2018年2月3日、セガのハイスピードロボットチームバトル、『ボーダーブレイク』PS4版のオープンβテストがスタートした。ここではそのインプレッションをお届けする。
※テスト実施日程は2月3日(土)、4日(日)、17日(土)、18日(日)の4日間。時間は15:00~21:00の各日6時間限定。
『ボーダーブレイク』の魅力をひと通り体験できるボリューム
今回のβテストでは、ストーリーモードの導入でもあるチュートリアルをプレイしたのち、5人のプレイヤーでCPUの部隊と戦うビギナーマッチ、10対10のチーム戦に参加するカジュアルマッチのふたつのモードで遊ぶことができた。また、ブラスト・ランナーのパーツや武装、メモリなども複数用意されており、機体のカスタマイズも可能。試合中に機体のタイプを換装する『ボーダーブレイク』ならではのシステムも利用でき、βテスト版ながらゲームの基本的なポイントはひと通り体験できる内容となっている。
操作の敷居は低め、”カジュアルマッチ”は歯ごたえバツグン
気になるプレイ感覚だが、アーケード版は専用デバイス、PS4版はコントローラ(もしくはマウス)という大きな違いがあるため、『ボーダーブレイク』に慣れ親しんだ人ほど最初は違和感を覚えるかも。しかしブラスト・ランナーの挙動そのものはアーケード版『ボーダーブレイク』と、まったくといっていいほど同じ。コントローラでの操作でも、数回プレイしてしまえば、メカ系のTPSならではのブーストによる高速移動、移動中でも強めの誘導で敵を捉えてくれる近距離ロックオンの性能のおかげで、シリーズ最大の魅力として掲げられている、”ハイスピード”なロボットバトルを堪能することができた。
ただ機体を操作する難度自体は高くない『ボーダーブレイク』だが、「チーム戦で活躍したうえで試合にも勝ちたい!」という欲求を、対人戦のカジュアルマッチで満たせるかどうかは、アーケード版のプレイ経験や、TPSやFPSでどれだけこの手の対戦ゲームに慣れ親しんできたかに左右される可能性が非常に高い。現在もアーケード版をプレイしているであろう歴戦のプレイヤーに、自分のような『ボーダーブレイク』はちょっとご無沙汰なプレイヤーや初心者が1対1で遭遇すると、ロボットアニメのエースパイロットに処理されるモブキャラのように瞬殺されてしまうケースがほとんど。βテストでシリーズ未経験者が撃破数を稼いでチームに貢献するのは、かなり難しいミッションと思われる。
そのためこれからβテストをプレイしようと思っている人は、ブラスト・ランナーどうしでの直接戦闘、"ロボットバトル"を楽しみたい時はビギナーマッチを、10対10の多人数対戦ならではの”チームバトル”の妙を楽しみたい際はカジュアルマッチを選ぶ……という気持ちで遊ぶと、『ボーダーブレイク』が持つ魅力を感じ取りやすいはずだ。幸い本作では索敵兵器で敵機を発見、支援兵装で味方を修復、コアを敵プレイヤーから防衛(自陣に向かってくる敵機を迎撃するのは通常の戦闘よりは難しくない)するといった行為もポイントで評価される。敵のブラスト・ランナーを倒せず撃破数を稼げなくても”試合に参加している感”は十分に味わえるはずだ。
なおオープンβテストは、今後は2018年2月4日に加えて2月17日、18日にも予定されており、さらにPlaystation Plusに未加入でも参加できる。ロボットゲームが好きな人、歯ごたえのある対人戦に興味のある人はぜひこの機会に『ボーダーブレイク』をプレイしてみてほしい。