開催した。これは、同店舗が10月12日で一周年を迎えた記念イベントのひとつで、同店舗に併設されたアーケードライブバー“MEGARAGE”(メガレイジ)を舞台に、タイトー、SNK、ケイブの3社に所属するサウンドクリエイターたちが共演。トークにライブにてたくさんの来場者を大いに盛り上げた、その模様をリポートする。

MEGARAGEのオープン1周年を記念して行われたこのイベント。太っ腹なことに無料ということもあって大勢の来場者で賑わった。

 イベントはまず出演メンバーが勢揃いしてのトークバトルからスタート。一見繋がりのあまりなさそうな3社のサウンドチームが顔を合わせたこのイベントだが、そもそものきっかけは下田氏がこうしたイベントを開催したいと思っていたところ、ZUNTATA石川氏がSNKの関係者に、ぜんため(岐阜のイベント)で遭遇。そこにメガレイジから1周年記念イベントのオファーが重なったことで一気に企画が進展。話を持ちかけられたSNK、ケイブ両者としても「非常にありがたかった」と快諾をしたことで、実現に至ったそうだ。

ズラリ並んだ3社のサウンドチーム。左から下田 祐氏(ZUNTATA)、北 直樹氏(SNK)、堀内正人氏(SNK)、石川勝久氏(ZUNTATA)、松本大輔氏(ケイブ)、MASAKI氏(ZUNTATA)。

 石川氏は“血で血を洗うバトルトーク”と煽ったものの、実際のところはほがらかムードで進行(笑)。とくに他社の曲でオススメの一曲を披露するテーマでは、曲作りに対するお互いのメーカーへのリスペクトの姿勢が見えて、非常におもしろい結果となった。

SNKがオススメする他2社の楽曲。「ボス曲でこんな静かな曲が! と、“Tranquelizer”には衝撃を受けました」(北氏)。

ケイブ松本氏が選ぶ2曲。「メタルブラックの“Born to free”は、楽曲ももちろんボスが死ぬときの演出まで含めてパーフェクト」(松本氏)。

ZUNTATAが推薦する他2社の曲。「だって“サイコソルジャー”はゲームが歌うんだよ!?」(石川氏)と、世代がわかるセリフで熱弁。

 ほかにも、各人のサウンドクリエイターになるまでの経緯や、「ギター収録をするときは遅延がないよう録音用とモニター用とでラインを分けている」(堀内氏)、「いい曲とは脳汁が出るか」(MASAKI氏)といった楽曲制作へのこだわりなど、貴重な証言が綴られていった。なお、トークパートはアーカイブ動画が視聴可能なので、詳細が気になる人はじっくり視聴してほしい。

最初こそ緊張の面持ちだったものの、そこは同じサウンドクリエイターどうし。トークが進むにつれて話題がはずみ、笑いありマジメありの貴重なコメントが飛び出していった。

【生中継※トークショーのみ】タイトーステーション溝の口店開店1周年記念イベント「GAME MUSIC BATTLE STAGE! TAITO x SNK x CAVE」

 イベントの後半では、それぞれのサウンドチームによるミニライブが披露された。先陣を切っての登場となったのは、SNKサウンドチーム。二本のギターが奏でるハードな音色は、まさにSNKならでは。そんなギターサウンドと和な音を融合させた名曲“ギースにしょうゆ”が最初の一曲だったのは当然と言えるだろう。

SNKらしいヘビーなギターサウンドを轟かせていった堀内氏(左)と北氏(右)。現行のSNKサウンドチームとしてのライブ活動は2回目だとか。

 続いては「SNKは格闘ゲームのイメージが強いと思いますが、それ以外もあるんです」(北氏)ということで披露されたのは、硬派なアクションシューティング『メタルスラッグ』からの選曲。『メタルスラッグ2』から“JUDGMENT”、そしてシリーズを通して聴ける“FINAL ATTACK”がメドレー形式で演奏されると、重厚感あるサウンドが会場に充満していった。

ギターソロを奏でる堀内氏。演奏後には「(曲がハードすぎて)腕パンパン」とコメントし、来場者の笑いを誘う場面も。

 最後は、『THE KING OF FIGHTERS』(以下、『KOF』)シリーズの日本チーム曲としてオナジミの江坂シリーズ(由来はSNK本社所在地)から、『KOF XIV』の“Yappari ESAKA”、そして『KOF ’96』から“ESAKA?”を演奏。堀内氏、北氏による華麗なギターソロが披露されたこともあって、来場者は手拍子を贈って盛り上がっていた。

堀内氏と息の合った演奏で魅せた北氏。両氏は「現在サウンドチームには6人のメンバーがいます。また皆さんとお会いできる機会があったら」と語る場面も。

 2番手に登場したのは、“ケイブ松本大輔 with イケダミノロック”。ケイブの代名詞とも言えるシューティングゲームの楽曲が、松本氏によるキーボードと、イケダ氏によるギターで演奏されていった。最初に披露されたのは、松本氏が作曲を手掛ける『ゴシックは魔法乙女』からボス曲“立塞がる脅威”。ハードなバッキングの上を荘厳なメロディが駆け抜けると、来場者は立ち上がってノリノリに。煽るように松本氏もジャンプをくり返し、一曲目から大盛り上がりとなった。

松本大輔氏(右)と、ゲストギタリストのイケダミノロック氏(左)。イケダ氏は、最近池袋に2号店がオープンした高田馬場ゲーセン・ミカドの店長でもある。

 松本、イケダ氏による軽妙なMC(漫談?)もあって、会場はどんどんとヒートアップ。続いての楽曲も『ゴシックは魔法乙女』からステージBGM“飛翔、戦いの空へ”。しかも、ピアノソロから始まる第8章バージョンで演奏されたのだから、ファンにしてみればたまらないハズ。

ギターソロを奏でるイケダ氏(と後方で跳ね回る松本氏)。イケダ氏は『雷電』シリーズの楽曲を演奏するバンド・HEAVY METAL RAIDENのギタリストとしても活動中だ。

 すでに熱量の上がったミニライブを締めくくったのはアーケードゲーム『むちむちポーク!』メドレー。しかも、ステージ1の“どきどき インザスカイ”を演奏し終えると、松本氏はやおらマイクを握り“むちぽーきゅ!”を熱唱! 本来女性ボーカルによるかわいらしいイメージソングであるこの曲を、ヒゲダルマ(失礼!)な松本氏が熱唱する姿に最初は面食らっていたオーディエンスたちも、曲が進むごとにどんどんとノリノリに。松本氏が客席に飛び込むと、我先に握手を求めるほどに盛り上がっていた。

“むちぽーきゅ!”を熱唱する松本氏。「むっちっち! むっちむち!」のコールがMEGARAGE内に満ちていった。

 ミニライブのトリをつとめたのは、イベントの主催者であるタイトーサウンドチーム・ZUNTATA。キーボード担当の石川氏は、出番前の飛び道具発動に苦笑いを見せつつも、作曲者でもあるMASAKI氏とふたりでスマートフォンゲーム『アリス・ギア・アイギス』から“VANGUARD”を華麗に演奏。すでに出来上がっている来場者は、手拍子を贈りながらリズムに体を委ねていた。

最新のZUNTATA曲と言える『アリス・ギア・アイリス』を石川氏とMASAKI氏のふたりで披露。

 2曲目以降は、ギターの下田氏も加わってCAPTAIN NEO~BOSS SCENE 7と展開する“ダライアスメドレー”、そして『レイフォース』から、MASAKI氏がリアレンジをした“PENETRATION”を演奏。前者はOGR.こと小倉久寛氏、後者はTAMAYOこと河本圭代氏による人気曲とあって、大勢のZUNTATAファンは大いに沸き立っていた。

ギターの下田氏も加わって、オナジミの3ピース編成に。人気曲の演奏に場内が沸き立った。

 そしてラストナンバーは、やっぱりこの曲“DUDDY MULK”。『ニンジャウォーリアーズ』の世界観を表した三味線ソロを石川氏が演奏し終えると、この日一番を思わせる大歓声が場内に響き渡った。これにてすべてのプログラムが終了……のハズだったのだが、来場者からはアンコールを求める鳴り止まぬ手拍子が! その要求に応えてZUNTATAメンバーが再登場すると、前にも増しての拍手と歓声が贈られた。

対バンに負けてなるものかと、熱いライブパフォーマンスをくり広げた。

 「ぶっちゃけやる予定はなかったんですが、『むちむちポーク!』の衝撃がデカくて(笑)」とアンコールを急遽決定したと語る石川氏のマイクを経て、オーラス曲として選ばれたのは“電車で電車でGO!GO!GO!”。MEGARAGEでのZUNTATAライブではすでにオナジミとなった(?)南武線バージョンが演奏されると、オーディエンスも「電車で電車で!」の掛け声を張り上げての大合唱状態に。そんな大盛り上がりのままに、この日のイベントは幕を下ろした。

アンコールの声に応えて“電車で電車でGO!GO!GO!”を披露。下田氏のギターの弦が切れるアクシデントもなんのその、完璧な盛り上がりを作ってイベントを締めた。

最後はこの日出演したサウンドクリエイター全員が集まっての記念撮影。出演者からは「セッションや楽曲をアレンジし合ったりできたら」とのコメントが飛び出したので、次なるサムシングも期待できそう!?