ここが変わった! 『戦場のヴァルキュリア4』
2018年3月21日に、プレイステーション4版が発売される『戦場のヴァルキュリア4』。カウントダウン企画2回目は、本作からの新要素をピックアップ。各要素の解説に加え、これらの要素で戦いがどう変わるのか、実際にプレイした感想を交えてお届けする。
新兵科、新システムの導入で戦闘が変わる!
本作は、初代『戦場のヴァルキュリア』のバトルシステムを継承しつつも、本作からの新要素や『2』、『3』で好評だった要素が追加されており、正統進化したバトルシステムと言える。まずは『4』のバトルに追加された新要素をチェックしていこう。
・擲弾兵
戦闘面でもっとも大きく変わった点は、新兵科で擲弾兵が加わったことだろう。擲弾兵は、擲弾砲を使う兵科で、遠距離から山なりの弾道で攻撃。相手の位置さえ分かっていれば、直接姿が見えない位置からでも狙える。対人が高い擲弾砲と、対甲が高い擲弾砲を持たせた2タイプの擲弾兵を用意することで、前線の兵科の行く手を阻む厄介な敵やギミックの排除を擲弾兵に任せられるようになる。これまでは、遠距離から敵を狙う際は、対人だと狙撃兵、対甲だと対戦車兵を使っていたが、『4』にはこういった状況で、擲弾兵を使うという選択もあるのだ。狙撃兵や対戦車兵のほうが攻撃力自体は高いし、マップによっては擲弾兵が使いにくいという状況もあるため、完全に取って換わることはないのだが、どちらも使える場合、「擲弾兵を使ったほうが便利」と感じることが多くなるはずだ。
擲弾兵によって戦いかたが変化するのは、敵軍も同様だ。これまでは、遠距離からの迎撃はなかったが、擲弾兵は認識している敵に対して迎撃を行う。そのため、敵に視認されている場合、見えないところにいる敵の擲弾兵から迎撃が飛んでくる場合もある。擲弾は弾速が遅いため、走っていれば当たる危険は低い。とは言え、運悪く当たってしまった場合は、かなり深刻なダメージを受けてしまう。敵の擲弾兵が複数いる場合は、さらに危険度がアップする。敵側の擲弾兵の位置は早めに特定して、優先的に排除することになるだろう。


・シップオーダー
雪上巡洋艦が使用できる段階になると、クロードが艦の機能を利用したオーダーを使えるようになる。通常のオーダーのバリエーション違いのようなものだが、演出がカッコいい。


・ブレイブ
キャラクターが敵の攻撃で瀕死になった際に発動する場合がある新要素で、“立ち上がる”か“仲間に託す”かを選べるというもの。“立ち上がる”は、瀕死状態になる前に、一定時間無敵で移動して行動(敵フェイズ時は反撃)でき、“託す”は一番近い仲間の能力を上昇させ、CPを1回復する。発動すればかなり有利になるが、狙って出せるというものでもないので、オマケ的な要素として考えておくといい。ただし、両方に専用のボイス付きのセリフが用意されているので、好きなキャラクターなら、ひと通り確認しておきたいところだ。


さまざまな新兵器やギミックも登場!
バトルシステムの進化だけでなく、敵兵器やマップのギミックにも新しいものが登場。ここでは中盤までの新兵器やギミックを紹介。対応するマップが限られるものもあるが、対応を間違えると大変なことになる。特殊なギミックはミッション中にチュートリアルが出るので、指示を確認して、しっかり対策しよう。
・トーチカ
周囲を壁で囲った小屋のようなもの。近づくと、激しい迎撃を受ける。機銃の強化版といったところで、歩兵に対してはかなりの脅威となるため、擲弾兵と同様、早めに対処したい敵戦力だ。正面からの攻撃に強く、破壊するのは手間だ。トーチカの周囲または背後に隠されているラグナイトボックスを攻撃すれば、一撃で破壊できる。急造トーチカに関しては擲弾兵で上部を攻撃するのもありだが、狙える位置にある場合はラグナイトボックスの破壊を優先しよう。基本的には遠距離攻撃での破壊になるが、地形を利用して接近できるなら、建物の背後に回り込んで破壊する手もある。


・雪崩
雪山のマップで発動するギミック。予告のあったつぎのターンで雪崩が発生。そのターンで危険区域内にいると、雪崩に巻き込まれて大ダメージを受ける。
・落下傘部隊
10章で登場。空中から落下傘を使って、敵や爆発物が落下してくる。着地した敵は増援として敵部隊に加わり、爆発物は爆発してダメージを与える。落下中に狙撃することで、ピンチを未然に防げる。