『Skyrim VR』&『DOOM VFR』世界が注目するプレイステーション VRタイトルを先行プレイ!

ベセスダ・ソフトワークスが誇る大作をVRに最適化した『Skyrim VR』と『DOOM VFR』を先行体験! 本気でVRゲームを進化させるという気合のこもった2大タイトルの、プレイインプレッションをお届け!!

 2017年12月は、ベセスダ・ソフトワークスがVRゲームをつぎのステップへと引き上げる……そう言えるだけのクオリティーを持つ、プレイステーション VR専用のタイトルが2本登場する。まずは、2017年12月14日発売予定の『The Elder Scrolls V: Skyrim VR』。誰もが知る名作をVRに最適化したオープンワールドRPGだ。もうひとつは、2017年12月21日発売予定の『DOOM VFR』。熱狂的なファンを持つFPSタイトルをVRでのプレイに合わせてリファインした作品である。それぞれのゲーム性は異なるが、仮想空間で遊ぶというプレイスタイルに合わせて調整が施されており、現時点でのVRゲームとしてはハイレベルな作品になっている。各タイトルを事前にプレイする機会を得たので、今回はプレイインプレッションをお届けしたい。

伝説級のオープンワールドRPGがVR化

 竜の血脈を継ぐ者・ドラゴンボーン、そして破壊の神を巡る壮大な物語。想像を超える広大なオープンワールドを舞台にした、完全なる自由が保証されたゲームプレイ……シリーズを重ねるごとにRPGの概念を覆してきた『エルダー・スクロールズ』シリーズだが、その中でもひと際人気の高い作品が、『エルダー・スクロールズV:スカイリム』(以下、『TESV』)だ。2011年にプレイステーション3、Xbox 360、PC向けに発売され、全世界で1000万本を越えるヒットを記録(2012年2月時点)。それだけでなく、世界中のあらゆるメディアで200以上もの“ゲーム・オブ・ザ・イヤー”を獲得するほどの高評価を獲得した。
 発売後も追加コンテンツとして『ドーンガード』、『ハースファイア』、『ドラゴンボーン』がリリースされ、『TESV』の世界はさらに深く進化した。2016年には、追加コンテンツにレジェンダリースキルなどの要素や改善点をすべて収録し、新世代機であるプレイステーション4やXbox One向けにグラフィックも含めてリマスターした『スペシャルエディション』が発売され、完全版と呼ぶにふさわしい完成度が世界中を驚かせた。
 今回の『The Elder Scrolls V: Skyrim VR』は、その『スペシャルエディション』をベースに、画質やエフェクトなどをVRでのプレイに最適化した作品だ。舞台となるのは、タムリエル大陸の北部に位置する寒冷地のスカイリム。ノルド(人間種)の故郷であり、寒々しい雪山や緑溢れる森、広大な草原など、多彩な景観が広がっている。そこに住まう人々が築き上げた街や集落、謎めいたダンジョンなど、プレイヤーが訪れることのできる場所もさまざまだ。そんな光景の中に自分が飛び込む感覚。それが、VRで楽しめるというわけだ。

 基本的な流れはオリジナル版と変わらないので、囚われの身になった主人公が、ドラゴンの襲来をきっかけに自由となるストーリーは変わらない。いわゆるチュートリアルとなる序盤をプレイすれば、VR版で何が変わったのかは理解できるだろう。操作はプレイステーション Moveとデュアルショック4の両方に対応している。オープンワールドで重要となる移動は、ポイントの位置に合わせてテレポートする形と、通常に移動する形の2種類から選択できる。どちらが適しているのかはそれぞれの好みとなるが、通常の移動は慣れるまでに時間はかかるだろう。ダッシュやジャンプ時は、視野が黒い枠で狭くなる処理が施されているとはいえ、最初は少し酔うかもしれない。ただ、広大な大地を自由に闊歩するためにも、移動時の感覚は慣れさせておいたほうがいい。ここで慣れておけば、複雑な構造を持つダンジョンや険しい山々の探索など、スムーズに楽しめる。高低差が激しい場所はあえてテレポートで移動するのも手だ。ちなみに、馬に乗っての高速移動もできるので、心配なさらず。

 グラフィックに関しては、プレイステーション4 Proにも対応しているので、十分なクオリティーと言える。細かい部分に視点を寄せると粗が見える場所もあるが、それが没入感を損なうことはない。とくに、巨大な敵(ドラゴンによる最初の襲来シーンはぜひ体験してほしい)を目の前にしたときの迫力は、VRならではのもの。ドラゴンはもとより、多彩なクリーチャーの“サイズ感”が伝わることで、戦闘の緊張感はオリジナル版とはまったく異なる。その戦闘に関しても、片手武器と盾、両手武器、弓と、武器の種類によって操作感が変わり、PS Moveでは周囲を気にしなくてはいけないほど、激しい動きになっていることもある。個人的にはPS Moveよりデュアルショック4を使った戦闘のほうに慣れているので、快適ではあったが、PS Moveのダイナミックでスピーディーな立ち回りはかなり楽しい。大振りするとカメラの認識範囲内から飛び出してしまうことも多々あったのだが、どうしてもそうなるくらいに熱中できるのは間違いない。盾を構えながら剣をくり出す、狙いを定めて矢を放つといった動作を、実際に近い感覚で再現できるのは、VR版ならではの醍醐味だ。敵に囲まれたときや背後から襲われた際の旋回行動もスムーズなので、コントローラによって有利不利が生じることはない。

 何より、魔法を突き詰めるもよし、吸血鬼となって闇に生きるもよし、悪を許さない王道の戦士となるのもよし、盗みの腕を極限まで研ぎ澄ますもよし……と、この世界で自分の好きなように生きることができるのは、『TESV』でしか成し得ない魅力であり、それこそ『TESV』の基礎である。これがVRで損なわれることは当然、ない。360度に広がる視野とダイレクトな操作のおかげで、没入感はさらに増すといっても過言ではない。メニュー操作はオリジナル版を親しんだ人ほど、少しとまどうかもしれないが、VRでの操作にに慣れる「すでに海外での評価などをチェックしている人も多いだろうが、このボリュームのオープンワールドRPGを、VRで表現したこと自体が衝撃であり、VRゲームをつぎのステップに上げる挑戦と言える。すでにオリジナル版を遊び尽くしている人も、VRで刺激的なRPGを遊びたいという人も、ぜひその体で体験してほしい。これが新しいRPGの始まりになるのかもしれないから。