“世界と自分をワクワクさせろ”KLabGamesの技術基盤を支えるKLab・福岡事業所を訪問!【ファミキャリ!会社訪問(64)】_06

“ファミキャリ!会社探訪”第64回はKLab・福岡事業所!

 ファミ通ドットコム内にある、ゲーム業界専門の求人サイト“ファミキャリ!”。その“ファミキャリ!”が、ゲーム業界の最前線で活躍している、各ゲームメーカーの経営陣やクリエイターの方々からお話をうかがうこのコーナー。第64回となる今回はKLab・福岡事業所!
 2000年の創業以来、もともとはさまざまな技術を生み出し、提供してきたKLab。また、スマホ向けの完全オリジナルのオンラインRPG『禍つヴァールハイト』を発表し、注目を集めている。今回は、全国各地に事業所をかまえるKLabにおいて、共通基盤など、とくに技術系に特化したサービスを提供している福岡事業所の拠点長を務めている田中英史氏に話を聞いた。

産学間連携のための“飯塚ラボ”が、技術部門を支える福岡事業所に

“世界と自分をワクワクさせろ”KLabGamesの技術基盤を支えるKLab・福岡事業所を訪問!【ファミキャリ!会社訪問(64)】_02
KLab株式会社
スタジオマネジメント部 共通基盤グループ
グループリーダー
田中 英史氏

――最初に田中さんの経歴から教えてください。ゲーム業界を志したきっかけや、現在に至るまでの経緯について、また、現在の業務内容についても簡単にお答えください。
田中英史氏(以下、田中) 私は鹿児島出身で、大学入学時から福岡に住んでいます。KLabには2002年に入社しました。KLabはもともとSI(システムインテグレーション)事業、一般企業のサービスを作っていて、私もそういった業務を担当してきました。2009年くらいからゲーム事業へと進出したのですが、2012年にゲーム事業をメインにすることになり、私もゲーム事業を担当することになりました。入社したころは、福岡県の飯塚に事務所があり、2007年に福岡市へと移転してきました。

――いまの具体的な業務はどんなものなのですか?
田中 ポジションとしては、福岡事業所の拠点代表になります。福岡事業所全体のマネージメントが業務になっています。福岡での採用全般、他社様とのやり取りの際の窓口もさせていただいています。

――田中さんは採用も担当されているとのことですが、福岡で独自で採用しているのですか?
田中 福岡事業所における採用の計画があり、その計画に沿って採用を進めています。人事部は本社になるため、そちらと連携しながら進めることになりますが、面接は福岡で行っています。

――そもそもKLabが九州に事業所を置いた理由は?
田中 福岡県飯塚市に九州工業大があり、産学間連携をするために、2002年に大学の近くに事務所を構えました。当時は“九州飯塚ラボ”と言っていて、私も大学生のときにアルバイトでラボに参加していましたが、2007年に事業の拡大を目的として、博多に移転しました。当時は、ゲーム開発ではなく、おもに技術研究やサービスを作っていました。

――2007年に福岡に移転したのは、どういった意図があったのでしょうか?
田中 福岡事業所でも、ひとつのサービスを立ち上げることがミッションで、とある携帯キャリアのポータルサイトを作っていました。そういった業務をしてきたのですが、2009年から少しずつゲームの開発機会が増えていきました。

――KLabにおける、福岡事業所の役割はどのようなものですか?
田中 事業所のメンバーのうち、約半数が技術職ですね。最近、カスタマーサポートが立ち上がり、少し違う職種のスタッフも増えましたが、それまでは9割近くが技術系のスタッフでした。社内のプロジェクトを横断的に支える役割として、実装基盤の構築、サーバインフラなど、ゲーム本体の部分の開発機会は少ないですが、各タイトルを開発、運用する際に必要不可欠となるさまざまなシーンに関わっています。

――ちなみにスタッフは、福岡出身の方が多いのですか?
田中 福岡出身者がとくに多いというわけではありません。県外出身者とか、大学から福岡に来たとか。ただ最近はUターンの方も多いです。

――所属しているスタッフには、どのような特徴がありますか?
田中 福岡には、何か困ったことがあると、みんなで協力するという文化が特徴としてあります。先日、初の取り組みとして“KLab 福岡 Meetup”という勉強会を開催したのですが、そのときもそれぞれが自分の業務を抱えながらも、勉強会の準備も手伝ってくれ、無事開催することができました。声をかければ、みんなが協力してくれるよさがあります。

――福岡事業所の雰囲気はどのような感じですか?
田中 KLabでは、全般的にサークル活動が盛んです、福岡事業所にはコーヒーが好きなスタッフが非常に多く、“福岡豆茶葉研究会”なるサークルがあります。会社から活動補助費が出るので、いいコーヒー豆を買ったり、豆を挽く機械を一式揃えたり。毎日夕方になると、コーヒーを楽しむ時間が始まります(笑)。部活動として、みんなで「この豆は酸味が強いね」などと話しています。業務だけでなく、サークルを通じてスタッフの交流をもつことで、業務では話せないような会話も飛び出し、コミュニケーションが取りやすくなります。仕事ばかりでなく、そういった活動をすることでメリハリもでき、充実しています。