あの世界一有名なゲームキャラクター“マリオ”の双子の弟“ルイージ”が初めて主役を務めた記念すべき作品が、新要素を追加して蘇ります。

 2001年9月14日にニンテンドー ゲームキューブ用ソフト第1弾として発売された『ルイージマンション』が、ニンテンドー3DS用ソフトとしてリメイクされ、2018年11月8日に発売されることになりました。『ルイージマンション』はルイージが主役の、オバケが巣くう不気味な“やしき”で繰り広げるドタバタホラーアクションで、ニンテンドー ゲームキューブ本体と同時発売された作品。ちなみに、続く2作目として『ルイージマンション2』が、ニンテンドー3DSで2013年3月20日に発売されています。

3DS版『ルイージマンション』にはストロボなどの追加要素満載&2Pキャラは謎の存在“グーイージ”!? 最速プレイリポート!_02
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初代『ルイージマンション』のパッケージ。このルイージ初主演作品が、ニンテンドー3DSでリメイクされることに!
こちらは『ルイージマンション2』のパッケージ。
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 ハロウィーンの翌週になる発売日も迫ってきた今回、マリオ(ルイージも!)大好きライターのkikaiが、リメイクされて新しくなった要素を中心に最速プレイリポートをお届けします!

ゲーム概要:オバケ屋敷を探索し、“オバキューム”でオバケ退治

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オバキュームはオバケを退治するための唯一の武器。

 本作は、ルイージを操作して、不気味なやしきで行方不明になった兄のマリオを捜して探索するアクションアドベンチャーです。薄暗いやしきには“オバケ”がいっぱい! そんなオバケたちを、オバケ研究家のオヤ・マー博士から託された掃除機のような発明品“オバキューム”で退治しながら、やしきのすみずみまで探険していくことになるのです。

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 オバケ退治の基本は、ライトを当ててドッキリさせてから吸い込むこと。これ、大事なので覚えておきましょう。オバケが近づいて来たところでパっとライトを当てると、オバケがドッキリして“ドッキリハート”が出現! この瞬間がオバケを吸い込めるチャンス。オバキュームで吸引して、オバケの上に表示される数字が0になれば、吸引完了となります。吸い込む際の、「シュポンッ」という音がたまらなく気持ちいい!

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吸引中はオバケも激しく抵抗するので、オバケが逃げる方向と反対にスライドパッドを引いて逃がさないようにしましょう。うまく一気に吸い込めれば、たくさんゴールドが手に入るといった、いいことがあります。

 しかし、オバケたちもそう簡単に吸い込まれてくれるわけではありません。中にはなかなかドッキリしないオバケもいます。まわりのしかけを利用したり、オバケの攻撃を反撃したり……、いかにしてドッキリさせるのか考えるのも、本作のおもしろさです。

 そんな『ルイージマンション』ですが、ニンテンドー3DS版ではいくつもの新しい追加要素が加わっていました。では、さっそく新要素を見ていきましょう!

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追加された新要素をチェック!

“ストロボ”など、『ルイージマンション2』の操作も搭載

 ライトには通常のタイプに加え、新たに“ストロボタイプ”が選べるようになっています。“ストロボタイプ”は溜めて一気に発光することで広範囲を照らせるライト。『ルイージマンション2』で登場したタイプです。

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追加されたストロボ。オプションで従来の操作と切り換えが可能。

 そして、オリジナル版にもあったオヤ・マー博士の発明品である“ゲームボーイ・ホラー”。使用することでルイージ視点になり、この装置を通してやしきやオバケなどの気になる部分を“サーチ”できるほか、オヤ・マー博士と通信したりと、その機能は多岐にわたります。これもやしきを探索する上で必要不可欠なアイテム。

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 このゲームボーイ・ホラーの機能が、ニンテンドー3DSに合わせてパワーアップ。探索中には、つねにゲームボーイ・ホラーが下画面に表示されるようになりました。ニンテンドー3DS版では、ゴールドやアイテムなどの持ち物や、やしきのマップ、はたまた捕獲したオバケの情報まで、3種類の情報をいつでも切り換えて表示できるわけです。これも、2画面あるニンテンドー3DSならではの新要素ですね。つねに表示できるので、探索する際はかなり便利でした。なお、マップやオバケの情報は、タッチすることでさらに詳しい内容を閲覧できました。

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 このゲームボーイ・ホラーの操作も、新たにニンテンドー3DSのジャイロ機能に対応しており、本体をかざすことで視点を変更できるように。これがすごく快適でした。

 ちなみに、ゲームボーイ・ホラーで置物やオバケをチェックすると、ルイージの心の声が表示されます。このつぶやきからは、攻略のヒントになるような情報がわかることも。一見地味なルイージのひとことですが、これがとてもおもしろい! なにげない部分をサーチしたときのセリフに、思わずクスっとしていまうことも。彼の意外な一面がわかったりもするので、あちこちチェックしたくなります。

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ルイージのつぶやき。

オヤ・マー博士のラボもパワーアップ! ボスオバケとの再戦機能も

 舞台となるやしきはとてもひろ~い場所。いくつかのエリアに分かれており、どこかで待ち受ける凶悪なボスオバケを倒せばエリア終了となります。各エリアの探索が一段落するたびに、ルイージはいったんオヤ・マー博士のラボに戻り、博士が発明した“オバケ絵になるマシーン”を使って捕らえたオバケを絵にしていきます。

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つぎつぎと絵になっていくオバケたち。
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 オバケの絵にはそれぞれグレードが3種類あり、うまくオバケを捕獲するほど、絵や額縁が銅~銀~金へと豪華になっていきます。華麗な“オバキューム”さばきで金(最上級ランク)の額を目指したいですね。金を狙ったけれど、うまく捕獲できなかった……という場合もありますが、そんなときにうれしいのが本作の新機能です。

 なんと、“ギャラリー”に飾られたオバケの絵をチェックすることで、ボスと再戦できる新モード“ボスリトライ”が遊べるように! ボスと再戦して、よりうまく捕獲することで額をランクアップできます。“やしき”の探索中にうまく捕獲できなかった場合も、いちからエリア探索をやり直すことなく、高ランクの額を目指してすぐに再挑戦できます。これはうれしい! クリアータイムなども記録されるので、やり込みの楽しさもさらにアップしていました。携帯機なので、つい遊び続けてしまいました。

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金の額を取れば、銅や銀の額も見られるようになります。
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オバケの絵が飾られていくギャラリー。
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捕獲したオバケはプロフィールも見られます。オバケたちの情報から、かつてやしきでどんな暮らしをしていたのか想像するのも楽しいですよ。
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オヤ・マー博士のラボは、冒険の拠点とも言える場所。ここからやしきへと向かうほか、“トレーニング”をしたり“ギャラリー”にも行けます。

新たに“じっせき”機能が搭載!

 “ギャラリー”内には、ニンテンドー ゲームキューブ版にはなかった台座のようなものが、ひっそりと置かれていました。これをチェックしてみると……なんと、“じっせきリスト”なるものが確認できました。このリストには“ヤプーラバー”や“オバキュームビギナー”といった、特定のオバケを一定数捕獲することで達成するじっせきなど、さまざまな条件のものがズラリ。すべて達成すると、この台座に何かが飾られるのでしょうか? 気になる……!

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amiiboでスイスイ探索!?

 また、4種類のamiiboに対応しており、読み込むと便利な効果があります。マリオのamiiboを読み込むと、やしきに出てくる“どくキノコ”が“スーパーキノコ”(体力回復アイテム)に変化するようになります。キノピオのamiiboは、やしき内でセーブを担当するキノピオに話しかけると、セーブのほかに体力を回復してもらえるように。そして、テレサのamiiboでは、やしき内に隠れたテレサの場所を、最大3匹まで表示してくれます! そして忘れてはならないルイージのamiiboにも、もちろん対応。読み込むことで、体力が無くなって倒れたときに一度だけ復活できるようになります。さらに、リッチヤプー(ボーナスキャラ)の場所もわかるようになるという、ハイスコアを目指すプレイヤーにはうれしい効果が。

 いずれもかなり冒険に役立つ効果ばかりなので、困ったときには利用してみるのもいいかもしれません。amiiboは、探索に出る前にオヤ・マー博士のラボで読み込むことができました。

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マリオと言ったらキノコ!
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キノピオのサポートが手厚く!?
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テレサ捜しもラクになりそう。
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ルイージのamiiboでは、『ルイージマンション2』に登場した“オバ犬”が助けてくれました!

グーイージとふたりで探索できる!

 ここまで見てきただけでも、かなり体感的に新鮮な感覚で遊べたニンテンドー3DS版の『ルイージマンション』。ですが、本作ではさらに大きな追加要素として、新たにふたり同時プレイが可能になりました!

 2P用のキャラクターになるのは、全身が緑色のちょっと変わったキャラクター。このキャラクターは“グーイージ”と呼ばれる謎の存在なのです。まだ詳細は明かせませんが、本体を持ち寄ってローカル通信によるふたり同時のマルチプレイで屋敷を探索できます。不気味なやしきの冒険も、ふたりで遊べば心強さも2倍!? やしきに隠されたお宝を探すのも、強力なボスオバケに挑むのもふたり分の力で行えてしまうのです。なお、ダウンロードプレイ(ソフト1本でふたりでプレイ)でも“ボスリトライ”と“トレーニング”が遊べます。

 じつはこのマルチプレイがかなりおもしろかったのですが、この部分については、また後日詳しく紹介したいと思います。

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 本作をプレイしてみた感想としては、新モードや、やり込み要素の追加で、かなり新鮮な感覚で遊べて正直驚かされました。1作目を何度も遊んで、やしきを探索し尽くしたつもりでいた筆者ですが、「つぎの部屋には何が待ち受けているんだろう…! 」というワクワク感と恐怖感が17年越しで蘇ったほど。さらに、ニンテンドー3DSの立体視にも対応したことで、やしきの存在感がより感じられるようになり、気づけば没入して遊んでしまっていました。

 2019年にはNintendo Switchで『ルイージマンション3(仮称)』も発売予定と発表があっただけに、まだシリーズを遊んだことない! という人にはとくにオススメです。