Ondrej Svadlena氏が開発中のオープンワールド方式のホラードライビングアドベンチャーゲーム『Beware』のPC版デモがインディーゲームのコミュニティサイト“Indie DB”で公開中だ。

霧立ち込める夜道を鈍く切り裂く後続車のヘッドライト。“何者か”が追ってくる……。ホラードライビングアドベンチャー『Beware』のデモが公開中_01
プレイヤーを追ってくる謎の車。最初は核心を持てないが、彼らが車間を詰めてぶつかってきた時に、嫌な予感が正しかったことを知る。

 同氏は、旧チェコスロバキアで生まれ育つも一家でカナダに亡命し、ドイツやベルギーなどを転々とした後に民主化後のチェコに帰還し、CGアニメーション作家となった異色の経歴を持つ人物。現在は本作『Beware』の開発を行っている。

 ゲームは運転要素を主軸に据えており、プレイヤーはオープンワールドの世界をドライブしながら一体を探索し、謎を解いていくという内容になる模様。

 デモではミッションのひとつが隠されているほか、敵対する何かの車に追われるという体験が含まれている(この“何か”に見つからないようにするステルス要素もゲームの一部らしい)。

霧立ち込める夜道を鈍く切り裂く後続車のヘッドライト。“何者か”が追ってくる……。ホラードライビングアドベンチャー『Beware』のデモが公開中_02
尾行車を撒かずに停車すると、車から黒い男のようなモヤのような何かが降りてきて、ドライバーを襲撃する。

 デモを遊んでみると、もともと不穏な雰囲気が漂うCGアニメ作品を手掛けてきた監督ということもあって、ムードは抜群。最初は霧の彼方にちらちら見えていただけの後続車のライトがみるみる近付いてくるだけで、ヤバい感じがビンビン伝わってくる。

 なお、まだ開発初期ということでプログラムの最適化も行われておらず、なかなか重い。スペックが足りていてもスタート画面でプレイを押してからデモ本編が開始されるまで「これプログラムが落ちたか?」と思うほど時間がかかったりもするので気長に待とう。ちなみに最初は1280×720ピクセルの解像度で起動してみることが推奨されている。

 気になるリリース時期等だが、商用配布が停止されたドライビングゲーム用ミドルウェアCarXを使っていたりもするので、製品としての完成までちょっと時間がかかりそう。情報やデモのアップデートはクリエイター支援サイトPatreonを中心に行っていくようなので、デモが気に入った人はPatreonで月5ドル相当以上の支援を行ってパトロンになるか、同氏の公式Twitterアカウントをフォローしておくといいのではないだろうか。