東京・葛西にあるゲーム専門店“ゲームズマーヤ”が、2018年4月8日をもって閉店することになった(詳細はこちら)。ゲーム業界関係者からも閉店を惜しむ多くの声が聞こえてくるが、ファミ通ドットコムでは秋谷久子店長に現在の心境を聞いてきた。

日本一有名なゲーム専門店“ゲームズマーヤ”が4月8日に閉店……35年の歴史に幕_01
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店内には、メーカーや来店したお客さんからのお花も。
特別コーナーとして、バーチャルボーイを展示!(見るだけ)
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レジの後ろには、有名クリエイターのサイン色紙がズラリ。
河野氏と盛田氏という、新旧SIEプレジデントのサイン入りPS4!
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秋谷久子店長

 今回の閉店は、秋谷店長が昨年8月に倒れるなど、ご本人の体調がすぐれないことによるもの。医師からは、以前より仕事を辞めるようにアドバイスされてきたが、今年に入って担当医から「辞める日は決まった?」と聞かれ、「さすがに腹をくくりました」と振り返る。だが、店長にはどうしても見届けたいタイトルがあった。それは、シリーズ当初から応援し続けてきた『モンスターハンター:ワールド』。「これだけは譲れないと、担当医にゲームの魅力をアピールしました(笑)」と秋谷店長。「ゲームショップでいちばん重要なことは、ゲームソフトの目利き」と語る秋谷店長。その“目利き”の中心にあったのは、ショップを訪れるお客様の声。今回の報を受け、ゲームファンが全国各地からお店に来てくれたと話し、「発表して反響の大きさに驚きました。お客様がこんなに思っていてくれたのか、と本当に感謝しかないです。九州など、遠方からわざわざ来店してくれたり、家族で来てくれたり……」と振り返る。

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 「最初は何もわからなかったけど、お客様にいろいろなことを教わり、ゲームメーカーの方に育ててもらいました」という秋谷店長に今後について聞くと、「閉店しても、何らかの形でゲームには携わりたいという思いは持っていますが、仕事にすると、またストレスが……(笑)。主人や家族に迷惑を掛けてきたので、これからの時間は家族のために使いたい。当分はゆっくりしたいですね」とのこと。「閉店の経験がないので、最終日(4月8日)はどんな感じになるのか、想像がつかないんですよ」と秋谷店長。最後にゲームクリエイターに対し、「自分がおもしろいと思ったことを貫いてほしい。エンターテインメントを作っているのならば、そういった気概を持ってがんばらないとお客さんに刺さりません。しっかりした信念を持って取り組まないとダメ!」と“秋谷節”でアドバイスしてくれた。

 4月8日、惜しまれつつも閉店を迎えるゲームズマーヤ。近所の人はもちろん、興味のあるゲームファンはこの機会にぜひショップを訪れてほしい。また、3月29日発売の週刊ファミ通でも特集記事を掲載するので、そちらもお楽しみに!