“ファミキャリ!会社探訪”第65回はアカツキ福岡
ファミ通ドットコム内にある、ゲーム業界専門の求人サイト“ファミキャリ!”。その“ファミキャリ!”が、ゲーム業界の最前線で活躍している、各ゲームメーカーの経営陣やクリエイターの方々からお話をうかがうこのコーナー。今回はアカツキ福岡を訪問した。
本コーナーにも2回登場していただいたことのあるアカツキが、2017年3月に開設した福岡オフィス。約1年後の2018年3月22日より、新たに(株)アカツキ福岡としてスタートを切った。モバイルゲーム事業を推進するとともに、“カスタマー・サポート(CS)”ならぬ“カスタマー・エクスペリエンス(CX)”のクオリティー向上に注力。“世界をカラフルに輝かせよう”という、アカツキのミッションはそのままに、福岡から事業を展開していく。今回は、代表取締役CEOの坪岡章仁氏、人事部人事担当の山本千秋氏に、生まれたばかりのアカツキ福岡について話を聞いた。
坪岡 章仁(つぼおか あきひと)
アカツキ福岡
代表取締役CEO
山本 千秋(やまもと ちあき)
アカツキ福岡
人事部 人事担当
カスタマーエクスペリエンス(CX)の充実を目指して、福岡に新オフィスを設立
――最初におふたりの経歴から教えてください。ゲーム業界を志したきっかけや、現在に至るまでの経緯について、また、現在の業務内容についても簡単にお答えください。
坪岡学生のころは、テレビ局でバラエティー番組の制作に携わるなど、以前からずっとエンターテインメントが好きでした。いざ就職する際に、どの業界に飛び込むのがいいのだろうかと考え、ちょうどソーシャルゲーム業界がとても伸びている状態だったので、その伸びている市場で、自分が裁量権を持ち、エンターテインメントでかつクリエイティブにいろいろなことに携われればと思いました。ゲームは、もっともエンターテインメントの要素が詰まっているので、ゲーム業界を選びました。最初に某社に入り、アカツキに転職してから4年半ほどになります。
山本私はクリエイターではないので、ふつうの話になっちゃいますけど……(笑)。新卒である会社に入社し、4年ほど経過したのち、2017年4月にアカツキに転職しました。前職は、某金融系のコールセンターで顧客対応をしていました。
――それは東京で、ですか?
山本いえ、福岡になります。出身は鹿児島で、大学から福岡に出て、そのまま福岡で就職しました。アカツキに応募したきっかけは、エージェントによる紹介でした。会社の立ち上げや人と関わるような仕事をしたいと思い応募しました。そのため、ゲームは好きでしたが、アカツキという社名は知りませんでした。現在は人事担当として、応募してから入社に至るまでの一連の業務を担当しています。
――ちなみに、坪岡さんは福岡とはどんな関わりが?
坪岡まったくございません(笑)。
――(笑)。では、どうして福岡に来ることになったのでしょうか?
坪岡もともと上司に「新しいチャレンジをしたい」と伝えていました。そこで提示された選択肢のひとつに、福岡オフィスの開設がありました。なぜ福岡での仕事を選んだかというと、福岡という街に可能性を感じていると同時に、新しく1から環境を作って自分で切り拓いていくことにワクワクし、高揚感を覚えたからです。もうひとつは“カスタマー・エクスペリエンス(CX)”、つまり顧客対応を充実させていくことが重要だと思っていて、それを福岡でやることに意義があると感じました。
――そもそもアカツキが福岡に事務所を開設することになった理由は?
坪岡東京だけでは人材の確保が難しくなってきたことに加え、全国に拠点を分散していかないと何かあったときにリスクが高いという2点から、東京とは別にオフィスを作ることになりました。なかでも福岡市は企業誘致に力を入れており、受け入れ体制が整っていましたし、コンパクトシティー福岡の利便性や人柄のよさ・人材の質が高かったこと、さらにエンターテインメントに対する土壌があり、今後も伸びる可能性があることも理由として挙げられます。
――なるほど。
坪岡そして2020年以降、福岡は若者の人口が増える数少ない街であり、街に対する可能性も感じました。弊社の共同創業者ふたり(代表取締役CEO・塩田元規氏と取締役COO・香田哲朗氏)のあいだでは、4年ほど前から注目していたそうです。