プレイステーション4 Pro(以下、PS4 Pro)とXbox One Xの登場により、コンシューマーゲーム機で4K&HDRのクオリティーでプレイ可能となってきた昨今のゲーム業界。対応タイトルも徐々に増えてきて注目が集まってきている中、LGエレクトロニクスより、4K&HDR対応のモニター“27UK650-W”が発売された。同商品は、4K&HDR対応モニターの中でも、比較的リーズナブルな価格で販売されているだけではなく、ゲームをプレイするのに最適な機能が搭載されている。
そんな“27UK650-W”の魅力を体感するため、ユービーアイソフトより発売中の4K&HDRに対応した、プレイステーション4、Xbox One X、PC用ソフト『アサシンクリード オリジンズ』をPS4 Proでプレイしてみた。
本題に入る前に4KやHDRについて軽くおさらいしておくと、テレビやモニターにおける4Kとは画面の解像度を示す言葉。現在主流のフルハイビジョン(フルHD)の4倍の画素数となり、4Kモニターではこれまで以上に高精細な映像を楽しむことができる。それに対して、HDRは、ハイダイナミックレンジ(High Dynamic Range)との略称で、映像の表示技術のこと。HDRでは、従来のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)では色の識別が困難だった、キメの細やかな映像の暗い部分と明るい部分をしっかりと描写することが可能となっている。
今回プレイする『アサシンクリード オリジンズ』は、ゲームの内容はもちろんこと、実在の都市を再現したグラフィックも高く評価されているタイトル。先日行われた無料アップデートにより、舞台となった古代エジプトの歴史を学びながら、美しい景観をじっくり堪能できる“ディスカバリーツアー”が追加されるなど話題を呼んでいる。さらに同作は前述の通り、4KとHDRの両方に対応しているためモニターの真価を確認するにはうってつけのタイトルと言えるだろう。
実際にプレイしてみて感じたのは、画面の美しさ。筆者は、過去に本作をフルHDのモニターで遊んでいたのだが、砂漠を舞う細かな砂や太陽の光を反射する水面など、空気感まで伝わってくるような、細部にまでこだわって作られたグラフィックが余すことなく表示された4Kの映像は圧巻。HDRの効果も大きく、明るい部分がより明るく、暗い部分がより深い黒で表現されることで、より自然でリアルに違い映像になっている印象を受けた。
また、ベゼルの幅が狭いため画面以外の部分が気にならず、よりゲームに没入することができた。そのほか、映像とは直接関係ない部分だが、電源や設定などが画面下部のひとつのボタンですべて行えてしまうのは、非常に快適。
正直、これまで画質にはそこまでこだわりがなかったのだが、実際に体験してみると、フルHDのモニターでプレイしたときには気付かなかった新たな発見があり、グラフィックの重要性も改めて感じさせられた。まだ、4K&HDRモニターを体験したことがないという人は、ぜひ一度自分の目で確認してみてほしい。