2018年9月1日(土)~9月9日(日)のあいだ、東京都・六本木ヒルズにて“EVs+cafe”が開催中。EVs(イーブイズ)とは、11月16日発売予定の最新作『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』で、あのピカチュウと並んでパッケージポケモンとなったイーブイと、その進化形たち8匹の総称だ。
そんな9匹のイーブイズにスポットライトを当てた作品を、杉森建氏、ヒグチユウコ氏ら9組のクリエイターたちがそれぞれ作成。作品の一斉展示も行われている。
また、9組のクリエイターたちそれぞれのイーブイズへの思いや、イーブイ誕生秘話が語られた鼎談の様子が収録されている書籍“EVs”を始め、各クリエイターの作品をもとにしたグッズも販売される。
店舗奥にあるカフェスペースではイーブイズをイメージした豆乳ソフトクリームを販売。イーブイズそれぞれのカラーにちなんだソースがかけられており、ファンなら思わず味ではなく好きなイーブイズの名前で注文してしまうかも?
本記事では、オープン前日に行われた関係者向け内覧会の様子をお届け。これから足を運ばれる皆さんの参考になれば幸いだ。
1匹になんて決められない! ぜんぶ食べたい!
さっそくソフトクリームから紹介しよう。メニューはイーブイ(プレーン)、シャワーズ(ヨーグルト)、サンダース(マンゴー)、ブースター(キャラメル)、エーフィ(ブルーベリー)、ブラッキー(黒ゴマ)、リーフィア(抹茶)、グレイシア(アロエ)、ニンフィア(ピーチ&ザクロ)の9種類。
特別に試食させていただけたのだが、これがもうどれを食べるのかで永遠に悩めた。そもそも『ポケットモンスター』シリーズで最初のポケモンを3匹から選ぶのですら悩むのに9匹もいたら決められないに決まっている! しかもエーフィとブラッキーや、リーフィアとグレイシアのように、ペアで好きなイーブイズがいてさらに困る。
ひとりで取材に来た記者からひとつアドバイス。「お友達や恋人などといっしょに来れば決めやすく、インスタ映えもしますよ!」
やわらかな味わいの豆乳ソフトにはグラノーラがふりかけられており、ザクザクとした食感がいいアクセントになっている。また、カップの底にも細かく砕いたグラノーラが敷き詰められていて、さらなる食感の変化を楽しめる。ボリュームたっぷりなソフトクリームなのだが、食感の変化があるおかげで最後まで飽きることなく食べられた。
ソフトクリームにはタニタカフェ監修のオーガニック豆乳を使用。食物繊維たっぷりのグラノーラもたくさん入っているので、健康面が気になる方にもおすすめ。見た目がかわいいのは当然として、それだけに特化せず、味や食感、そして健康面まで気を使うのがタニタカフェとしてのこだわりだそうだ。
“9組9色”の世界観! 必ず9回足がとまる企画展。
ここからは、各クリエイターたちによる9種類の作品を一気にご紹介。
※展示順での掲載です
かわいくてあたたかい、ノスタルジックイーブイ
福田利之氏(イラストレーター)
スピッツのアルバム『さざなみCD』のジャケット、江國香織の『やわらかなレタス』装画、五木寛之『犬も歩けば』連載の挿絵など担当。ほぼ日刊イトイ新聞にて『ホーム&ロック』の連載を持ち、テキスタイルブランド“十布”なども手がける。絵本、作品集など著書も多数。
見ているだけで気持ちがホッとする脱力系イーブイ
コンドウアキ氏(キャラクターデザイナー)
1997年、文具会社入社。リラックマの原案などを手がける。現在はフリーランスでキャラクター作成、イラストやエッセイ、漫画などを描く。
彼の手によってイーブイのストーリーは始まった
杉森建氏(株式会社ゲームフリーク常務取締役)
『ポケモン』が生まれる瞬間からそのグラフィックを見続けてきた杉森建氏によるイーブイと、その進化形の初期アートボード。線画と、それを着色して描かれたイラストは親しみと躍動感に溢れ動き回るイーブイたちの瞬間を切り取ったようだ。いまに通じるイーブイの歴史は、ここから始まった。
ファンタジックな絵本の世界にイーブイたちがやってきた
ヒグチユウコ氏(画家/絵本作家)
ファッションブランドや画材メーカー等、様々な企業とのコラボを展開している。近作は絵本『いらないねこ』、アートワーク『バベル』など、多数の著書を出版している。
いっしょにいるのはスキウサギではなくイーブイで……
キューライス氏(漫画家/イラストレーター/アニメーター)
紙媒体とwebで連載を持ち、『ネコノヒー』、『チベットスナギツネの砂岡さん』、『スキウサギ』、『チャー子』など複数の漫画書籍を出している。
イーブイたちに向けられたアートディレクターのまなざし
佐野研二郎氏(アートディレクター)
MR_DESIGN代表。新しい地図、AMAZON“オーディブル”、サントリー“天然水”、“ヨーグリーナ”、“グリーンダカラ”、ミツカン“とろっ豆”、OHAYO“ぜいたく果実”、GINZA SIX、宇多田ヒカルのアートワークなど。
イーブイたちのエレメントが詰まったカラフルクロック
BEAMS
今回のプロジェクトは、プロダクトを担当する古屋雄一氏とデザインを担当する水尾旅人氏の2名を中心におこなわれた。過去のコラボレーションでは等身大等重量ピカチュウをはじめ腕時計、バッグ、TシャツなどのプロダクトからポケモンEXPO、カード世界大会ジャッジユニフォームなど多岐にわたる。
スイーツアーティストがシャワーズをおいしく表現
KUNIKA氏(スイーツアーティスト)
主に展示用のシュガーケーキ、アイシングクッキー、オブジェ製作を手がける。独自の感性でスイーツとアートを融合した世界観を表現し、新たなジャンルを広げている。現在書籍は4冊出版されている。
“ニッポン画”の提唱者が描く、伝統と現在とイーブイたち
山本太郎氏(画家)
京都造形芸術大学美術工芸学科准教授。古典絵画を現代の視点で再構成した“ニッポン画”を提唱。“マリオ&ルイージ図屏風”など、その独特な感性から国内外問わず注目を集めている。
クリエイターごとにまったく色の異なる9つの作品。これらのイラストを使用したTシャツやタオルなどのグッズも販売されている。
9組のクリエイターそれぞれの『ポケモン』の思い出やイーブイズへの思いが語られている書籍も販売中だ。書籍にはさらに歴代『ポケットモンスター』シリーズでのイーブイズの図鑑説明が写真とともにまとめられているほか、『ポケットモンスター 赤・緑』でグラフィックデザイナーを務めた藤原基史氏、にしだあつこ氏と杉森建氏による豪華すぎる鼎談も収録。イーブイ誕生秘話やイーブイに託された思いなど、ここでしか聞けない話が盛りだくさんだ。
かわいいイーブイズに360度囲まれた素敵空間“EVs+cafe”はイーブイズの“9”にちなんで9月9日までの9日間の開催となっている。特別に予約などは必要なくフリー入場制となっているので、ぜひいちど足を運んでいただきたい。イーブイズが好きな方はもちろん、ポケモンが好きな方なら必ず笑顔になれるはずだ。
開催概要
タイトル:EVs+cafe
開催期間:2018年9月1日(土)~9日(日)
各日午前11時~午後9時 ※午後8時30分入場締切り
入場料:無料
※混雑時など、状況により入場制限が行われる可能性があります。
実施場所:六本木ヒルズ ヒルズカフェ/スペース
〒106-6108 東京都港区六本木6-10-1
MAP(https://goo.gl/maps/DZ3RKurCiup)