2018年3月14日、カプコン東京支社にて『モンスターハンター:ワールド』メディア大会が開催された。予選と本戦に分け、2種のモンスターを狩猟する時間を競うタイムアタックルールで、各メディアを代表するハンターたちが、真剣勝負に火花を繰り広げた。本大会に、我々ファミ通.comチームも出場! 各メディアの代表チームが自慢の腕前を披露した大会の模様をリポートする。
会場の中央には大きなディスプレイにプレイが映し出されるようになっており、互いのプレイを見ながら出番を待つ。部屋には腕に覚えのある大勢のハンターが集い、それぞれの看板を背負っている責任感または緊張感からか、試合前の飢えたボクサーのような殺気に満ちて、ピンと張りつめた一触即発の空気が漂っていたのだった(やや誇張あり)。今回はふたり1組で計9チーム18名が参加。ガチプレイで雌雄を決するのだ。
辻本良三プロデューサー、徳田優也ディレクターも駆けつけた!
そして、その場で待望のイビルジョーが登場する無料アップデートの日程が2018年3月22日になることが発表! 来週じゃん!!
※詳細は以下の記事をご参照ください。
試合開始前に、徳田ディレクターから挨拶が。
徳田 『モンスターハンター:ワールド』が発売されてからこういう大会が行われるのは初めてなので、皆さんにどういったプレイをしてもらえるか、僕たちも楽しみにしていました。
と、開発陣も注目する本大会。まず予選は参加の全チームが、同じ条件下で討伐タイムを競える“闘技大会02”(クルルヤック)で狩猟を行い、クリアータイムを競う。上位4チームが予選を通過し、決勝進出となるのだ。
辻本プロデューサーと徳田ディレクターが挟み込む形でモニターを眺め、各ハンターのプレイについて生解説を付け加えながら予選は進行。
徳田 開発陣でも試してみたのですが、闘技大会02のクリアータイムは速いと1分前後になるのではないかと思います。
辻本 予選は4位までに入ればいいと考えると、一か八かでハイスコアーを狙うより、安定してそこそこのスコアが出せる作戦で挑むという考えかたもありますね。
徳田 (各ハンターのプレイを見ながら)ここまで見た感じでは、ライトボウガンとハンマーの組み合わせが多いですね。おっ、この双剣と双剣という組み合わせは珍しい……しかも早い! 閃光と痺れ罠をうまく使って、クルルヤックがほとんど動けなかった。すごいなあ。
並み居るメディアの代表チームが1分台前半の好タイムを記録する中、予選の最後にファミ通.comチーム(ででお、北埜トゥーン)が登場。武器種は、ライトボウガン(ででお)とハンマー(北埜トゥーン)の組み合わせ。緊張に震える手と高鳴る動悸を抑えながら、いざ、狩猟開始!
ここで、ファミ通.comチーム(チーム名は“†超・闇鴉†”)が1分を切り59秒75という、予選での最高記録を達成!! 首位で予選を通過した。
辻本 ファミ通.comチームは、麻痺投げナイフを先に2発当てて効き目を蓄積させておいて、あとでライトボウガンの麻痺弾2発のみで麻痺させるという作戦がよかったですね。クルルヤックが眠りに落ちる直前までハンマーで殴るというのもしっかり時間短縮につながっていました。
徳田 1分を切ってくるチームが出るかな? と思って見ていましたが、最後に出ましたね。このあたりが開発でも出ていた数字でした。
ででお 最初、鬼人の粉塵と間違えて硬化の粉塵を使っちゃった。
ででおのお茶目なミスはともかく、何はともあれファミ通.comチームは予選通過。ゲーム中では2分を切ればS評価となるこの闘技大会02で、ほぼすべてのチームが1分台のタイムを叩き出すというハイレベルな戦いとなっていた。この後、上位4チームによる決勝戦となる。決勝は闘技大会03(リオレイア討伐)で行われ、さらに激しい闘いがくり広げられることに。
徳田 4位と5位はコンマの勝負になり、ギリギリ予選通過できなかった5位のチームは惜しかったですね。
辻本 決勝も期待できそうです!
徳田 開発ではチャージアックス、操虫棍、ライトボウガンあたりがいいのではないかと話していました。どういう戦いかたになるか、僕も楽しみ。リオレイアの弱点で頭部分をどれだけうまく狙えるという点に注目ですね。
辻本 で、頭だけ狙っているとサマーソルト(尻尾攻撃)食らったりするしね(笑)。
続いて決勝!
決勝は2チームずつプレイが行われ、先にプレイしたチームが、2分40秒台という好タイムを記録。「俺は練習では平均2分半、ベストは2分10秒台を出していた。これは優勝が見えてきた!」と、豪語するででおだったが……。
ででお 言い訳はしないが、仕事が長引いて昨夜から今朝がたまで作業をしていた。睡眠時間が取れていればまた違った結果になっていたはずなのになあ。言い訳はしないが。こんなタイムは練習でも出したことがないのになあ。“ランス&ランス”という組み合わせは、リスクよりも安定を取ったはずの選択だったのになあ。なぜこうなってしまったのか……。
北埜 サマーソルト尻尾攻撃のときに閃光弾を当てられなかったのが痛かった。当たったと思ったんだけど、リオレイアが目をつむっていたのかな? (編注:もちろんそんな仕様はありません) とにかく、一発勝負の怖さを思い知った。 プレイ前は緊張がすごい。手の震えが。動画データ保存用のUSBメモリーをPS4にうまく刺せなかった。ガタガタ。
なお、メディア大会と同様のルールで(討伐モンスターなどは異なる)タイムアタックの腕前を競う“狩王決定戦2018”の詳細もあわせて発表された。詳しくは下記リンクをご参照いただきたい。
平等に定められたルールのもと、純粋に狩りの腕前を競う大会の緊張感や高揚感は、出場するのも観戦するのもふだんのプレイでは味わえない特別な楽しさがある。“狩王決定戦2018”でその楽しさを味わって見てはいかがだろうか。